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Ken@ndのブログ一覧

2022年08月19日 イイね!

真夏のルーホイ祭り(地獄編)

真夏のルーホイ祭り(地獄編)みなさま、こんばんは!
例年の夏は妹の住む長野県で夏休みを過ごすことが多かったのですが、流行り病のことなんかもあってココ数年は大人しく?していたりしましたが、今年は久々に2泊3日のショートステイをしてまいりました。

愛知県は全国でも屈指の灼熱地帯!普通に車載温度計でも40度を超える日が続きます。
どこで計測しているのか知りませんがiPhoneの天気アプリでも最高気温42度とかって掲載されていますww

そんな時にエアコンなしで寝れる長野県の気候はまさに天国でした♪
※昼間は流石に暑いのですが、日陰に避難したり車のエアコンで涼んだりする事で凌げるレベルです。

今年の夏は四国からのお客さんや神奈川からのお客さんもいらっしゃって本当に楽しい時間を過ごしましたが、それに混じって「ヤツ」も忍び寄って来ました・・・


このブログをお読みの方はよくご存知だと思いますが「ヤツ」ことボスオさんが来てました。
下の写真はND仲間のトッシーさんの愛娘さんを襲う変態仮面の現行犯写真です…

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写真の彼はつなぎを装着していますが、彼にはビッグな計画があったのです・・・

彼はレイズ謹製TE37ホイールの大ファンなのですが、モノを全く大事にしない性格が災いしてボロボロのボロホイールになっていたブロンズアルマイトカラーのTE37-MTEをレストアして全塗装するという計画です。

どのくらいボロボロだったかの説明が難しいですが・・・
1)リムをガリって曲げている
2)ハイグリップタイヤの影響でスポーク側面に大きな飛び石傷が、全てのホイールに数十箇所ついている
3)メタルパッドの粉を洗車しない影響でマダラ模様になった褐色シミが固着して迷彩模様のような表面になっている
4)洗車を全くしないので、カルシウムなどの鉱物が固着したの黒いシミが固着して迷彩模様のような表面になっている
こんな感じで、今まで自分が見た「汚いホイール選手権」では余裕の1位入賞間違いなしの作品です。


まずは褐色のシミと黒いシミの除去です。
入念に洗浄したホイールを自分が愛用しているケミカルを使って除去してまいります。
このケミカルはなんの案件でもないですが、本当に役立つモノなので簡単にご紹介いたします。

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これらはプロヴァイドというプロ用のケミカルなどを販売している会社が発売しているモノになります。左側がN0.4と呼ばれるスケール除去のケミカルで右側がA-06と呼ばれるより強力なスケール除去のケミカルです。
ほとんどの人はN0.4で良いと思いますが、頑固な固着物などにはA-06が絶大な威力を発揮します。

地獄の固着状況で、いろんな洗剤やクリーナーでもお手上げだったこのボスオさんホイールもケミカルとメラミンスポンジでほぼ新品?みたいな肌に復活!!
この作業の後日になりますが、偶然神奈川から遊びに来てくれた友人のNDのメタルパッドの固着したダメージも綺麗に除去できたので、かなりしつこいパッドのシミにも効果ありだと思いました。

なお自分のホイールは、洗車していても溜まってくる褐色系のシミ?というか曇り?をN0.4の年1~2程度のマイクロファイバーを使ったメンテで綺麗にしています。
※自分のは艶消し塗装のホイールなので曇りやすいです。

残念ながら写真を1枚も撮っていないので、ココまでの工程をお見せできない事をお詫びいたしますm( _ _ )m


では、まずはガリ傷と曲がりの修正です。
1本だけですが、曲がりはリムの耳に出ていてタイヤの組みつくビード部には影響がなさそうでしたので、ボスオさんに板金を頑張ってもらい、パテ盛りをして来て貰いました。

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こんな状態からの作業スタートです。

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パテ造形にはいろんな道具を使いますが、削る作業が中心ですので様々な種類のヤスリが必要です。
ボスオさんいわく「俺は造形と塗装には自信あるんや!」と言っていた割に、ほぼ道具は全てウチの奴を使うという何時もの展開を見せてくれます・・・ヽ ( ꒪д꒪ )ノ
本当は使い慣れた自分のツールが良いと思うのですが・・・

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あ、今回のホイール修正~全塗装は基本的に「全作業をボスオさんがやり遂げる!」というコンセプトのもと、自分はあくまでアドバイザーとして参加するはずでした・・・
お察しのように最終的には自分がほぼ全ての作業を負わされるのですが、まずはボスオさんの作業から開始ですww


リムの修正部や飛び石などの表面の傷はプライマリーサフェーサーとして今回ボスオさんが選択した「シッケンズ、2液型プライマリーサフェーサー」を使用しています。一部はパテがわりとして筆塗りで厚く塗布しています。

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このシッケンズなのですが、モノは最高に良いのですが2液ゆえに色々面倒くさいです。
アルミは塗装が乗りにくいのでプライマー(素材と塗膜を引っ付けるバインダー)は必要だと思うのですが、自分ならミッチャクロンなどを塗布してから適当なパテやサフェーサーを使うと思いますが「モノにだけは異常なこだわりを魅せる」ボスオさんらしく「Kenさん!一番高い!最強のプライマー探して来たデェ~♪」のノリでコレになりました。

それにしても、この薄い緑色!ミリタリー好きには堪らない、米軍の戦闘機などの機内色なんかで使われる防錆色に似ていて(本物はもう少しくらいですがw)「少しやる気」になってしまった自分が悲しい・・・w



さて、下地準備ができたら下塗り開始です!
今回は2液の塗料なので硬化をさせる時間を挟んで、裏→表の順に2回塗ります。
対象ホイールはTE37-MTEの16インチを5本です。(1本はリム部の修正品)

まずは裏面から・・・
このホイールはリム幅が8Jあるので中々塗りにくいです。

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数時間後、裏面がボチボチ硬化したので表面に塗装を行います。

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ちなみにボスオさんは自称「ガンプラ制作の鬼才」らしいのですが、その実力の程はいかほどでしょうか?
まずはボスオさん自慢のガンプラ作品を皆さんと一緒に見てみましょう!


では!どーん!

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お、親?

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う、宇っ!

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う、上手いのか?



まさか・・・



こ、こいつ・・・



塗れるぞっ!



自分はほとんどガンプラ知識は無いので、この作品がどのレベルなのかはサパーリですがw
どう見ても「プラモづくりが上手い!!」と唸ってしまう写真では無いですか!

写真修正をしたのか?
誰かに制作代行をお願いしたのか?
完成モデルをプレ値で購入したのか?
真実はわかりませんが、どう見ても期待大の腕前です♪

と、同時に今までのドジっ子ぶりやブッキー度合い(不器用)は何だったのだろう?と混乱が深まります。

では、改めてボスオさんの手技によるTE37-MTEへのプライマリーサフェーサー塗装仕上がりを見てみましょう!

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え?ええっ・・・

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ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ・・・

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ギャァあああああ亜wせgyふいjこlp@;:「」・・・

う~ん・・・
この仕上がりはある意味予想通りですが、ガンプラの仕上がりとのあまりの違いに気が動転してしまって・・・

本人が塗装をしている最初の時に色々注意点やエア圧など一通り説明はしたのですが「Kenさん!今回は自分でやるから黙っといて!見られてると緊張するからあっちで飲んどいて下さい!」って言われてボスオさんに任せることになった結果が面白すぎますww



本人いわく、塗装の装備が万全でなかったゆえのミステイクで本人は全然悪く無いとのこと…
翌日、ガスマスク、ゴーグル、フェイスシールド、塗装用のつなぎ(タイベックスーツ)などを色々注文していました。


「ボスオさん、装備はあんまり関係ないよw」って言ってあげたかったですが、一番落ち込むのは本人なので「うん、次はきっとバッチリだよ!」って心のこもり度合い5%の生返事をしておきました・・・


そういえば塗りたてのホイールに可愛いヤモリちゃんが!
虫嫌い、爬虫類嫌いの自分ですがモリだけは幸せをくれる気がして、見るだけですがとても好きです。
※ボスオさん!幸先の良いホイールになって良かったね♪

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それから2週間後?ぐらいしてから再びボスオさんがやって来ました。
皆さんはあまり経験がないかも知れませんが、サフェーサーを削るのは意外と難しい作業となります。

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今回は特にタレまくって塗装被り(表面がガサガサになる現象)が前面の全面にあったので、相当な作業量になります。

下の写真でボスオさんが持っているのはペーパーに当て板をつけたサンドブロックというものです。
こういう硬い当て板をつけないと中々面を綺麗に研ぎ出すことは出来ないのですが、サボリーマン世界一のボスオさんは作業しやすいスポンジヤスリでガンガン研いで行ってしまいますw

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「ボスオさん、手を抜いたら困るのは自分ですよ!?」って必死で説得して半分ぐらいは綺麗になりましたが、タレた跡を消しきれずに残ったままの部分や面が綺麗に出ていない部分など、6~70点ぐらいの下地作りで妥協することに・・・

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莫大な時間をかけてサフェーサーの研ぎ出しが完了しました。
ちゃんと塗装できてたら1/4ぐらいの労力だったのにw

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しかも、彼は1秒でも目を離すとすぐにサボりますw
部屋をすぐに汚部屋にするのは毎度のことですが、塗装は頑張った分しか応えてくれませんよ♪

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少し改心して本塗装前のマスキングをするボスオさん♪
みなさん安心して下さい!ちゃんと履いてますよww

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さて、ボスオさん本気の塗装開始です!
今回はボスオさんの言う装備もバッチリ!後は塗るだけです♪

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今回は事前に「Kenさん、真面目に聞くから塗り方教えて~な♡」と可愛い事を言って来たので、最初は水をガンに入れての練習吹きと空き缶への試し吹きなどガンの操作や塗装動作の練習などをしました。

裏側にはNDの初期型純正色のメテオグレーマイカを塗る予定ですので塗料の調合などは自分が行い、粘度の確認をしていると・・・

「Kenさん、お願い!1本だけ手本見せて!」とアイフルの子犬のような目で迫って来ますww

まぁ、メタリック系は難しいし「しゃぁないのう」と1本だけ塗ることに・・・

ところが1本塗り終わった時点でボスオさんが震えながら「Kenさん、もうアカン!自分がやったら取り返しつかへんようになる!お願いだから全部塗って~な!」とアイフルの10倍ぐらいの涙目で見つめて来ます・・・

結局自分が塗装を担当することに・・・
下地の不出来はしょうがないとして、塗装はマジで真剣勝負!言い訳無用の世界なので必死で塗ります!

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ボスオさんには脱脂とリムの内側を塗る時の保持係をお願いいたしました。

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塗装は全くしていないのに、精も根も尽き果てた表情のボスオさん・・・
タイベックスーツ・・・ なんの役にも立ってへんやんww

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メテオグレーを塗装したら硬化剤入りのクリアーで仕上げていきます。
なんだかんだで真夜中?明け方?に作業完了!
塗装直前までエアコンをガレージ内にかけて除湿は頑張っていますが、塗装中に室温は35度ぐらいになっていたと思います。
暑さもそうですが、自分の汗との戦いもあり本当にしんどかったですw

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実は、今回の塗装は2トーンで行うのがアイデアだったりします。
いつそんな話になったか忘れましたが「アルマイトのボロボロホイールを綺麗に直してホンダのチャンピオンシップホワイトにしたらアイスブルーと相性バッチリちゃう?」「白いホイールは内側が汚いとかなり気になるから内側は暗めにして・・・」なんて言う話から表面はタイプRなんかで有名なホンダの第一期F1参戦時にマシンに塗っていたと言われる、チャンピオンシップホワイトに決定!

マスキング位置は表裏の境界から0.5mm裏側に決めて、まずはマスキング用のゲージを作成してマスキングテープをフリーハンドでカットします。

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試作品を張り込んで様子を見ます。
一部はまだ貼っていませんが、ゲージのおかげもあってかなり綺麗にマスキングできそうです♪

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サンプルは自分が作りましたが、このマスキング作業はボスオさんに担当してもらいましたが・・・
なんと!ボスオさん!!
ちゃんとフリーハンドでマスキングカット&張り込みを丁寧かつバッチリしてくれました。
期待を遥かに上回るボスオさんの健闘に思わず嬉し涙がこぼれます♪

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しかし、ボスオさんは性格なのか?マスキングテープを全部使う前に新しいマスキングテープを使うので、そこは大至急直して欲しいです!!

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さて、全部マスキングを終えて塗装開始したのは多分夜の12時ごろだった気がします。

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まずはチャンピオンシップホワイトを塗装!本来はホワイトソリッド系なのでそのまま硬化剤を入れて仕上げても良いのですが今回はボスオさんの希望もあって最終はクリアー塗装仕上げとしました。
(ボスオさんは塗装の苦労が1mmもわかって無いので、平気で「綺麗な方でお願いしま~すw」って言って来ます。)

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写真では全くわかりませんがクリアー塗装完了後の様子です。

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少し片付けをしながら塗装が落ち着くのを待ちます。

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そして、塗装が落ち着いたタイミングでマスキングを慎重に剥がします!

もうね・・・
叫びたいぐらい!泣き出しそうなぐらい嬉しい瞬間なんです!!

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もちろん、一番楽しい瞬間は全て彼のモノです!
見て下さい!この笑顔ww
(もちろん、この日のニュータイベックスーツも股のところが破れてほとんど役にたっていませんでしたww)

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この写真を撮った時点で朝の6:30・・・
まさに燃え尽きました。

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仮眠してお昼はボスオさんの奢りで美味しいひつまぶしをいただきました!(生ビール付きで!)
ボスオさん!ご馳走様でした♪(後10回は奢ってねw)

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塗装も落ち着いたので室内でしばらく乾燥するまで安置します。
(焼き付けができると数時間で済むのですが、自然硬化だと5日程度様子を見た方がいいみたいです。←知らんけど)

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うちにあるアイスブルーの部品と並べてみると、予想通りの滅茶苦茶綺麗なマッチング!

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思わずどうしても外で見たくなり・・・
まだ硬化完了では無いのですが、外に出してマッチングを見ることにww

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美しい!

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この色は暖かい系のオフホワイトなので、アッシュカラーであるアイスブルーとのマッチ度合いがヤバいです。
可愛いけどカッコいい!そんな印象でした♪

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この後は、乾燥をしっかりやってからブツ取り(ゴミなどの除去)や塗装面の確認~仕上げをして完成です!
そしていよいよタイヤをはめて車両への装着です!

その時は「真夏のルーホイ祭り(天国編)」としてまたご報告したいと思いますので、お楽しみに♪


ちなみに今回の塗装の地獄は本当に暑さでした・・・
顔の汗などはもちろん、スプレーガンを持つ手のひらや腕の汗を何度も拭わないと1本塗れないぐらい暑い環境での塗装・・・

良い子は絶対に真似せずに、春か秋の素敵な気候の時にやりましょう!



それにしても・・・



いや~マジで頑張ったなぁ・・・自分♡
今回は本当に自分を褒めてあげたいw






PS ボスオさん・・・

次こそは頑張ろうね (⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)


Posted at 2022/08/19 19:19:00 | コメント(12) | トラックバック(0) | ND弄り | 日記

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