
オークションでフィルム一眼レフ、キヤノンのEOS 32台セットを落札~!
…まぁ、回転寿司状態になっていたんですが。
価格は送料も含めて1700円、1台あたり53円くらいですか。
もうカメラの値段じゃないね。
皆様もご存じの通りこの10数年でデジタル一眼レフがすっかり普及して、フィルムカメラの価値は既に暴落しています。
それでもニコンのF一桁や古いライカとか、後はレア機種はそこそこの値段が付くのですが、
今回のようなフィルムEOSの、それもエントリー~ハイアマ向け機の値打ちは限りなくゼロに等しいものです。
更に今回落札した機種は大体95年以前の物ばかり。
後で詳しく書きますが、この頃までのEOSはシャッターのダンパーゴムに問題を抱えていて、デジタル時代になる前から中古市場では敬遠されていました。

という訳で全部出してみましたよ~。
EOS kiss(初代)13点
EOS 1000 QD-P
EOS 1000 QD 4点
EOS 1000 S 2点
EOS 700 QD 2点
EOS kiss ⅢL
EOS IXE
EOS IX50
EOS 10QD 4点
EOS 750QD
EOS 100
EOS 650
いやもう圧巻です。
こんなん欲しがる人がどこにいるんでしょうか。
…ここにいました。

まずは一番年代の古い物から紹介しましょうか。
こちらはEOS650。
87年に発売されたEOSシリーズの元祖です。
ここら辺の機種は「懐かしい」とか言う感情を抱く事はないんですが、
この頃父親がEOS750とシグマのWズームセットを買ってきたのを良く覚えています。
それが確か10万円くらいだったかな。

こちらは完全に値打ちゼロの機種。
35mmフィルムは普通に売っていますが、このカメラに使うAPSフィルムは数年前に生産中止となりました。
クラシックカメラなら机に置いて飾って楽しむ用途もありますが、この手のプラカメは…。

最初に触れましたが、90年代前半ごろまでのEOSシリーズ、特に初級機にはシャッターのダンパーゴムが加水分解してベタベタになり、シャッターに張り付く現象が多発しました。
こうなると画面の一部、あるいは全部が露光しなくなることがあります。
メーカーは経年劣化であるとして無償修理などの措置は行いませんでした。
パッと見では32台中の大半がベタついている様に見えましたが、これはその中でも酷い部類です。

これは以前、ジャンクのEOS100をブッ壊した時に撮影したもの。
黄色い○で囲ったところがダンパーゴムです。

この部品が悪さをするという訳です。
メーカーで現在も修理を受けているかは分かりませんが、修理業者では修理を今でも受け付けてくれます。

私が欲しかった初代EOS kissは13台も入ってました。
いやー、懐かしいね。
とにかく大量に売れたので記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
機能面を削ぎ落すことなく小型化、軽量化を行い、解りやすい絵モードダイヤルで一躍大人気機種になりました。
同じくシャッターの持病があるのですが、ここに出してきたのは比較的きれいな状態でした。
あとはまあ、様子を見ながら整備に出すかどうかを考えることにしますかね。
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Posted at
2017/01/09 22:10:16