
新しいスキャナを買ったのをきっかけにフィルム体制復活企画がスタート。
…いやまあ、ほとんどの機材はずっと動態保存していたので復活というと御幣がありますが。
ともあれ、第一弾はキヤノンデミ EE17です。
元々はこれと同型の機種を学生時代に親父から借りパクッたのがはじまりですが、
そのデミを修理に出したらすぐまた故障。
再修理を何度出してもまた故障したため、ついに諦めてカメラ棚の飾り物と化しました。
…今にして思えばその修理屋さん、レンズシャッター機が不得意だったのだろうなと見当も付きますが、インターネット普及前の事です。
そんなの知る由もありませんでした。
写真の本機はそれからずーっと時代は下って10数年前、Yahoo!オークションで入手したもの。
段ボールひと箱ナンボのジャンク品に紛れてましたが、とりあえず外観は結構キレイなブツでした。
もちろんそのままでは気持ちよく使う事は難しいため大阪の業者に修理を依頼。
↓この時依頼したのが日研テクノさんです。
http://www.nikken-techno.co.jp/
しかしその後…。
いつしかまた露出計が狂って来て、しまいには動かなくなってお蔵入り。
そして今に至ります。
今回お願いしたのは東京カメラサービスさん。
↓こちら。
http://www.tokyo-camera-service.com/
「中古で同じ機種が余裕で買えるぞ」とお思いのそこのアナタ!
それが信頼のおける業者で整備した直後のものだったら話はわかりますが、そうでない場合はお話になりません。
「普通にコンデジ買えるんじゃね?」
まさかここまで野暮な事を言う人は居まいとは思いますが、そんなもん既に持ってます。

帰ってきたデミをさっそくチェック。
久々にちゃんと動いている露出計に感動。
上からf16 11 8 5.6 4 2.8 開放1.7の数字が並んでいて、ユーザーの定めたシャッター速度に連動して絞りが決められる仕掛け。
いわゆるシャッター速度優先AEです。

名前からお察しの通り、このカメラはハーフ判です。
本機もオリンパス・ペンのヒットを受けて各社が追従したうちの一つ。
下が普通の35mmライカ判。
今風にいうと「フルサイズ」ってやつですね。

電池は元々MR-9という水銀電池を使っていましたが、これは環境保護の観点から20年ほど前に生産中止に。
この水銀電池は1.35Vのため、そのまま写真のような酸化銀電池を使うとメーターに狂いが生じます。
(実際にはほぼ無視できるというか、元々古いカメラの露出計はあんまりアテにならない)
そこで今回はこの酸化銀電池に合わせて露出計の調整をお願いしています。
これでもう電池の入手にも困りません。

なにしろ半世紀前のカメラですから感度設定はASA400まで。
とは言え、来年早々にNATURA1600が販売終了となるそうなので、これで全然問題ありません。

ストラップは三脚穴に付けるネックストラップを装着。
↓こんなの。
https://www.amazon.co.jp/dp/B013JMCAHQ/ref=wl_it_dp_o_pd_S_ttl?_encoding=UTF8&colid=3OA4KL9JER378&coliid=ITC8QZCP94F8A&psc=1
元々この機種にはハンドストラップが標準で付いていたのですが、それが原因で昔親父が落っことしてしまったそうな。
このストラップを見て「最初からコレがついていれば…」と苦笑してました。
さて、綺麗になって帰ってきたキヤノンデミにどんなフィルムを詰めましょうか。
敢えて1600を突っ込んで夜の街を撮るのもいいかも。
個人的にはISO25とか3200みたいな極端な感度のカラーネガをまた使ってみたいと願ってやみません。
Posted at 2017/10/27 22:27:50 | |
トラックバック(0) | 日記