栃木県宇都宮市の「増高自動車」さんによる、初代アルシオーネVX 車検の記録です。
前回の車検は、
「ジェミニを100万キロ走らせる」
埼玉県ふじみ野市「千葉技研」さんにワンオフ作成連発で通してもらった。
それから2年。
大きなトラブルなく快適に走り抜けることが出来た。
今回もまたお願いするつもりだったが、
私のこの車に関する目標は、
「自分の車を維持出来ればいい」
ということではなく、
乗り手においても、メンテナンスする側においても、
「より多くの人が、この車を理解してくれるようになること」
なのだ。
なので可能なあいだは、その自分の方針に従おうと、また新しい土地で1から新しいお店を探し、まとまったメンテナンスと車検を依頼することにした。
かといって、特に大きな問題を抱えているわけでもなかったので、故障しがちなイタリア製のラジエーターの水温スイッチ、再発したオイル漏れをなんとかしてもらうことくらいで、タイミングベルト類は前回の交換時期から考えて、次回で良いかと最初は考えていたのだった。
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ほぼお目にかからなくなった平成元年式アルシーネそれも水平対向6気筒を搭載したモデルとなります。
オーナー様から前々から様々な整備のご依頼を受けていたのですがこの車両に関する部品は、ほとんど製造廃止で入手困難な状態でした。
それでも部品を海外も含めて少しずつ集めている最中でとうとうウォーターポンプから冷却水が漏れ出してしまいました。
エンジンを掛けているとポタポタ垂れてくるレベルですので修理は”待ったなし”となりました。
こちらの車両、ウォーターポンプ交換を行う際に同時に行わなければいけない課題があります。
①冷却水漏れ ウォーターポンプ交換
②エンジンオイル オイル漏れ修理
③タイミングベルト交換
オイル漏れも冷却水に負けず劣らずポタポタ垂れてくるレベルですのでどうしても改善しなければならない項目となります。
エンジンオイル漏れはカムシャフト前部から漏れているようなので、アクセスするためにはタイミングベルトを外しますのでベルトも同時に交換となります。
部品は全てが揃った訳ではなかったのですが、最低限そろった状態になったので作業を開始します。
このエンジンはER27と呼ばれる水平対向6気筒2700ccですが、タイミングベルトは左右独立で現代のスバル水平対向エンジンとは異なる構造になっています。
取り外したウォーターポンプはシールがダメになり漏れ出していました。
エンジンオイル漏れの特にひどいカムシャフトオイルシール付近
右バンク(運転席側)
左バンク(助手席側)
オイルシールからの漏れもひどいのですが、オイルシールのホルダー自体からも漏れていますのでそちらのシールも行います。
クランクシャフト前のオイルシールも漏れています。
新しいオイルシール、ウォーターポンプ、タイミングベルトで組み上げます。
日本国内での部品入手が非常に困難な状況のため全ての部品交換はできませんがゴム関係の部品だけでも交換できたのは幸いでした。
しかし、これだけではまだ済まないのでした・・・ つづく
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Posted at 2021/05/14 00:22:01 |
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SUBARU XT-6 | 日記