
スマホのSDカードが突然死してバタバタしていたせいで下書きのまま放置していたが、いい加減書いてしまわないと…
(写真が結構消えていたのでそれなりに落ち込んでいる)
430セドグロのワイパーは、前期がピン式のサイドロック、中期と後期が7mmバヨネットである。
うちの430は1979年もしくは1980年生まれのド前期なので、前者にあたる。
このサイドロック式、替えが効かなくて本当に困っていた。
今はどこにいってもそんなワイパーブレードは売っていない。
(ヤフオクならダブルワイパーとかあるけどあれは目的とは違う)
純正のワイパーブレードにも勿論寿命は存在するし、いつまでも替えゴムだけでやっていけるわけではない。
何でも最後は土に還る日が来るのだ。
純正ブレードはそれっぽい雰囲気こそあれど、カッコいいからと身勝手な理由で無辜の市民を危険に晒すのはとても褒められたものではない。
実は10年前に430を買ってまず最初にやったことはワイパーブレードの交換である。
PIAAのアダプターをオートバックスで買ってきて、これが初めてのクルマ弄りというべきか、ニヤニヤしていた記憶がある。
だがしかし、430はスタンダード以外はフルコンシールドワイパーで、このアダプターだと格納時にボンネットに干渉してしまうのだ。
また、写真のように干渉部分を切り飛ばして中に収まるようにしても、ワイパーの位置が変わってしまいボンネットからブレードが丸見えに…
これではせっかくのコンシールドワイパーが台無しである。
それからは日本で入手できるあらゆるアダプターを試した。
Y30セドグロやTVサンバーのワイパー
アームを買ったりもしたが、どれもあともう一つのところで使えずに終わっている。
オールウェザー&オールテレーンが信条の自分にとって、小雨にさえビビり散らかさないといけない現状は屈辱的であった。
なんとかして新品のワイパーブレードを手軽に…
悪戦苦闘すること10年。
結局は最終手段であるワイパーアームの後期化に着手した。
これはヤフオクで買ってきたもの。
これは日産ディーラーでワイパーブレードだけを買う奇々怪々な図。
そしてなぜかまだ新品で買える7mmバヨネットでL=450mmのワイパーブレード…
PITWORK C450R。
奇跡としか言いようがない。
もはやオーパーツと言っても過言ではない。
こんなオーパーツが、モノタロウもしくは日産ディーラーに行けば普通に買えてしまうのだ。
値段は安くはないが決して高くもない。
接合部などの品質はかなりしっかりしている。
日産というのは鬼畜なのか聖人なのか分からないメーカーである。
株主の爺さん達や一部新車オーナーにとっては鬼だろうが、少なくとも自分のようなノーマルで乗っている普通の感性の旧車乗りには優しい。
ワイパーブレードだけなのに席を用意されてお茶まで出して頂いて恐縮しきりであった。
暑さが少しマシになってきた頃、シャーシブラックで自家塗装した。
プラサフが要らないので、隣家にアンパンを食わせる時間を最小限に抑えられる。
一応錆取りや足付け等は済ませてある。
多少面倒だが真夏のオイル交換よりは簡単である。
速乾タイプなのでテキパキ進められる。
ワイパーアームの再塗装となれば、おおよその方は艶消しブラックだろうが、自分はワイパーブレードに合わせたかったので程よい艶のシャーシブラックを選んだ。
接触乾燥後、可動部のマスキングを剥がして1wk放置する。
運転席側の目に入りやすいこの面だけは、離して吹いて梨地仕上げにした。
完全乾燥後、取り付けた。
思いのほか隠れ具合は完璧で、さすが純正といったところか。
動作確認。
キレイにスパッとキマる。
これに10年を費やした…
ボンネットに干渉することもなくしっかり使命を果たしてくれる。
それでもミリ単位のクリアランスではあるが…
だが問題が一つあって、ブレード取付部のあたりが擦れて塗装が剥げることが運命付けられている。
これは日産クオリティとかではなくて、当時はワイパーブレードが今よりも薄型だったからである。
C450Rも、いくらオーパーツであるとはいえ根本的にはあくまでも現代の需要に則っている(…則っているのか?)ので、これは仕方がない。
これは時代が悪い。
"U字ロック化してその辺で買ってきたワケの分からんワイパーブレードをポンポン買い換える計画"は断念したし、妥協の産物ではあるが…
ちゃんと供給のあるワイパーブレードで替えられるようになったし、兎にも角にも雨でも安全なクルマになったので良しとしよう。
Posted at 2025/11/13 23:19:41 | |
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