
最近は車で音楽を聞く際に当たり前のように広く使われるBluetooth。
送受信過程で非可逆圧縮が避けられないため、mp3データを基本にライブラリを構築している自分としては避けたいところだった。
しかし、仕事車で毎日使っているとその便利さが430にも欲しいと思うようになった。
有線接続と違い、スマートフォンの遠隔操作が可能であることと、何よりインピーダンス的な所で有線接続より音質で勝る場合があるのだ。
あと、DACが独立しているので再生機器に関わらず一定の品質を保てる。
再生側を選曲と管理のみに絞って使える。
後々スマートフォンやプレーヤーを買い替えてもシステム全体を見直さなくても良いのは大きな利点だろう。
そう思うまでには、ドングルDACを使ってみたり、サンスイの昇圧トランスなど失敗に終わった買い物も多く…
ドングルDACはその大きな電力消費に対して、スマートフォン本体を充電できなくなるという点であまりにも実用的ではなかった。
電源分離USBケーブルをわざわざ梅田のヨドバシまで買いに行ったりもしたが…案の定動作が安定しない。
そもそもヘッドホン用の出力なのでそこからチャンデバとアンプに繋いでも整合性は取れないだろう。
イヤホン端子からの有線接続だと、スマートフォン側が常にアクティブなため下手に抜き差しできない。
しばらくはそれで聞いていたが、抜き差しのために別途オーディオ専用のキルスイッチを付けるハメになった。
結局はこの3つを基軸に既存のシステムに追加する形でBluetooth化させた。
レシーバーDACは1MiiのDS220を選んだ。
DACは無難なES9018K2M。
車載なので極端に酷くなければ良い。
それよりも2Vrmsのラインレベル出力が可能というところが、システム全体に良い影響を与える。
アンプの能力を最大限に活かせる。
物理ボタンが付いており、純正オーディオのスペースに埋め込んでそれで操作しようと目論んだが…本体はもとよりボタンが思いの外小さい。
これでは走行中の操作は危険であると判断し、別途キーボードを買うことになった。
FiiOのUSBキーボードと、HUDデバイスをBluetooth化する送信機。
どちらもいい値段がした…
似たような充電式のBluetoothキーボードはアマゾンで安く売っているので、わざわざ送信機を買わなくてもいいのでは?という意見もあるだろうが、あれは技適マークもクソもない上にデザインが良くない。
この2つはUSBのDC5V動作で、ボタンを介さず元電源を入れたり切ったりしても動くので、キーONと完全に連動させられる。
そしてこのキーボードはRGBバックライトなので、PCに接続して色味を変えられる。
430のメーター照明に合わせて暗めのグリーンに。
送信機は日本製で技適マークも取得済。
動作の安定感もバッチリである。
自室でのテスト風景。
どちらもアクセサリーONでスマートフォンに自動接続するようにしている。
接続中のスクショではないが…
スマホのプレーヤーfb2kを遠隔で操作できるようにしている。
aptX HDでの接続だが特別音が悪いようには思わない。
ガタピシうるさい旧車なら特に気にならないだろう。
あと、DS220との接続を検知したらfb2kを自動で起動して再生させるようにした。
(小休憩の後の出発なんかで便利)
音量はキーボードのノブでスマートフォン側を調節するようにしたが…
アプリで仮想的に50段階にしたとはいえ、段数が増えたところで完璧なシームレスとはならない。
そこはアナログが偉いところなのだ。
こと車載で使うという点では、錆から来る接点不良などのリスクを考慮すればフルデジタル制御で音量調節するのは信頼性の面で良いかもしれない。
ギャングエラーといったアナログ的な問題から開放されるのも利点である。
実装した様子。
この場所だと、運転中も自然な感覚で安全に操作ができる。
DS220はグローブボックスに押し込む形になった。
レシーバーとキーボードのために2.4AのUSB電源を増設したので、ついでにPD充電器も設置した。
夜中はこんな感じに怪しく光る。
キーをひねればスマホからフルオートでBluetooth接続の音楽が流れ、PD充電ができる45年前の車(笑)
自分にとって430はオーディオルームでもあるのでこういう所は大事なのだ。
皆んなが皆んなうるさくて速いだけの車が好きなわけじゃない。
エンジンが静かで音楽がうるさい車が好きなヤツがいたっていいじゃない。
とりあえず、今のところ問題なく使えている。
Posted at 2025/11/05 23:53:37 | |
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