2014年04月26日
今日の夜勤の帰り、
ずっと気になっていた事を
実行しに行って来た。
今シーズン、スキーに行く際
山間の集落を抜ける道路沿いに
抹消された、ナンバーの無い
ホンダビートが
放置されているのを見つけ、
気になっていたのだ。
事前に一度、スキー帰りに状態を
確かめていて、
いけると判断していたので、
処分されるなら、
譲っていただこうと、
交渉をしに行こうと思いたったのだ。
今、私は、すでにビートを2台
所有しているが、
部品取りにするんじゃない。
自分が、今乗ってる赤いビートは、
かなり、おんぼろで、
サイドシルは、パックリ割れ
エンジン、ガラガラいい
オイルを食いながらも
走るととても楽しい。
こんな状態でもビートは、
現役でまだまだ
人を楽しませれるのに、
今、ここに放置されてる、
このビートは、
エンジンの状態は分からないが、
ボディは、色は、褪せてるが
サイドシルは、錆び無く綺麗!
幌も、スクリーンも破れてなく
少し手を入れれば、
十分、公道復帰できるレベル。
自分に、譲っていただいたら、
なんとか、このまま朽ち果てるのから
助け出せるんじゃないだろうか?
いや、助けたいと思ったのだ。
現地に着いて、所有者を捜す。
田舎だから、きっと誰に聞いても
分かるだろうと思ってはいたが、
案の定、第一村人の
おばちゃんに尋ねたら、
呆気なく分かってしまった。
おばちゃんが言うには、
「良く、あの車の事、聞かれるのよ。
それで、一度私が、
聞いてきてあげるって、
聞きに行って来た事が
あるんだけど、譲らないと
言ってたよ。
でも、それはナンバーが付いてた
頃の話だから、
今は、どうだろうね?」
他にもいろいろ、
お家の事情も…
「あの子は、⚪︎⚪︎さんとこの次男でね、
一人で住んではるんよ。
今日は、仕事じゃないかね?
車が、あったら居ると思うけど、
一人と言っても、結婚はしてたんよ。
離婚したの。奥さんと子供は、
出て行ったの…」等々
さすが田舎のおばちゃん!^_^
お家を教えてもらい、
尋ねて行った。
教えられた通りに行くと、
この家だというのは、
すぐに確信できた。
庭に、スプリンガーフォークの
付いたクルーザーバイクや、
トライク、バギー、
かなりカスタムされた、ビートル
かなりのバイクと車好きとみたが
でも、どれもこれも、放置され
雨ざらしで、錆びつき、
伸びてきた雑草に覆われそうだ。
憶測だけど、この人の
離婚の原因は、これかな?
離婚して、こうなっちゃたんだね。
と思った。
つまり、車とバイクに
入れ込み過ぎたのとちがうかな?
家庭を顧みなかったのが原因なのね。
ポストには、奥さんと子供、
家族全員の名前が、色あせてる。
家族全員で乗って出掛けたであろう
ワンボックスも、ガレージで
朽ち果てようとしていた。
子供用の自転車、ブランコもそう。
幸せの暮らしだった痕跡が、
あちこちに、残ってる。
家の中もゴミ屋敷の様で、
荒れている。
きっと一番大事な物を
失って、何もかも
嫌になっちゃったのかな?
一番は、バイクや車ではなかったんだ。
じゃないと、こんなに
手を掛けて造った、
バイクと車を放ったらかしに
するなんてあり得ない。
この人に、取って一番大事な
物は、車やバイクではなく
家族だったんだね。
切なくなってしばらく、
そこに、立ちすくんでたけど
我に返り私は、そのまま帰りました。
なんか、とにかく家に帰ろう。
と思ったのです。
自分への戒めというか、
自分にもあり得ない事では無いなと
思ったのは、確かです。
でも、この人
もう一度車や、バイク
手入れして乗って欲しいな!
頑張って、もう一度
人生輝く事を祈ります。
Posted at 2014/04/26 17:00:34 | |
トラックバック(0)