ダッシュボードパネル リアルカーボン加工 ポリエステル樹脂の積層
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
使用するポリエステル樹脂は、パラフィン(空気硬化剤)が入っていないノンパラフィン樹脂(ノンパラ)と、パラフィンが入っているインパラフィン樹脂(インパラ)の2種類です。
ノンパラは、空気に触れている部分は硬化しない特性があり、インパラはその逆です。
この特性を使って、ノンパラは積層用、インパラは最終層用として使います。
こうすることで、積層前に足付けすることなく次の樹脂の積層が可能で、表面がカチカチに硬化します。
インパラ→インパラの順で積層も可能ですが、インパラはカチカチに固まってしまうので、積層の都度、足付けが必要になります。
ノンパラは表面が硬化しにくいという特性から、クロス貼り付け時のプライマーの代わりとして使うことが可能ですが、パーツの色が黒色であるか、事前に黒色に塗装しておく必要があります。
2
いよいよ樹脂を塗っていきます。
1回目の樹脂の積層は、クロスへの樹脂の含浸と研磨を考慮してノンパラ→ノンパラ→インパラの3プライにしました。
ブラックプライマーを60g作ったら、そこそこ余ったので今回は50g+硬化剤とします。
今回使用する樹脂の混合率は
主剤:硬化剤=100:1ですので、きちんとスケールで測って混合します。
硬化剤を入れすぎると、かなり発熱するのでご注意を!
3
100均の刷毛を使い捨てにしていますが、アセトンで洗浄すれば再利用可能です。
アセトン買って再利用するほど加工頻度は高くないと思うので、使い捨てです。
4
積層した樹脂が完全に固まるまで、半日以上放置します。
5
樹脂の厚みを出すために更に積層していきます。
#400のペーパーでテカテカ表面を足付けします。
削りすぎると積層した樹脂を超えてクロスを削ってしまうので、削り過ぎには注意しましょう。
6
2回目の樹脂の積層完了です。
今回は、ノンパラ→インパラの2プライです。
7
硬化してくると多少艶が引けてくる感じになります。
8
パッと見はそこそこ綺麗に見えますが、刷毛の跡や樹脂の溜まりがあります。
刷毛は出来るだけ止めず、動かし切った方が樹脂が溜まらなくていいと思います。
ちょこちょこと塗ってしまうと、塗り初めに刷毛を置いた部分に樹脂が多く溜まるので凹凸で固まってしまいます。
この後の工程で削るので、あまり神経質になる必要はないですが、凹凸が多いと面出しも手間が掛かることになります。
うまく面が出ないと結果的に削り過ぎることになるので、なるべく綺麗に樹脂を塗ったに越したことは無いと思います。
9
1日程度放置して樹脂が完全に硬化したら裏に巻き込んだ余分な部分をリューターでカットしていきます。
10
エアベントを取り付ける部分をカットします。
この部分、凹んでいるので樹脂が溜まりやすく厚みが増してカットしにくくなると思い、ある程度の面出しをして樹脂を薄くしてからくり抜いています。
確かに作業性は上がりましたが、リューターが暴れたときに周りを傷つける可能性を考えると、そのままくり抜いて、あとから面出しした方がいいですね。
面出し前なら樹脂が厚いので、多少の傷が付いても、その後の面出し研磨で無くなります。
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