
先月の末に、この記事の掲載されたOptionが発売されて、この『最速の称号』なるものを目にしてから、ずっとモヤモヤイライラしっ放しで、その上内容に関して堂々と平気で商売に使っているので、さすがに我慢がならず毒を吐かせて頂く事にしました。
相手が雑誌媒体とくっついて、ショップとしてレースに参戦して来てるある意味プロですから、一個人のユーザーを相手にするのではないので、思いっ切り言わせてもらいます。
私はショップの人間ではありませんし、完全なプライベーターとして、全て自分のお金でレースをやっており、商売には全く関係がありませんので、自己満足の自分のプライドを賭けて、サンデーレースとは言え、真剣に一所懸命レースをしています。
コース上では死に物狂いで戦っても、コースを離れたら、真剣に戦ったライバルの事はリスペクトしたいし、速いものは速い、強いものは強い、負けは負け、と素直に認めたいと思ってます。
だからこそ、昨シーズンのS660トロフィーに参戦したエントラントなら、間違いなく全員が、そんなバカな、というレベルの明らかな嘘を堂々とついて、それをFace Bookやブログでいけしゃあしゃあと宣伝して商売のタネにしようというのは我慢がなりません。
2016年のChampionとなったナビック号や、最終戦のフリー走行で残念ながらクラッシュして公式結果を残せなかったJ'S号(但し、クラッシュ前のタイムは残ってて、36秒台の記録が出てます)が、『K-CARミーティングで最速の称号を得たS660』というのなら、何の文句もありませんが、このクルマのどこをどうひっくり返したら、昨シーズンのレースで『最速』だったなどと言えるのでしょうか?
私のイライラとは関係なく、誹謗中傷ではない事実だけを、レースなのでデータでハッキリさせましょう。
まず昨シーズンの開幕戦の岡山国際サーキットでのレースですが、初開催のシリーズの初戦という事で、S660トロフィーのエントリーは2台だけで、その2台共ショップのデモカー(PANDORAと44G)という寂しいレースでした。
混走のコペントロフィーに混じってのレースは、ノーマルタービンクラスのコペン3台の後塵を拝して(結果的に昨シーズンのレースで、ノーマルタービンコペンにS660が負けた唯一のレースとなりました)の4位、5位という結果で、レース中のベストラップは、気温10度でエンジンにとってはベストなコンディションにも関わらず2分7秒2というものでした。
因みに、6月に行われた岡山国際サーキットでの第2戦目にはこの車は出て来なかったのですが、そのレースでのS660のベストラップは、気温25度の中で2分3秒4(ナビック号)で、ノーマルタービンクラスのコペンの最上位車をレースタイムでは22秒も引き離してます。
続く5月に行われたセントラルサーキットでの第1戦目は、優勝した私に続く2番手でゴールしましたが、ベストラップは3番手の1分41秒7・・・
次は9月のスパ西浦ですが、S660トロフィーの決勝は3番手(混走のアルトワークスの後ろ)で、レースタイムは優勝したFlatwell号(車はユーザーカーを借りての取りあえずのぶっつけ本番での出場)から遅れる事1分5秒の大差を付けられ、ベストラップも1秒半遅れの3番手・・・
で、11月のセントラルサーキットでの最終戦
直前でHKSのGTタービンに換装して、CAD CARSで現車セッティングをして100馬力オーバーで参戦した結果、ノーマルタービンのナビック号と、ノーマルタービンのも。ファクコペンの後塵を拝し(このレースから、S660トロフィーにクラス分けが導入されましたので、チューンドタービンクラスとしては出走2台中1位)てまして、ベストラップは1分39秒1(フリー走行でクラッシュしたJ'S号のチューンドタービンクラスとしてのベストラップは1分36秒5)という結果に・・・
以上が、昨シーズンの公式に公開されているレース結果です。
一切の脚色も加えておりません。
最終戦前にCAD CARSでタービン交換後の現車セッティングで100馬力云々、というのも、CAD CARSが公開してる事をそのまま書いてますので、私のイライラした感情は、この記載内容には反映されておりません。
レースは結果がハッキリと出るものです。
もちろんその時々の結果に対するプロセスには様々な要因が複雑に絡みますので、レーサー達が負けた時には言い訳だらけのコメントを発するのは、F1などを見てれば良くわかります。
とは言え、昨シーズンの全てのレースで、一度たりとも『最速』の片鱗すら見せた事がないのに、有名紙上で平気で大ボラを吹いて(Optionやその他結構な数の取材を受けた経験があるのでハッキリと言えますが、取材される側が一言も発していない内容を勝手に書くなどという事は、芸能週刊誌でもない限り絶対にありません)それを自社のPRにつなげる、というのは、レースに関係する業界ではあり得ない事だと思います。
多少の誇張を含めたPR、というのは確かにどこもやってますが、レースの結果がハッキリ出てるのに、全くありもしないデタラメの結果を作ってるのと変わらない今回のような事は、普通はまずやらないし、やるとなれば相当な覚悟で腹を括ってやってるんでしょう・・・
今シーズンは、ショップのデモカーのエントリーも一気に増えるようですので、その中で『最速の称号を得た』という証明をキッチリと見せてもらいましょう。
世の中に向かって、堂々と吐いた言葉が大ボラではない、という事を・・・でなければ、それを使っての商売は詐欺と同じです。
私もこれだけの事をこの場で思いっ切り書いてる訳ですから、この野郎! という思いで、ぶっ倒しに来てくれても構いません。タービンをノーマルタービンに戻して出て来るのなら、全身全霊をもって正々堂々と戦わせてもらいますので・・・相手がデモカーだから負けた、などという言い訳は私はしませんので、ご安心を
とにかく、レースの成果で商売をするのなら、全くありもしない嘘はつかない!
それが、同じレースで戦っている仲間に対する礼儀です・・・
追伸
この件に関しては個人的なやり取りはしたくありませんので、反論があれば、この場で、誰もが見る事が出来る状態で堂々とするようにしてください
Posted at 2017/02/07 16:25:23 | |
トラックバック(0) |
K-CARミーティング | 日記