2015年06月18日
オーストラリアで生産・販売されたR31の種類です。
<スカイラインRB30エンジン搭載モデル>
# 通常モデル
GX RB30E 117kw / 252 Nm *88年後半にExecutiveと改名
GXE RB30E 117kw / 252Nm
Ti RB30E 117kw / 252Nm *ワゴンの設定なし
Silhouette RB30E 117kw / 252Nm *ワゴンの設定なし
# 特別モデル
Silhouette GTS1 RB30E 130kw / 255 Nm (NA engine) *ワゴンの設定なし
Silhouette GTS2 RB30E 140kw / 270 Nm (NA engine) *ワゴンの設定なし
<ピンタラ 4気筒バージョンのR31>
GX CA20E
GXE CA20E
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スカイライン・ピンタラにはクーペとハードトップの設定が無く。上級モデルを除いてセダンかワゴンを選択することが出来ました。
日本で販売されていたスカイラインとは幾つか決定的に違う個所が幾つもあります。
1. ワゴンモデルにも4輪にディスクブレーキが搭載されていたこと。
2. スカイラインに限っては、全モデルにRB30が搭載されていたこと。
3. 4速のオートマチックトランスミッションはGMから供給されていた時期があった事
4. IRS搭載モデルは無く、全車トレーリングアーム
5. Tiモデルのみ、パワーウインドウが搭載
6. スピードメーターはスカイライン、ピンタラともに200km/hまで振ってあります。
7. 電装系はBOSCH、メーター系はVDO製が多用されていること
8. パネル、特に警告灯の配置が違う
9. 後期モデルは何故かセダンなのにGTSに似たボンネットとヘッドライトを採用している
10. 当然のごとくHICAS等を搭載したモデルは製造・販売されなかった
11. ほぼ全てのモデルの後部座席にはヘッドフォーンを接続できるジャッキが搭載されていた。なんに使うのか意味不明。
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Posted at 2015/06/18 11:44:59 | |
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2015年06月16日
ご機嫌いかかですか?南半球は北半球と季節が逆ですのでこちらは冬です。従いましてR31のエンジンも絶好調です。オーナー共々、夏になるとオーバーヒート気味ですが冬ならばだいじょうぶ!
さて、スカイラインと云えばRBエンジンですよね。スバルの水平対抗エンジンやBMWのエンジンも魅力的ですがやっぱりRBエンジンはいいです!
日本では珍しい部類に入るRBエンジンといえばやはりRB30ではないでしょうか。ですがオーストラリアでは珍しくとも何ともない不思議なエンジンなのです。
なぜかといいますと、GM系のメーカーであるホールデン社のコモドアという車にも一時期搭載されていたからです。
以下、ウィキペディアより抜粋です。
「VLコモドアは初代コモドア最後のモデル。
プラットフォームはGM・Vプラットフォームが用いられ、ボディシェルはオペル・レコルトをベースとしたが、より大型のホールデン製直6あるいはV8エンジンを搭載するため、フロント周りはオペル・セネターの物が移植されており、見た目はオペル・コモドーレと似た物となった。
エンジンは、直列6気筒エンジンについては、以前のブラックエンジンに代わり、日産自動車のOHC 3L RB30Eエンジンが輸入され搭載された。日産製のエンジンを用いた理由は、1987年1月1日からオーストラリアの規制により、燃料に無鉛91オクタン価を 用いなければならないようになり、ブラックエンジンが無鉛ガソリンに適応できなかったためである。さらに、6ヶ月後にはターボ搭載の150kW (200hp) のRB30ETが搭載された。なお、日産自動車に対してはGMが4速オートマチックトランスミッションを供給した。また、マニュアル車には日産のMF5 が、ターボ車にはMX7が用いられた。また、ニュージーランドにおいては、同じく日産製の6気筒 2L RB20Eも搭載し、トランスミッションは、ジヤトコの4速ATが用いられた。
1986年2月 - 販売開始。
• 1988年8月 - 生産が終了され、総計で151,801台が販売された。」
コモドアはV8エンジンもオプションで搭載可能でしたが、V8で5000CCの排気量にも関わらず、パワーはRB30と粗変わらない120Kw / 160hp だったのでホールデンのホームページによれば生産台数は6000台程度だったそうです。
何はともあれ、オーストラリアでは1980年代の後半にはRB30が搭載された車が2つのメーカーから同時に発売されることになりました。最近はOEMとか日本のメーカーでも盛んに行なわれているようですが、さすがに競合する2つの会社の主力車種に同じエンジンが搭載される事は無いでしょう。
結果ですが、販売台数だけを見るとコモドアは2年間で15万台。R31は日本を含めて5年間で30万台程度ですから、オーストラリアに限っていうとスカイラインの惨敗になってしまいます。でもR31も負けぱなっしではありません。RB30を搭載したコモドアは4回リコールを行ないましたがオーストラリアに於けるR31はリコールは1回のみでした。RB30をむりやり搭載したのでコモドアに搭載されたRB30はR31に搭載されたものよりもオーバーヒートに苦しみ、オイルの潤滑も、エンジンをやや傾けて搭載した為に効率が悪く、ガスケットがダメになる事が多かったです。GMの4速オートマチックも涙が出るほどボロかったです。3年経てば自動的に4速から3速に退化する機能が標準装備で付いてきました。しかしながらコモドアではRB30のターボを買うことが出来、オーストラリアの高校生全員が将来お金を貯めて購入することを夢見た時期もありました。
VLコモドアは全長4.7メートル、全幅1.77メートル、高さが1.37メートルとR31に比較的近い大きさでした。日本では80年代は既にFFに自動車産業はシフトして行ったと記憶しておりますが、オーストラリアではFR信仰が強く、現行のホールデン・コモドアもフォードファルコンも未だにFRです。理由としてはトレーラー等を牽引する際に有利な点が挙げられます。
R31のセダンですが、個人的には大好きなのですが、R31が新車だった当事でもあのカクカク・角角のデザイン、特に内装は直線定規でデザインしたのではないかと云われるほど拒否反応を示す人が未だに多いです。R31の内装(基本的には日本と同じ)がR31を購入せずにコモドアを大多数の消費者が選択した理由なのかも知れません。
日本ではR31はハイソカー化して、従来のスカイラインのファンのみなさんからブーイングを受けたと聞いたことがありますが、オーストラリアのR31はハイソ感は全くありまでした。パワーウインドウは一番値段の高いTIモデルを買わないと、オプションでも搭載不可でしたし、リアのサスペンションも独立稼動式ではなく、全てが簡略化されていました。その代わり、ベースモデルでもRB30エンジンと強化されたサスペンション、4輪ディスクブレーキが標準搭載されていました。
この様に、日本では全く知られていないであろう、オーストラリアでのRB30の対決でした。
Posted at 2015/06/16 16:22:40 | |
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