2015年09月08日
医師?
占い師先生に呼ばれ、恐る恐る入った診察室。
驚きの光景だった。
まず目に飛び込んできたのは、小学校の理科室で見たような実験台。
その上には薬の箱や書類、本、封筒・・・とにかく色々。
山のように積み上がった物・物・物!
診察室は物であふれかえり、通路は確保できているものの
一言で表すなら、【足の踏み場も無い】といったところか。
その横に、ポツンと歯科用診療台。
それも昭和製造ですか?と言いたくなるフォルム。
案内されるがまま診療台に腰掛けると、ギィッと嫌な音。
これ、いつから使ってますのん?(T_T)
正直なところ、『もう治りました!』と、逃げようかと思った程。
ここまでくると、占い師ではなくマッドサイエンティスト!!
バックトゥザフューチャーのドクっぽさがヒシヒシとにじみ出ている(女性だけど)
ええい。ままよ!
診察台に横たわり、くるりと周りを観察。
治療の道具は、素人の私が見ても断言できる。
形状は大差ないが、あきらかにここ数年の物ではなさそう。
大工の親方に言わせると
『年季入ってんな!』
私に言わせると、
『錆びてますやん!(涙目)』
占い師先生が、どうされましたかと問うので、半年前に入れたインレーが取れた旨を伝えると
医『・・・これ・・・私が入れたヤツですか??』
そんなん、先生。
それならカルテあるはずやんっ!
注※ちなみにカルテの保存義務は5年間なので同じ病院で治療していてもそれ以上前だと病院側も分かりません。
心臓の鼓動はMAX。
仮面ライダーの本郷猛よろしく
『やめろぉ~!!ショッカ~~!』状態。
時間は無情にも過ぎ、治療は始まった。
見た目、衛生的に問題ありそうな感じではあるが、難なく治療は進んだ。
途中、うがいしてくださいと言われ、水飲みを見てみると
コップ式ではなく、公園の水飲みの様な「噴水タイプ」
ボタンを押してさらにショック。
出水口から、最大の水の高さが1cm(爆)
しかもチョロチョロ。
これ、どーやって口に水含むんすか!
ほとんど出水口に口を付けた状態で『ちゅーちゅー』やってる姿は
とてもじゃないけど我が子には見せられん。
とりあえず、その日の治療内容は、取れたインレーの歯を診察。
内部に虫歯が残ってることが判明。
しばらく通って欲しいとの事。
『も、もう結構ですっ』
と、拒否したかったが、ここでも私の自己防衛システムは不完全のようである。
(少し怖い物見たさみたいな感覚(笑))
状況としてはこうだ。
半年前の治療がかなり適当で、虫歯を取り除けていなかった。
↓
半年の間に残された虫歯が進行して隙間ができた。
↓
焼き鳥丼の鶏肉をかみしめた拍子に外れた。
シンプルである。
とにかく、外れた物をそのまま装着する事はできないので、さらに削り直し虫歯を完全に除去。
その後、再び型を取り新しいメタルを入れる。
占い師先生は、か細い声で治療の流れを説明してくれた。
なるほど。聞き取りづらいが分かりやすい。
道具は古いし、医院全体的にはほとんど廃墟。
医院には占い師先生しかおらず、衛生士や助手はいない。
両手がふさがっている時は、バキュームは口に引っかけられたまま。
手は二本しかないのだから、治療中口の中に唾液とドリルからの水がたまる。
時々、先生が持ち替えてバキュームで吸ってくれるのだが、やはり辛い。
『わたし、自分で持ってましょうか?』
そう口を挟みたくなる事もしばしばあった。(というか、毎回だが)
そんなこんなで通院も半ばにさしかかったある日、ふとイヤな予感がよぎった。
いつ行っても、患者がいない
これはもしや、半年前の歯科医院と同じなのか?
患者がいない=なにかしらの問題がある
あと2~3回通院すれば完治。
そんなところまで来て、ようやく気がついた(やっとか!)
そういえば、他にも色々不審点は盛りだくさんである。
治療後、治療費支払いの際に、明細はもとよりレシートすらもらったことがない。
毎回、会計時に
医『・・・今日は、210円です・・・』
と、蚊の泣くような声で言われる。
先生、それ言い値っすか?
※後で、市役所からの医療保険明細できちんと記載されていました。
そして、数回の通院もようやく終盤。
いよいよ型取りである。
医『きれいに進んでますので、そろそろ確認しておきたい事があります』
私『・・・はい?(以前の医院では言われたことが無いので、ちょっとビックリ)』
医
『以前よりも大きく歯を削ってますので、以前よりも大きな詰め物が必要になります。
インレーにすれば、あまり目立たず見た目はいくらかきれいです。
クラウンにすれば、金属なので目立ちますが、頑丈です。
ただし、クラウンにする為には、もう少し歯全体を削らなくてはなりません。
削らなくても良い部分も削らないと、かぶせられないのです』
そこまで聞くと、それなら『削るのを最小限にして、インレーで』と言いたくなる。
私『・・・余り削らずに、インレーがいいと思うのですが、先生はどう思われますか?』
医『・・・そうですね。それなら楽です。』
『楽』っすか!
医『でも強度的に弱いので、万が一次に外れたり欠けたりしたら・・・』
私『・・・したら?』
医『次は間違いなく、【抜歯】です!』
医『それに、この歯の状態でインレーにしたら、そう遠くない日に欠けます』
医『欠けることを保証します』
歯が欠ける保証って・・・il||li. _| ̄|○il||li
じゃぁ、選択肢としてはクラウンで行くしかないのね・・・。
そんなわけで、ちょっと大きめに歯を削って、歯を柱にしてすっぽりとクラウンが入った。
若干目立つが、高さも大きさも満足の仕上がりである。
強いて言えば保険適用が銀歯なので笑うとキラーンってなるのが残念。
でもそれ以上にフィッティングは最高で気持ちがいい。
やるな。占い師先生。
それから、3ヶ月後。
占い師先生の治療してくれた歯は、全く問題なく我が歯として機能してくれているのだが、ここで再び問題発生。
最初に治療した3本のうちの、2本目が取れた・・・il||li. _| ̄|○il||li
この時点で最初のスーパードクター施術、3本中2本故障。
故障率66.6%!
今度も、食事中に鶏肉をほおばっている最中の出来事だった。(鶏ばっか(笑))
今回も占い師先生のところに行こうと思った。
が、占い師歯科医院(勝手にこう呼ぶ)に行ってみると
テナント募集
ち~ん・・・・・・・( ̄人 ̄)
その後、別の歯科医院に通い治療中に、3本目も脱落。
結果、最初のスーパードクターが治療した歯。
故障率100%!
1年以内に3本全ての歯、撃沈・・・
il||li. _| ̄|○il||li
**********
その後、数件の歯科医院をジプシーしました(笑)
ジプシーしたのでいろんな歯医者さんを見る事ができました。
適切に治療が進められているか知るために、色々と勉強しました。
おかげで、ちょっとだけ詳しくなりましたし、歯医者さんが好きになりました。
現在は最近近所に出来たばかりの医院がかかりつけに落ち着きました。
(一体うちの近所には何件の医療施設があるのでしょう(笑))
ここは先生も衛生士さんも気さくで話しやすく、皆さん優しいです。
先日、プラークスコア(磨き残し指標)が13%で誉められました(*^。^*)
(一般的には20%以下が目標値らしいです)
占い師先生の入れてくれた銀歯は目立つので、ここで改めて白にしました。
満足の仕上がりです(^^)
そこで私が思う良い歯科医院とは・・・。
・簡単に抜随(神経を取る)・抜歯と言わない。やらない。
・1度の診察予約に最低30分は確保してくれる。
・分かりやすい言葉で丁寧に納得いくまで説明してくれる。
・CTやX線画像を用いて視覚的に説明してくれる。
そして、私がなにより大切だなと思ったのは
マスクを外して(ずらして)ちゃんと顔を見せて挨拶してくれる
これですかね(^^;
今まで通った歯科医院で、これをしてくれたのは今のかかりつけ医院だけです。
それまで通った歯科医院の先生達の顔を私は知りません。(マスクで見えない)
保険診療では報酬点数が低いために(健康保険から支払われる医療費が安い)ひとりの患者に対し十分に時間をかけられないのもすごく分かるんですけどね・・・(^^;
でも顔見せて挨拶するくらいの時間はあるでしょ?(笑)
大切な歯。
進行した虫歯は自然治癒しません。
皆さんも虫歯になる前に定期的な検診をしましょうね!(*^。^*)
3話に分けてのお話にお付き合いありがとうございましたm(_ _)m
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Posted at
2015/09/08 06:34:37
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