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2016年11月10日 イイね!

百年の孤独

百年の孤独今朝のラジオによると、今世紀半ばには日本人の平均寿命は100歳に達するそうです。

高齢化が加速度的に進んでいるのは、医療技術の発達と福祉や年金などの社会資本が整い、それが機能しているからなのでしょう。

医療技術は更に進化して、癌はそれほど恐ろしくない時代がすぐそこまで来ている様です。


医療と連携して人工臓器の研究開発は進み、さらに人間の知能を超えた人工知能が人間の寿命をコントロールする時代になるんでしょうね。



私の母方は女系で短命な家系でもあり、唯一生まれた母の弟が大分前に亡くなると家名は絶えてしまいました。

父方は男系で兄弟が多い家系でもあり、先祖伝来の広い土地を早逝した兄の長男が継いでいました。

しかし、国の道路用地となって伝来の土地を売ると、長男一家は典型的な土地成金として享楽的な生活を始めました。

多額の資産を運用する術を知らないこともあり、慣れぬ商売を始めたり大きな船を買うなど、徐々に遺産を食い潰すことになりました。

まだ残っていた土地も弟達に分け与えてしまい、長男一家が住む家屋の土地が唯一残っただけでした。

そしてその頃、複数の縁戚がいることから、複雑な土地所有権や登記の問題に絡む遺産相続の争いが起こりました。

長い裁判を経て遺産が分割されてしまうと、商売の失敗もあり半世紀も持たずに長男一家は没落してしまいました。


これは私が見てきた身近な一族の、割とどこにでもありそうな、物語とは言えぬ現実のお話です。

ガルシア・マルケスの著した『百年の孤独』は、架空の村の架空な一族の物語で、神秘的で幻想的で奇想天外なたくさんの挿話で構成されています。

100年という時間を経た、数世代の物語の終焉は消滅です。


100歳まで生きる、あるいは生かされる時代が来るとしても、果たして生きている本人は幸せなのでしょうか。

サザエさん一家のような家族構成は、昔の日本であればどこにでも見られたかもしれません。

しかし今は、少子化と親との同居を望まぬ子やその嫁が増える傾向にあり、老親二人や独居の老人家庭が増えています。

介護をどうするのか、年金制度は破綻せず維持されるのか?



そして、老いて後にその孤独と、いったいどう向き合えば良いのか?

いくら人工知能でも、老人の孤独を癒すことは出来ないでしょう。


いや、出来る様になるかな?

(@_@;)




Posted at 2016/11/10 19:26:01 | コメント(2) | トラックバック(0) | 読書 | 日記

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