2016年12月12日
遺影は無く、何か事情があるのか御遺骨も無かった。
御線香をあげて、小さなかわいい「おりん」を鳴らして手を掌わせる。
本社から転籍してきた現場スタッフで、移ってから3ヶ月ほどでの入院だった。
退院も近かったのに、急変してその日の夜に亡くなられたとのことであった。
親族だけの家族葬と聞いていたので、訪ねたのは亡くなって10日ほども過ぎた今日だった。
本人の遺影は無いが、小さい頃からの子供達の写真が部屋中に飾ってある。
故人にとって、自慢の子供達だったと奥さんが話してくれた。
再婚だったとのことで、下のお嬢さんは大学の卒業まで、まだ後2年残っているそうである。
奥さんとは歳も離れており、リタイアしても決しておかしく無い年齢でした。
今までと勝手が違う現場なのに、泣き言も文句も言わなかった理由が今日になって分かりました。
後2年は何としても頑張ると、前から奥さんに話していたそうである。
子供達は、頑張って働く父親の背を、大きくなるまでに沢山見ていたと思います。
本人に心残りはもちろんあるでしょうが、子供達にも奥さんにとっても、十分に誇れる父親であったと思います。
ゆえに問うなかれ
誰がために鐘は鳴るやと
そは汝がために鳴るなれば
Posted at 2016/12/12 23:40:10 | |
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独りよがり | 日記