例によって、
整備手帳との連動企画です。
久々のe-manageデータ解析シリーズですが、今回はちょっと燃調を離れて、以前から気になってたブーストコントローラーの設定値の検証です。
うちのブーコンは
BLITZのDUAL SBC spec S。
価格もシンプルながら、設定方法もシンプルで、ブースト圧や特性の設定はゲインとブーストの二つのみ。
ゲインは立ち上がりに素早さを調整する数値なんだけど、ゲインを上げるとブースト圧も上がるんで、両方をうまく組み合わせる必要があります。
う~ん、シンプルなんだか複雑なんだか。。。
で、100kpaだとだいたいこの表の値ですが、50はブーストを46か45でもいいかも。(理由は後ほど)
気温や湿度でも上下するんで、あくまでも目安です。
試走結果のデータから、まずは
O2センサ電圧。
ECUのアース直結の成果で以前と同じレヴェルの値が出るようになりました。
つぎは
加速グラフ。
今回使用したのは、5,500rpm以上で完全にECU任せの燃調K改。
9月23日のブログの燃調Kより7,500rpm到達時間が1秒以上遅い。。。
ホントに遅いのか、PCの遅延による誤差?なのか不明です。
でも、そんなのかんけーねぇ!!
今回はブーコンの設定値の検証がメインってことで。。。
予想に反して?50が最速、100と75はほぼ同列ですが微妙に75が優位です。
50が最速なのはブーコンの設定方法が前述のとおりなんで、全ての試走データできっちりブースト圧をそろえることができず、50だけちょっと高めだった可能性があるのを考慮する必要がありそうです。
25と0はまあ、こんなもんなのかもしれませんが、50以上が接戦なのに対し、大きく差が開いてます。
区間タイムの比較。
75と100の差はホントに僅差です。
もう50以上は誤差の範囲と言ってしまっても良さそうな気もしますが。。。
ちなみに各設定とも2~4回の試走データの平均値です。
で、
燃調系?グラフで差が出た原因を追究します。
注目は一番上の曲線群、エアフロ電圧のグラフ。
便宜上エアフロ電圧と言ってますが、実際には圧力センサの出力電圧=ブースト圧です。
電圧値なんで何kpaと言えないのが残念ですが。。。
まず、0と25ですが、4,000rpm付近ではむしろ他の設定より高めですが、高回転域のタレが激しいです。
加速グラフを見ると、25は4,500rpm、0は5,500rpmあたりから緩やかながら中折れしてるのが見て取れます。
次に
ブースト圧が上昇から一定に推移する3,000rpm付近を拡大してみました。
75と50では3,000rpmに角が立ってるのに対し、0・25・100はなめる様に緩やかな推移です。
このグラフは各設定ごとの試走データのグラフなんで、均されて特性が見え難いですが、個々の試走データだともっとはっきりわかります。
各設定ごとの試走データの
生のデータのグラフです。
100と25の角のなさもはっきり見て取れますし、3,000rpm以上での推移も、100では乱高下、75・50は制御の後が偲ばれます。
特に50は人工的な制御の様子がアリアリです。
25では制御が滑らか過ぎて、のたうってる印象です。
最後は各設定データごとの
生データの加速グラフを比較します。
注目は75の安定度です。
3回の試走結果が重なり合うように安定してます。
そんなの偶然ジャン?と思われるでしょうが、別の日の試走結果でも75の安定度は群を抜いてます。
と、言うわけで、今回のチャンピオンは75と言う事に。
データを取る立場からすると、安定しているのはなによりありがたいです。
もちろん今回はたまたま25毎の比較でしたが、75より80や70もしかしたら66とかがベストかもしれませんが、それはまた暇を見て検証したいと思います。
50のブースト圧をきっちりあわせた設定との再比較も宿題かな?
Posted at 2007/10/06 13:37:37 | |
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