
実は86のエンジンFA20は直噴インジェクションにあるシールが飛ぶという情報を入手。。。
通常は起きないらしいですが、、、
動画のような音が出る場合、、、ほぼ間違いないです。
発生原因はアクセル全開状態でシフトアップするときに、アクセル全閉をするとエンジンがエンブレ状態になります。そして、エンブレ状態からシフトアップして同期回転数が下がるんですが、そのときにアクセルオンとクラッチ接続のタイミングが合ってないと、真空圧状態から急激に加圧状態に遷移するため、一定条件のインジェクションを行っている最中に温度分布が異常になって、それでシールがガタついて、外れるらしいですわ。つまるところ、バックトルクの強さも影響するそうで。
発生条件を見てみると、
①シフトアップ時、0.6秒以内にアクセル全開、アクセル全閉、アクセル全開を行った。
②かつ、そのときのギアポジションは、3→4、4→5、5→6となるべく
・7450rpm→5200rpm以上の条件に当てはまる回転数領域
シフトアップしたときに5200rpm以上であることがポイントで、この領域のマッピングが急激な回転数変動とスロットル変化に合わせて作られていないので、異常燃焼を起こしてシールが吹っ飛ぶそうです。。。。
で、これの起きる条件が、このレポートにハッキリと書いてあって、
・サーキットなどのクローズドコースにおける走行(truck use)
・通常とは異なった条件での「特殊な激しい走行」(unique aggressive driving)
なんですわ。
つまり、3速以上(4.1ファイナルでも)のシフトアップとなると、必然的に138km/h以上出ていることになり、なおかつ、この速度域で「バカみたいに強引なシフトアップ」と「クラッチドンつなぎ」を行わないと発生しないそうです。そもそもそういう操作しないと、そういう燃焼が起きないから、だそうで。
もしくは、吸排気を弄りすぎて、純正状況とは全く異なる気体の過渡現象が発生していると思われる条件の場合。
ここまで読めば解りますが、この条件、滅多に起こりません。あと、丁寧な運転している人には絶対に起きない現象だそうです。
実際に車両の品質評価でも発生しなかったということは、「故意に変な運転」しない限りは出ないんでしょうね。発生した車両を運転していた人が「機械の知識も無く無茶な運転をした」か、もしくは「改造しまくっちゃって変な車両になっていた」ぐらいじゃないと起きなそうです。
ただ、ここに書いてある通り、すでに2013年モデルからはECUのバージョンが変わっていて、すでに織り込み済みなんだそうです。そりゃまぁ、原因が解ってたら対応しますわね(苦笑
もちろん、書き込み(リプロ)を行うことで、それ以前の車両にも適用は可能でしょうが。行ってすぐに対応してもらえるかといえば、ディーラー次第じゃないかというところです。少なくとも、自分が考えうる状況判断からすると、普通は取り合ってくれないでしょうね。シールが飛んだら「修理しますか」の対象になるかな、程度です。リプロの対象は、既に出回っているバージョンの通り。ZA1JA01G以前ってことですかね。超初期の700系は、もともとアイドリングが怪しかったのでアレですがw、A00系で気になったから書換えしてくれる、なんてところは親切かもしれませんね。
Posted at 2016/03/26 13:26:44 | |
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