
2019年9月7日(土)にS2000開発チームOBの皆様が主催するS2000 20th Festivalに参加してきました。
金曜日からイベントは始まっておりましたが、諸都合で土曜日のみの参加です。
仕事から帰ってきた時には既に12時を回っておりそこから洗車終わったころには深夜2時...仮眠を取ろうものなら確実に寝過ごすと容易に想像出来たのでそのまま直行です。(´Д`)ハァ…
早く着き過ぎてツインリンクもてぎのコース見渡せるところで写真撮った後戻ったら結構集まっていました。∑p📷ω・´)パシャ
ポールポジション狙えるかと思ったのになぁ。
朝7時から受付開始との事でしたが6時を回ったところでこの状況でした。皆さん早い!
先着200名はホームストレートに並べられオープニングセレモニーに参加できます。私は4列目左から3番目でした。
天気は快晴☀晴れ過ぎて暑いですι(´Д`υ)アツィー
オープニングセレモニーまで時間があったのでウロウロしていると半分シャッターしまったピットに透け透けな怪しいS2000が...(・・?
ホンダテクニカルカレッジ関東に保管されており、教材になっているものをこのために持ってきて下さったみたいです。エンジンもかかり走ることも可能との事です( ゚Д゚)
ドアのインパクトビーム・リアクォーターパネル内の構造等、溶接を剥がないと見えない部分が見ることが出来、大変興味深かったです。零戦みたいに丸く肉抜きされた上、バーリング加工も施されていますね。
待っていると続々と入ってきます。
一台として同じ車両はないので見ているだけで楽しいですね。
最終的に北海道~九州まで325台500人以上集まった模様です。
9時に全体の挨拶・写真撮影がありイベント開始です。
ホームストレートのシグナルに合わせてエンジン始動+レーシングです。
1分後のホームストレートは排ガスの匂い・モクモク白煙に包まれ凄かったです。
そして、実物は見たことなかったASM S2000 1号車が見れました。
ワークスのGTカーのような作り込みで凄かったです。

エンジンルームは特に凄かったです。
本来あるべき補器類が無くて驚きました。W/PはEWP化されておりクランクから回される補器類はオルタネータのみでした。
そのオルタも純正より異様に小さいような...抵抗の少ない恐ろしくピックアップの良いエンジンだと思われます(;^ω^)
無限のブースではカタログのS2000が!

VGS付きの車両だったんですね。

そして、風洞実験用の縮尺模型が展示してありました。
現代だと3Dプリンターで出力することでデータさえあれば作れますが、当時は相当手間がかかっている印象を受けました。
サスペンションに加えサブフレームまで再現したうえで検証していた様ですね。
SACLAMのブースでは宇野代表からは色々と面白い話が聞けました。

初期型S2000の鍛造ピストン
今は高出力エンジンには一般的になりましたが、当時のBMWM3(6気筒)ですら鋳造ピストンだったそうです。

サクラムのS2000ですが、このエンジンは聞けば聞くほど凄かったです。
ピストンはF3000用(フォーミュラ)クランクとコンロッドも総削り、、、
シリンダーにはカジリや摩耗を抑える高価なニカジルコーティングが施してあるそうです。
TeamS2000のブースでは各パートのPL(プロジェクトリーダー)の解説付きでパネル展示がありました。

中野信治さん若い!
デザインPLの澤井大輔さんからの裏話が面白かったです。
コンセプトカーデザイン、ピニンファリーナにも依頼してあるからそっちが良かったらボツな。と上長からはっぱかけられてプレッシャーだったそうです。
(当時の澤井さんは社会人3年目)1995年の東京モーターショーのSSM展示場所の向かいにArgento Vivoというコンセプトカーがそれだそうです。シャシーはSSMと同じ(外装だけが違う)
という事は?ネット上で言われているピニンファリーナデザインという噂は間違いということですね☆

SSM

Argento Vivo※ピニンファリーナデザイン
帰ってウィキペディア見たら案の定SSMについての記述が間違っていたので正しく改廃しておきました。

改廃前

TKSK改廃後
その外にも当時の社長プレゼンの議事録などの資料まで見せて頂けました。
そして生のスケッチを見せて頂いて感動しました。(公開許可済)

3次元小さいフロントウィンドウOAKLEYサングラス風 OAKLEY M flame
と手書きがあります。

因みに、余談ですがOAKLEY M flameは当時無敵のランスアームストロング(左)が愛用してました。血液ドーピングで真っ黒だった人ですが(右のフロイドランディスも同様)ただ、言いたかっただけです。すいませんwww

スキャナーで取り込みたいレベルwww
チームトークショーの後はデモカーランがありました。
ASM S2000 1号車ラストランでした。
お昼の時間になりGTカフェで昼食&休憩。マジで暑いι(´Д`υ)アツィー
横では生のジャズが聴けました。

CMに使われた「日曜日よりの使者」など選曲も良かったです。土曜日だけどww
この後同乗体験走行がありました。
一瞬で埋まってしまったようで申し込めなかったやつです。
サスペンション設計の船野剛さんからも面白い話を聞けました。
フロントに太いハイグリップタイヤを履かせてサーキットで縁石をガンガン跨いだりすると、フロントアッパーアームの付け根の溶接が剥がれたりロワアームが突然骨折するのはS2000オーナーなら聞いたことがあると思います。
「まさかリアより太いタイヤをフロントに履かれるとは思わなかった」との事です。メーカーでは検証していない領域で使われているということなのでサーキット走る方は事前にチェックですね。タイムアタック車両なんてフロントに295、、、(;^ω^)

他にも筑波サーキットNA最速を争うS2000も展示してありました。
最後にクロージングセレモニーがありイベント終了となりました。
こんな風に各パートの設計・検証をされてきた方々と実際に話せるとは思っていなかったので、事前に色々と質問を考えておけば良かったというのが心名残りです。
90年代初頭のF1で確立した技術のフィードバックなど今後、このような車両が市場に出ることは難しいと改めて感じました。出るとしても凄く高価だと思います。
今回、このイベントの為に1年かけて打合せ・HP作成・記念品作成・各手配準備等の運営をして頂いたチームS2000の方々には大変感謝しています。
S2000オーナーの方々の記憶に残るイベントになったかと思います。

帰りは仮眠を取りながらなんとか無事に帰路に着くことが出来ました。

上原繁さんより頂いたサインにはクリアーを吹いて消えないようにしたいと思います。
おまけ

職務質問を受けている1番さん※インタビューを受けているだけ
リアルオフメンバーは賑やかでしたね。
Total240km
おしり
一部写真はツイッターから頂きました。
一部反省…
ASMblogから勝手にパクったけど…