
サーキットに通う 方々にとっては 常識的な事でも
一般的には 余り浸透していないと思われる 豆知識を
私目線で お伝えして行きたいと 思います。
ここで お伝えするのは 特にマニアックな情報では ございません。
しかし 中には思わず 目から鱗の情報も 有るかも知れませんよ!
第7回目となる 今回は 前回に引き続き
雨の日の対策を お伝えしたいと思います。
通常 タイムアタッカーと言われる 人達は
雨の日の走行は 極力避けるのでは ないでしょうか。
しかし 大会や走行会となると そうはいきません…。(^_^;)
ウェットでの走行は タイムこそは 出ませんが
大会となると 基本 順位を競いますから
ウェットでも ライバルには 負けるわけには いきません。
レースでも 雨の日は よほどでない限り 開催されます。
プロ アマ問わず レースに出られてる 方達は
雨の日を狙って 練習走行を行うの方も 多くおられます。
日頃 ウェットに慣れていない タイムアタッカー達は
いざ本番の時 コースの路面に 悩まされる以前に 準備不足で
失敗している方を 多く見受けられます。
私も86Raceをするまでは 自分が失敗してることすら
気付かず 走行してました…。
その失敗が 知らず知らずの間に タイムに大きく影響し
場合によっては クラッシュの引き金にも なり兼ねません。
安全対策としても 雨の日は考慮すべき事が 幾つかあり
それを知っているか いないかで かなりの差が 出てくるでしょう。
そこで 私がとっている いくつかの雨対策の内の 1つを ご紹介します。
今日は 脚周りについて
まずは…
①サスペンション
雨の日は どうしても タイヤのグリップが保てず 滑りやすくなってしまいます。
事前に出来る 対策として 最もポピュラーなのが
前後のダンパーの減衰を 最弱にセットすることです。
この方法は かなりの方が 実践されてると 思いますが
どの様な 効果が得られるかと 言うと
脚の動きを ダンパーを緩めることで 良くしてやり
荷重を抜けにくくし また滑った時の 回復も対応しやすくするためです。
プロのレーシングチームなどは 事前に雨のレースだと 分かっている時は
前もって バネレートも フロントを1ランク リアを2ランク程度
柔らかいものに 換えている場合も あるそうです。
リアの動きを良くし よりアンダーな方向へ 持って行きます。
②スタビライザー
ダンパーの減衰を緩めて 更に サスの動きを 良くするために
リアのスタビライザーを 外します。
この対策は 以外と知られていないかも 知れません。
外すと言っても 車体から 完全に取り外す 訳ではなく
左右どちらか片側の スタビリンクを アームから取り外し
インシュロック(タイラップ)等で スタビに固定して 終わりです。
これだけで 左右のアームをつなげている スタビは縁が切れるので
スタビの効力は 無効化され ロール量は大きくなりますが その分
イン側のタイヤも 接地力が増しますので リアが安定方向へと 向かいます。
この方法なら 当日 ピットで走行前にでも 簡単にできますよね。
因みに フロントは外しません。
その理由は フロントのスタビを外すと フロントの荷重が大きくなり
逆にオーバーステアを 誘発してしまうので ウェットでは 運転しづらくなるからです。
因みに ナンバー付き車両の レースで
スタビリンクを外すのは 多分許されないでしょう。
スタビリンクを 外した状態では 車検が通りませんから…。
※補足
①と②で述べたことは 基本的に FRの話しです。
FFも 基本同じだと思いますが 私はFFでサーキットを走ったことが無いので
正直分かりません。
ご了承ください。<(_ _)>
③タイヤ
やはり 要となるのは タイヤです。
みなさんは 雨に日 タイヤのエア圧は どの様に 調整されてますか?
通常と変わらぬ エア圧ですか?
まさか グリップを上げるためと言って エアを通常より 下げたりしてませんよね?
雨の日 サーキットでは ハイドロプレーニング現象を 抑えるため
通常より 高めにエア圧を 設定するのが セオリーです。
雨の日に起こすスピンは ほとんどが ハイドロプレーニング現象が原因で
それを抑制するために タイヤのエアを 高めに張っておくのです。
私の場合 冷間時から 3キロほど エアを張っておきます。
雨の日は 絶えずタイヤは 水で冷やされながら 走りますので
ドライの時のような エア圧の上がり方はしないので
少々 高めに設定しても 問題はありません。
雨が止んだ後にも 路面が全般的に 濡れていれば
迷わず エア圧を上げて 走ります。
④足
脚周りと言えば 自分自身の足にも 注意が必要です。
雨の日となれば 屋根があるピットでも 足元は濡れてきます。
レーシングシューズで 濡れた床を歩いた後に 車に乗ると どうなります?
そのまま乗り込むと 当然 ペダルも濡れ 滑ってしまいますよね。
そうなると 非常に危険です!
その対策用に レーシングシューズの上から履く ナイロンで出来た
靴下ならぬ 靴上があります。(^_^;) ナニソレ!?
バイク用の雨具としては メジャーですが 靴の上から履く 防雨カバーです。
車の場合 シートに座ってから これを脱ぐと 靴は乾いたままなので 安心です!
確か 4輪用として 何処かで出てた気がしますが 私は元々2輪用を
持っていましたので これを用意しています。
しかし よほどの雨でない限り このカバーは使用しません。
通常は 運転席の床に 吸収性の良いウェスを 敷いておきます。
車に乗り込むときは そのウェスの上に足を置いて座り
シートベルトをする前に 手で靴底と 念のため側面や上も しっかり拭いてやります。
拭き終わると ウェスは助手席にポイ!
これで 準備完了です!
どうです!?
みなさん この様な対策は されてました?
雨の日の対策を 知っているのと いないのとでは
タイムでは ビギナー程 10秒や20秒 簡単に変わっりますよ!
雨の日の走行は リスクが伴いますが 大会当日
いきなりの ウェット初体験の方が よほど危険です!
サーキット走行を 予定していた日、
雨であっても キャンセルせず 走ってみるのも スキルアップにつながりますよ。
今日は雨の日対策として 脚周りの話しでしたが
次回の豆知識も 引き続き 雨の日対策③を お送りします…。(^^)v