• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

S-TECのブログ一覧

2015年12月01日 イイね!

さよなら…俺のRX-8(第八話) 愁傷

さよなら…俺のRX-8(第八話) 愁傷今回で このシリーズも はや 八話へと入ります。

七話辺りから アクセス数の割には

イイね!の数が 減少傾向にあり

そろそろ 打ち切りの予感が してきましたが…(^_^;)

もう しばらくお付き合いください。







 第八話 【愁傷】






あれから 約半月 2014年 11月下旬

秋も深まり 冬の気配がしてきました。


首は 後遺症もなく 回復へと向かっていましたが

OVER DRIVEへ行くと

見るも無残な RX-8が 正面に置かれています。


レッカーで牽引することも 出来ないRX-8は

ある程度 解体するまで そこから動かせません…。


何とも 寂しい光景です…。


体の傷は治っても 心の傷は… 

と 言いたいところですが 実は周りが思っているほど

心の傷は 大したことは ありませんでした。


ただ、勢いに乗っていた2014年は

NCロードスターと RX-8に、86Racingと 3台の車で

サーキットを 走っていましたので

家族や周りの目も ありましたから

これを機会に 少し自粛しようと 決めました。


86racingも 鈴鹿の最終戦を最後に 手放す予定で

NCロードスターで 一から修行を 仕直すつもりです。


周りはきっと そんな私を見て

辞めてしまうのではないかと

思ったに違いないでしょう…。



北野晶夫のセリフを思い出します。(汚れた英雄)より



 『今の君は 運がいいだけだ… 

     一度か二度、地獄を見なきゃ…。』


そして



 『地獄を見たかい?  また帰って来いよ。 』




そのまま 当時の自分に 当てはまりそうな セリフですが

この時は エイトでの復活は 全く考えていませんでした。




そして いつしか OVER DRIVEから エイト初号機の姿は消えました。






エンジンだけを残して…。





 
                                 つづく…。







Posted at 2015/12/01 21:05:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | RX-8 | クルマ
2015年11月30日 イイね!

さよなら…俺のRX-8(第七話) 悪足掻き

さよなら…俺のRX-8(第七話) 悪足掻き










第七話 【悪足掻き】







それから間もなく

大会事務局へ 明日の参加キャンセルを伝えにいくと

サイポンの神吉さんが こう言います。


『S-TECさん RX-8が壊れて 乗れないのなら

ロードスターで走られたらどうです?

参加料は返金できないので もったいないですよ。』


神吉さんは RX-8の状況は 知らないようでしたが

気を使って ロードスターでの参加を 提案してくれました。


JAF公認競技だと こうはいかないですよね…。

今から段取りすれば、明日の大会には 充分間に合います。

NCでも走りたい!

そんな気持ちが私を駆り立て、知り合いに連絡します。


電話の相手は 時々 サーキットの手伝いをさせている リョウさんです。


この方…

かなりの変わり者で、それ成りに頼りにもなるのですが

チョンボもよく やらかします。


鈴鹿では この方に2度程 殺されかけたこともありました…。


1度目はブレーキパットの 裏組事件の首謀者!

タイヤの裏組は 聞いたことはありますが

ブレーキパットの裏組は 聞いたことがありません!


2度目はホイルナットの 締め忘れ事件の実行犯!

両方共 場所が場所だけに 一つ間違えたら 大参事です!

色々と逸話を残してくれてるリョウさんなので

今度 リョウさんのありえない特集でもしたいと思います。

ご期待ください!


で 話しをもとに戻し

そんな彼に 迎えに来てもらうことにしました。


話しを聞いたリョウさんは、

『直ぐに出ますので 3時間ほどで到着できると思います。』

私は 『頼むなぁ…』 と言って電話を切りました。


ピットに戻り 仲間にそのことを伝えると

『体…大丈夫なんですか?』

と やはり心配そうにしています。


そんな心配をよそに リョウさんの到着を待つ私は

体の異変を 感じてきました…。


徐々に首が 動かなくなってきたのです。

そんな異変に周りも 気付きだします…。


『S-TECさん… く…首の動き…おかしいですよ…。』


そんな私に親分も アドバイスをくれました。

『それ…明日になったら もっと痛みますよ…。

筋肉や筋が張ってくるから 酷い時はマッサージに行けば

だいぶマシになりますよ!』

それを聞いた私は 親分も経験者なんだと

直ぐに理解できました。


取合えず メディカルセンターに行き

首に巻くコルセットを 借用しましたが

徐々に熱も出てきたようで

かなり具合が悪くなってきました…。


先程までの元気は何処かに行き

若干 吐き気も 模様してきた私は

走行どころでは 無くなってきたので

『もう…明日の出場はあきらめて このまま帰ろう…。』

と 結局 出場は断念し 帰ることにしました。


そうこうしてる間にリョウさんの到着です。


『お待たせしました 大丈夫ですかぁ?』

『大丈夫じゃないから 今日はこのまま帰るわ 荷物積んでくれ。』


リョウさんはピットの私の荷物を ハイエースに積み込み始めました。

OVER DRIVEの仲間も手伝ってくれてます。


そこでリョウさん またやってしまいました…。

リョウさんは 荷物を運んでいるタケチさんに 笑顔で話しかけます。




『タケチさーん! これでまた儲かってしまいますね!』



その時 ピットは騒然となりました…。

さすが リョウさん 空気が読めてません…。

それを聞いたタケチさんも

『あんたって人は…』 

と、あきれて その後の言葉が続きません…。


リョウさんいわく 沈んだ空気を明るくするために

ワザと言ったらしいのですが

いつものごとく 人の怒りを買うのが 得意なリョウさん!

大きく的を外しております。


さすがのリョウさんも なんとなく 周りの白い目に気付いたのか

黙って荷物の積み込みを続けます。


そして私はリョウさんに乗せられ

無事に自宅まで 帰ることが出来ました。


帰ってから熱を計ると 38.2度もあるではないですか!?


実はその熱 3日程続きました。

熱が下がってからも 親分の言う通り

鍼灸院へ1ヶ月ほど 通うはめとなりました…。








                                 つづく…。   




   
Posted at 2015/11/30 12:53:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | RX-8 | クルマ
2015年11月28日 イイね!

さよなら…俺のRX-8(第六話) 静止

さよなら…俺のRX-8(第六話) 静止












 第六話 【静止】




エイトから降り コンクリートウォールを乗り越えると

ピットロードには 多くのギャラリーが居ました。


そのギャラリーの視線を気にすることなく

ヘルメットを片手にピットへと歩いて帰ります。


ピットに辿り着いた私は、溜め息をつきながら

座り込んでいました。


しばらくすると、当日練習に来ていたエイチャレのメンバーが

まるで腫れ物に触るかのように、声を掛けてくれます。



『体…大丈夫ですか?…』


悲壮な顔で 心配してくれてます。


『ピンピンしてますよー!』


あえて大きな声で応えます。


中には遠目で声を掛けることすら出来ず

何も無かったかのように振る舞う方々も…。


私も過去に何度か 他の方がクラッシュした時に

気まずい思いをしました…。


それに 私が原因で赤旗中断させてしまったのですから

申し訳なく 逆に私の方が気を使ってしまいます。


昔 誰かが 『車を壊す奴は、カスや!』 

と言ってた記憶がありますが、車を壊した事は

その時は さほど気にしてませんでした。


サーキット歴1年程の経験未熟なドライバーが

短期間でベテランドライバーに肩を並べるには

それぐらいのリスクは元から覚悟の上でした。

『車を壊す奴は、カスや! 

でも ビビッて アクセルを踏めないやつは もっとカスや!』

と言うのが 私の持論でした。


とは言うものの 楽しみにしていた明日の本番に

出れないことは 明白です。


車を壊したショックよりも、エイトチャレンジに参加出来ない事の方が

一番残念に思いました。


未熟な故にやらかしてしまう 整備上のミスや ドライビングのミス。

いつかはやるだろうなと思っていましたが、

何で今日やねん と言うのが 正直な気持ちでした。


その日は3つの失敗をしています。

①リスクのあるタイヤで サーキット走行を行ったこと。

②熱くなってタイヤのリスクを忘れてしまったこと。

③アンダーの対処が出来なかったこと。

このどれかをクリア出来ていれば、

今回のクラッシュは回避出来たように思います。



それから間もなく、レッカーでエイトが運ばれてきて
OVER DRIVEの積車に積み込んでいます。



トボトボと近づいて行き、積込みを終えたタケチさんに声を掛けます。


『これ…直るかなぁ?…』


するとタケチさんは しばらく間をおいて答えます。


『無理です。この箱はもう修復不可能です。

残念ですが、スクラップ行きですね。』


このRX-8を作ったのは、このタケチさんです。

私がエイトチャレンジのエキスパートクラスで

優勝する事を期待しながら作ったはずなので

タケチさんも残念だったはずでしょう…。


現実を突き付けられた私は

一瞬言葉を失いましたが、気を取り直して

『分かった…処分の方法は任せる。』

と言い残し、ピットへと戻りました。




RX-8はホイルも回らず、牽引すら出来ない状態でした。

ピクリともしないRX-8を見て 私は、

きっと エイトは自分の命と引き換えに

俺を守ってくれたのだと思い

心の中で礼とお別れを告げました…。








                                 つづく…。








Posted at 2015/11/28 17:49:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | RX-8 | クルマ
2015年11月26日 イイね!

さよなら…俺のRX-8(第五話) 衝撃

さよなら…俺のRX-8(第五話) 衝撃















 第五話 【衝撃】


頭が入りきらない エイトのステアリングを切り足し

縁石の終端をにらみ、ラインを読み取ります!


『行ける! 多分…』


そう読んだ私はアンダーのまま、アクセルはパーシャルから

緩めることなく立ち上がって行きます。


そして左のフロントタイヤが縁石に乗り上げます!

しかし まだ 横Gは残っています…


 『まだかぁー!?』


ハンドルを切ったまま 縁石を乗り越えます!




すると アンダーで軽かったはずのステアリングが急に重くなりました…。




『エッ!?』 Σ(゚д゚lll)ヤバ





一瞬の出来事です…。





その瞬間、フロントタイヤのグリップが急激に回復し

ハイサイドを起こしたように 今度はリアが一気に外へと飛び出しました!


慌ててカウンターを当てましたが、 万事休す…。


リアタイヤはグラベルの上!

グリップが回復する訳もなく 操作不能状態に!


そのまま エイトは一気に横を向き、激しいキース音を鳴らしながら

イン側へと巻き込んで行きます。



目の前にはコンクリートウォールが見えました…。


   『 ウウォーーーッ!』 (;゚Д゚)/  

衝撃に備え シートに深く体を預け 左肩を入れ構えますが

無意識に左手は 迫る壁に手を着こうとしています…。



そしてRX-8は左フロントからコンクリートウォールに激突!

その時の衝撃は凄まじく 車速は ロガーで120㎞でした…。


エイトは左側面を 壁に貼り付くような形で 止まりました…。


激突直後で混乱している私は、再スタートを切ろうと

必死でセルを回しますが、RX-8は沈黙したままです…。


『頼む! 動いてくれ…。』


そう… この時 既にエイトは生き絶えていました…。


すると窓の向こうから金網ごしに

『大丈夫ですかー!?』

とオフィシャルが叫んでいます。

私は

『はい。』

と返事を返します。


すると ポストで赤旗が振られているのが 目に入りました。

原因はもちろん 私です。

それを見た私は我に返って、シートベルトを緩めエイトから降りました…。







                                 つづく…。







Posted at 2015/11/26 16:05:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | RX-8 | クルマ
2015年11月24日 イイね!

さよなら…俺のRX-8(第四話) 迷走

さよなら…俺のRX-8(第四話) 迷走












 第四話 【迷走】



破損したバンパーの修理は ギリギリ間に合い

2014年11月15日、エイトチャレンジRd.3の 前日

なんとか岡山サーキットに到着しました。




明日の本番に備えて 練習走行です!

そこで私は、タイヤの選択に悩んでいました…。


後部座席には本番用のフレッシュタイヤを1セット。


自走で履いてきたタイヤも 前回

岡山国際で下ろしたばかりのタイヤですが

そのタイヤは あのショルダーを削り落としてしまったタイヤです。

一般道の走行は全く問題なく 違和感もありませんが

そのタイヤでサーキット走行は 控えるべきかどうかを悩んでいました。


そして出した答えが、やはり本番までフレッシュタイヤを

温存しておきたいのと、265幅のタイヤが245幅になっただけで

限界走行さえ控えて走れば問題ないと なんとも安易な判断…。


タイヤは両セット共に DIREZZA ZⅡ☆ 265/35 R18

ローテーションも考えましたが、リアに履くより フロントの方が

リスクは少ないと考え、そのまま左フロントに装着しコースイン!


ここが運命の分かれ目でした…。


今考えれば その1本だけでも ユーズドタイヤか

フレッシュに換えておくべきでしたが

その時は 何も思わず そのままコースインです。


しばらく走り タイヤが温まって一度ピットイン!


空気圧をチェックして 再びコースインです。


すると 前にはOVER DRIVEのデモカーが

後ろにはデカトーさんが迫って来てるではないですか…。


ここで思わずバトルモードのスイッチが

入ってしまったから もう止りません!


タイヤのダメージのことなど 何処かに吹っ飛んでしまっています!


ストレートで この2台には敵いませんが

せめてインフィールドで差を詰めたいと

ヘアピンから自ずとボトムを上げて行きます!


Wヘアピンの立ち上がりで 感触をつかんだ私は

最終コーナーで一気に差を詰めようとします!


その時です!

クリッピング付近で違和感を覚えます…。


『頭が入らない…曲がらない!?』


ステアリングを切り足します!


『あかん!アンダーかぁ!?』



それまでアンダーの経験がほとんど無かった私は

全く体が反応せず、アクセルを緩めようとしません。


RX-8はどんどんアウトに膨らみます!



 『曲がれるのかぁ…!?』


 『曲がれるのかぁ…!?』



 『曲がりきれるのかぁーッ!?』 (゚д゚lll)




                                 つづく…。



Posted at 2015/11/24 22:33:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | RX-8 | クルマ

プロフィール

S-TECです。(エステック) よろしくお願いします。 後れ馳せながら、みんカラ登録しました。 サーキットの活動をメインに 色々アップして...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/10 >>

   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

リンク・クリップ

フロントサスペンション交換① 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2016/01/20 07:45:24
2015/09/05 MFCT in TSUKUBA 2000  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/10/22 02:06:53
2015 東京オートサロン(2014 MFCT シリーズチャンピオン 表彰式) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/10/22 02:06:28

愛車一覧

トヨタ C-HRハイブリッド トヨタ C-HRハイブリッド
モデリスタのエアロ付き!
マツダ RX-8 BAO号 (マツダ RX-8)
初号機RX-8と別れて8か月。 みんなの期待に応えて2代目の購入を決意! エイトのド ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
パーティーレース仕様のNDロードスター 岡山国際サーキットで活躍します!
カワサキ バルカンS カワサキ バルカンS
カワサキのバルカンS 排気量は650ccと、私には少し小さめのミドル・クルーザーです! ...

過去のブログ

2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation