電装品のON・OFFはスイッチですると思うが…
見た目やお気に入りの物を選んだりするが、大電流になってくるとスイッチの種類も限られてくる
太い配線も取り回しが面倒だし…
そこで、電装品のON・OFF自体はリレーで行いそのリレーを作動させるスイッチを使う事が多くなる
リレー自体の作動電流は少ないので細い配線で済む
車用の市販品と言えばエーモン製が有名かな

4極で一番大きい(3236)リレー
電装品をスイッチに連動してON・OFFするには便利だが…
スイッチONで電装品をOFFには出来ない…まずスイッチでそんな使い方はは少ないが…
スイッチONの時にOFFしたい場合になるとこのa接点リレーでは無理になる
そこで登場するのが…

(3237)リレー
3236と3237の違いは出線の数
3236は4本、3237は5本の線が出ている
リレーを作動させる線は2本で同じだが、電装品をON・OFFさせる線が2本と3本の違いが有る
な~んでか?
まずリレーの基礎を知らないと訳が分からなくなる
普通のリレーにはa・b・cの3種類の接点が有る
何が違うのかと言えばリレーを作動させた時の接点がどうなるかの違い
a接点はリレーがONで接点もONになるタイプ
普段は接点が開いているのでノーマリーオープン(NO)と表記される場合も有る スイッチに連動するタイプ
b接点はリレーがONになると接点はOFFになるタイプ
普段は接点が閉じているのでノーマリークローズ(NC)と表記される
逆に言えばリレーの電源が切れたらONになると考えると…
停電時の非常用電源とかに利用できる特殊な場面で使われている事が多いが、一般では需要は少ないので生産しているメーカーも少ない
2回路スイッチをリレーで代用しようと考えられたのがc接点
a接点とb接点を合体させたタイプ
リレーがOFFの時にはb接点側に電気が供給されているが、ONになるとa接点側に供給される
2回路スイッチと言うとあまり聞きなれないと思うが…
どこの階段にも有るスイッチが2回路スイッチで意外と見慣れているモノ
階段の上側でも下側でも階段に付けられている同一照明をON・OFFできる
メーカーもわざわざ型を作ってb接点タイプのリレーを作るのは無駄なので、c接点タイプで代用する事が多いのだが…
エーモンのリレーに戻して…
a接点タイプの3236に対して、c接点を持つのが3237となる
車載電装品でランプ類に関してはb接点を必要としているモノが有る
それはウイポジの優先回路に使う場合
回路図で説明すると…

上から2つの図はリレーの動作説明
リレーを作動させる電源スイッチがOFFの時には上側のLEDが点灯している
リレーの電源スイッチをONにするとリレーが作動してしてのLEDに切り替わる
緑のラインが電流の流れ
この場合、スイッチのON・OFFと同時に上下のLEDが切り替わる
次は下側2つの図で説明
ディライトとして使用する場合にはこうなる
ACC又はON電源の所をイルミに変えるとスモール連動のウイポジになる
上の基本図と違うのはコンデンサ1本とダイオード2本が追加されている部分
コンデンサはウインカー信号が入って次の信号が入るまでリレーを作動させ続けるのに必要になる
入れないと基本図と同じ様にウインカーとディライトの交互点灯になってしまう
ウインカー信号が入らなくなってコンデンサの電位がリレーを作動させるより下がったらリレーが元に戻って初期状態に復帰する遅延海路
次は横向きのダイオードはコンデンサに貯まった電圧がウインカーに戻らない様にブロックする
ブロックしないとウインカーの点滅が阻害される
リレーのコイル部分に付いて居るダイオードはフライバックダイオードでコイルからの逆起電力を消す為のモノ
車両側に流れ込むと故障の原因になるのでリレーやモーター類を使うモノには付けたい保護用ダイオード
確か、エーモンのリレーにも標準でフライバックダイオード付きが販売されていた筈だが…いつの間にか消えている(*_*)
ただコレは片側のみの制御になるので、17年712月31日までの車の場合に限ります
18年1月1日以降の車に関してはウインカーを出していない方のポジションも消えなければいけないので両側のリンク回路が必要になるので注意が必要ですネ
Posted at 2020/05/03 01:54:38 | |
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