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イイね!
2018年01月17日

デフという加速装置

デフという加速装置 あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します(今頃かい・・・スミマセン汗)

さて、シーズンオフの今日この頃、
いろいろと昨年までの反省や今後の研究をしております。

主に車載映像での検証が主体なワケですが、
お正月のヒマな時間にこんなのを作成してみました。

初めてEGを走らせた日と、最新のベストタイム時の比較を親子画面にしてみた映像です。

小さい画面のドライバーさん、初めての走行で相当ビビりが入っております(笑)

子画面がEGでSUGOを初めて走らせた2016年4月のシェイクダウン時、ベストは1’38”271。
前方の紺色S2000が懐かしさを感じさせてくれますね(笑)

対して親画面は現在のベスト、12月の耐感180minでの1’36”383です。

LAPタイムの差が1.888秒。約2秒の差がありますが、SUGOでの2秒って大きいです。
しかしタイム差よりもむしろ、乗り方というかクルマの走らせ方がまるで違います・・・。

当然ながらコースと車両への慣れも全然違いますが、どうもそれだけではなさそうです。
ソコで感じたのがコーナーの脱出速度。これはLSDの効果というか、その威力のようです。

なので今回は、LSDのお話しをしてみようかと思います。

機械式LSD、いわゆるデフ。言わずと知れた、旋回速度アップには必須のアイテム。
当然ですが戦闘機EGにも、1番機DB8にも機械式LSDが装着されております。

そのLSDは社長様ご自慢の逸品でもありますが、どんなに良いデフが付いていても、
それを上手に使わないと速く走れません。なので大事なのは、デフの使い方なのかなと。

LSDをプロデュースする社長様曰く、コーナーリングの立ち上がりとは是即ち・・・




デフに乗り、斜め45度の旋回加速で立ち上がるべし




我々は常々、このように教えられております。
まあ、簡単には出来ないんですケドね・・・(笑)

デフに乗る(・∀・)?
斜め45度に立ち上がる(・∀・;)??

最初はイマイチ、意味が分かるような分かっていないような・・・。

そこで冒頭の写真ですが、コレがその旋回をしている真っ最中、馬の背コーナーの脱出シーン。
クリップからの立ち上がりラインのイメージは、まさに斜め45度(笑)

この舵角とスリップアングルのまま、旋回しながらどんどん加速してコーナーを立ち上がります。
当たり前ですが、シビックってFFです。FRとかMRじゃありませんのでね。

ある意味FFらしくないコーナーリングですが、でもコレ、決まるとサイコーに気持ちイイんです。
特に顕著なのがハイポイント、レインボー、馬の背の各コーナーでしょうか。

最初はその意味すら分かっていなかったのですが、だんだん出来るようになってくるワケです(嬉)
でまた出来るようになってくると、勝手にタイムも上がってくるワケです(笑)

早い話が、良くも悪くもEGという戦闘機は、
速いスピードでコーナーに飛び込まないと、速く旋回しないのです(汗)

つまり遅けりゃ遅いし、速けりゃ速く走るよと。ソコはドライバーさん次第ですよと。

その辺をもう少し噛み砕いて考えますと、速く旋回しないというよりその本質は、
実はLSD本来の性能を発揮しきれていないのかも知れません。

EGのLSDは、OS技研製のスーパーロックLSDという製品です。
alt
このLSDをベースに、社長様のオリジナルセッティングが施されたスペシャル品が採用されてます。

FFでよく用いられる1WAYではなく、また1.5WAYでもありません。
絶妙にセッティングされた、なんともビミョーな1.?WAYなのです(^^;)

で、このビミョーなデフ、はっきり言ってタダモノではありません(爆)

その前にコーナーへの飛び込みのハナシですが、
EGは速い進入速度でターンインを始めるとノーズの入りが速く、結構な勢いで自転を始めます。

この自転の勢いは、ややもするとスピン挙動にも近いような勢いでもありまして、
慣れないと無意識にスピンの回避反応、つまりカウンターを当ててしまうのです。

カウンターといっても逆ハンまでではなく、ニュートラル程度までのステア戻しでしょうかね。

すると、せっかく潰したタイヤから面圧が逃げてしまいグリップが抜けてトラクションが掛からない。
曲がらないから舵角も増え、アクセルも踏めない。イコール脱出速度も遅い・・・この悪循環。

ならばカウンターを当てなくても済むようにと、ボトムを落とすと自転速度は抑えられますが、
ボトムと自転速度が落ちるとタイヤの面圧も落ち、同様に脱出速度が遅い・・・また悪循環(笑)

うーん、困ったもんだ・・・。どうしたらイイのよ、まったく(笑)

旋回中のフロントタイヤに十分な面圧が掛かっていないイコール、グリップが抜けた状態。
その状態でLSDでトラクションを掛けても、フロントタイヤは空転気味になって前には進みません。

フルチューンエンジンのハイパワー&ハイトルクのFFは、ソレがより顕著に表れます。

ムズかしいところではありますが、EGはそれが出来なくても38秒台では走れてしまいます。
しかし、デフ本来の性能を使えばもっと速く旋回出来るのです。

デフ本来の性能を発揮させる為には、タイヤの面圧=グリップが必要です。
その為にはボトムを落とさずターンインする必要があり、飛び込み速度を上げる必要があります。

ターンインからクリップに向かうコーナー前半、クルマの自転でクリップにノーズが向いたなら、
クリップ手前からアクセルONでデフロック、舵角とスリップアングルは一定で旋回しながら加速。

このアクセルONでのデフロックは、ハーフスロットルで一瞬だけパーシャルにします。
社長様はコレをアクセルの「待ち」と言っておりまして、この後のデフの本領発揮を待つワケです。

これがデフに乗るというヤツでして、アクセルを合わせるとも言います。
そしてこの時、タイヤはブレーキングで充分に押しツブれ、グリップしている事が必須条件です。

フルブレーキングで縦方向に押しツブされたタイヤは、
ターンインからの横方向の荷重によって次第に横方向に押しツブされます。

横方向に充分にツブれたタイヤの状態を維持したまま、パーシャルでデフロックしたその瞬間。
スペシャルLSDはその本領を発揮して、まさしく加速装置になります。

コレがですねぇ、なかなかムズかしい・・・(笑)

EGの場合は速度が速度ですしね、自転の回転速度も速いですしね、
まあその、なんというか、ヘタクソは出来るまで大変なワケですよ。自分みたいに(爆)

単純に太いタイヤを履いてグリップ上げればイイとか、そんな簡単なハナシでもなく。
軽いクルマに太いタイヤを履くと、ブレーキングでも面圧が掛かりにくくタイヤはツブれません。

しかし、そのタイミングがドンピシャに合った時に、このデフはとんでもない威力を発揮します。

コーナー後半、斜め45度をイメージした立ち上がりラインで、舵角とスリップアングルは一定。
舵角は一定か戻す方向でアクセルを踏み込んで行きますが、踏めば踏むほど曲がるのです(汗)

デフに乗ったEGはまるでFRのように、旋回しながら加速して立ち上がります。
FFなのにアクセルを踏む程に、ノーズをINに向けながらコーナーを脱出していくのです。

それ、FFなのにオカしいよ・・・と仰る方もおりますが(^^;)
これが出来るようになってくると、それはもうエラい速度で旋回しながら加速していきます。

どんなデフでもこうなるとは限りません。そこはスペシャルセッティングであります。
しかしLSD、恐るべし(笑)

ところがですね、ターンインでカウンターを当ててしまいますと、
フロントの面圧が逃げてしまって全てが水の泡。悪循環とのガマン比べに陥ります(笑)

社長様はコレを「二度切り」と言っておりますが、
カウンターの後でまた舵を入れなおすため、2回舵を入れるというコトですね。

コレは進入で失敗している典型例でございます(笑)
進入で失敗したら、FFのコーナーリングは途中でやり直しが効かないんですよね。

基本的にアクセルで向きを変えられる駆動の構造じゃありませんので。

しかしココでもやっぱり、分かると出来るは違う(笑)
分かっていてもデフに乗れない。デフにアクセルを合わせるコトが出来ない。

その視点から見ますと、子画面のコーナーリングはほとんど失敗しています。
入り口から既にダメ。というか、最初はソレにすら気付いていないという(爆)

ココに気付き始めたのが昨年の6月頃でした。デフの使い方をなんとなく体で覚えてきた感覚。
ターンインでカウンターを当てているようだと、速い旋回はできないなと。

ターンイン時の自転の回転速度に慣れ、適切な角度でボトムを落とさずに進入、
かつカウンターを当てずに、デフにアクセルを合わせるコトが出来た時にどうなるか・・・。

それを実践してみた10月のサーキットゲーム。風邪気味のタイヤで、軽くベスト更新・・・。

この日の決勝ではイタイ目にも会いましたが、非常に得るものが多かった1日でした。

まだまだ十分には出来ませんでしたが、しかし、デフはまさしく加速装置だったのです。
LSDは駆動系のパーツですが、実質的には加速装置のようなパーツなのかも・・・。

デフに乗る為にもう一つ重要なのが、ターンイン時の姿勢=車両のスリップアングルでしょうか。

アングルが浅いとアンダーステア気味、又はコースが足りなくなってダメ。
深いとオーバーステア気味、又はカウンターを当ててしまってダメ。どっちもダメダメ・・・。

やっぱり、斜め45度のラインで立ち上がれるスリップアングルの姿勢を一発で作るのがベスト。
そのアングルを決めるのが、進入速度とブレーキのリリースポイント、そして舵角量とタイミング。

兎にも角にも、FFのコーナーリングは進入が命。ココでの失敗は全ての失敗になります。

進入と言えば、このデフはバックトルクでも効くセッティングなのですが、それはまたの機会に。
そして、進入時に重要な役割を果たすのがリアタイヤのキャパですが、それもまたの機会に(笑)

いずれにしても、進入の一瞬で全てが決まるFFの旋回技術って、やっぱりシビアですよねぇ。

それが分かっていても、まだまだ百発百中では出来ません。
ようやく体が覚え始めてきたところで、まだ60点~70点位でしょうか。

ですが、ほぼ完全にマスターできたなら、おそらく35秒台での周回も可能なのかもしれません。
EGには、それだけのポテンシャルがありますので。

ですので、この辺が今シーズンの課題かなと、ぼんやり見えてきたような気がします。
うーん、なんだかテンション上がってきた(笑)

デフの話しだけなのに、勝手に盛り上がってかなり書いてしまいました(爆)
でも興味のない方には、全くもって面白くもなんともないハナシでしょうね。

まあ、イイか(笑)
こんなコトを考えるのも、走らない期間だからこそですし。

そんなワケで、今年も少しでも上達できればなと思っております。
多少はアタマも使わないと・・・。

そのうちに、リアタイヤやターンインの考え方も書いてみたいと思っております。
今回はとりあえずこの辺で(^^)


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Posted at 2018/01/17 21:12:09

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