
以前の「乗り換えます」ブログから大層日数経ってしまいました。
愛車紹介に載せましたが、VW・イオス2.0Tの次なる車は、ボルボのC70 T5です。
4.7万キロの2011年式。購入はイオスに引き続き『4人乗りオープンカー専門店』バランスさんでした。好きなお店でまた素敵な個体に出会えて嬉しいです。
仕入れる車の状態の良さと、保管・展示状態の良さが相変わらず素晴らしいお店です。
さて、あれだけ好きであったイオスから乗り換え、2ヶ月半経ち、3500kmほど乗り。
車に馴染んで楽に運転出来る様になった今、イオスとの感じる違いを記しておこうと思います。

黄色い子もいますが……
※以降、200馬力でワクワクできる人の感想(戯言)です。
・スポーツカー度(性格)
どちらもいわゆる「スポーツカー」ではないですが、その塩梅はだいぶ異なります。
イオス2.0T……直4・2Lターボ、200ps、車重1590kg、6速
C70……直5・2.5Lターボ、230ps、車重1730kg、5速
馬力は下でも刺激は明らかにイオスが上。踏み抜くとグアッと引っ張られますし、前輪が鳴きます。
C70はそういう暴力性を感じさせることなく、粛々と前へ前へ。落ち着いた姿勢でグングン車速を高めます。パンフレットにもありますが、クルーザー志向。ジェントルさを十二分なパワーが滑らかに支えてくれます。
この2台の乗り比べで言えば、イオスがかなりスポーティでした。当時のゴルフGTIと共有のエンジンですしね。
ちなみに試乗したイオスV6(NA250ps、ゴルフR32と同エンジン)は更にブッとびでした……。
とはいえ、イオスも大人しくペダルを踏んでる分には静かで滑らか。日常的に過敏ということはありません。乗り心地は欧州車らしいやや固めの、でも疲れない仕立てで、同乗者から「酔わないね」と好評でした。
C70はよりゆったり感が強いですが、芯がないなんてことはなく、思い通り走ってくれます。
あとスポーツカー度ならコペン君がこの3台で一番でしょう^_^
・ルーフとフロントガラス

イオスはオープンカーでありながらガラスルーフになっていて、屋根を閉めている時にガラス部だけ開口も出来ます。この種の車はトランクを一杯にしてるとオープンカーになれませんが、そんな時もガラスルーフとサイドウィンドウを下げ切るとほぼオープンカー感覚になれる。クローズしてても空が見えるのはとても良いです。これが出来るのはイオスだけだったような(メガーヌカブリオレのグラスルーフって開くっけ?)
一方、C70のハードトップは厚みと剛性感がすごいです。閉めると文字通り外界と遮断した完全なクーペといった風で、その感覚はイオスのクローズ時より強く感じます。内装パネルの厚みにも違いがあったので、その辺りの作りが違うのかもしれません。
ルーフの開き方は全然違って、イオスは車の後方に30cmほどトランクがはみ出ていきますので要注意(センサーが教えてくれますが)。5分割ルーフは世界最多分割数で、トランスフォームのメカメカしさはトップクラス。
C70は3分割。変形時のトランクは後方にほぼハミでないため後方スペースは心配要りませんが、上方に高さ2mまで延びますので天井高に注意。開閉速度は、C70の方がサイドウィンドウを僅かに下げてすぐルーフ開閉動作に入る分、早く感じます。
オープンカーでよく話題になる、Aピラー(フロントウインドウ)の寝具合。というのは、ピラーの角度があるほど頭スレスレにウインドウが来て、開放感が減じるという話です。車によっては、頭のすぐ上までかぶさってるものも。そうすると、ドライバーの視野的にオープンカーぽさが減るわけです。
イオスはそういうトコロをとても練って作ってあり、フロントウインドウがドライバー頭よりだいぶ前で終わっているし、高さもあります。
C70は、イオスと比較すると寝気味だと思います(でも不満はなし)。代わりに手に入れてるのはクローズド時のスタイリング。イオス比で全長全幅が大きいのに全高は低いことにも、ピニンファリーナの姿勢が表れています。
・トランクスペース
屋根クローズ時はイオス2.0Tが380L、C70が404L。
オープン時はイオス205L、C70が200L。
この2台、ルーフ格納用の仕切りが制約する高さに違いがあり、オープン時はイオスの方が高さ(厚み)のある物を積めます。

C70は1段くぼんでるところがあります。
両車トランクスルーがあるため、どちらも長物OK。2m強の物を載せて屋根オープン可です。さあ家族でスキーに出かけましょう。
・後部座席

リアシートの広さはC70が一枚上。フルサイズで両脇には手元灯と小物入れ。背もたれの角度が寝ており安楽です。また、チャイルドシートを固定できるISOFIXがついています。
とはいえ、僕はイオスの後部座席も大好きでした。大人4人でロングドライブはどちらもイケます。
それと、ヘッドスペースはイオスの方がありますね。全高が4.4cm高く、着座位置の低さもあって頭上が広いです。
・燃費
イオスの圧勝。数km/L違います。C70で満タン時の走行可能距離380kmと出た時にゃ「マジか…」と思いました(中長距離走ると700km程度いける)。
・取り回し
イオスの最小回転半径5.1mってかなり小さくないですか!?
そこからC70の5.5m(5.9との情報もあり)に乗り換えると、ボディ長が20cm伸びたことと相まって街中では「曲がれん…」の連発(笑)ようやく、慣れてきました。
・エアコンとシートヒーター
両車とも真冬にオープン行ける暖房+シートヒーターを備えてますが、C70はオープン状態でサイドウインドウを下げても全然エアコンの効きがスポイルされないのです!これにはびっくりしました。
シートヒーターはイオスの方が強烈!(加減効きます)
〜総括〜
・イオスは比較的小ぶり、踏むとヤンチャ、燃費と小回り性能含め日常使いにグレイト
・C70は大柄・燃費食い気味、ジェントルな性格、室内やパワーにゆとり感
比較っぽい書き方をしたけど、C70に乗り始めてからも全然優劣の感覚は湧きませんでした。性格の違い、両車・両社の違いがただただ面白く、どっちも最高に好き。2台とも(コペンも含めたら3台)とても良い車と出会えて嬉しいです。
ハードトップのオープンカーは、クローズ車とオープンを両得したいワガママ車。4シーターとなれば尚更。ファミリーカーとしてもスポーツカーとしても半端者?いえいえ、全部入りでしか叶わない楽しさってのもあるんです。
C70とも、長くお付き合いできたらいいなと思います。
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2021/11/05 20:51:19