5日目(5/1)
今日は、本旅のメインイベントの一つ、霊場恐山に向かいます。
朝起きると晴天でした。部屋の窓からは岩木山が見えます。

これで岩木山も見納めかなぁ
青虫温泉からは下北半島西岸を少し北上し、途中で下北半島を横切って、東岸の六ケ所村あたりに出ます。なかなか快適な道路です。
最初に立ち寄ったのは、下北半島の東の「角」の先にある、東通村の 尻屋埼灯台 です。
すっきりとした晴天で、灯台の白色が実に映えます。

残念ながら、強風のため中には入れませんでした。
とにかく、空と海と、青が際立ちます
そして草原
そして、灯台前の直線道路

(車がいなかったので、車道にはみ出て撮影しています・・・)
そしてわが愛車(やっと出てきた)

映えますか??

(フロントには虫がたくさんへばりついてますが)
尻屋埼灯台からは、むつ市経由で、ひたすら恐山を目指します。
思ったより近くて、尻屋埼灯台からは都合1時間強で恐山に入りました。
途中、恐山冷水なる湧き水があったので、水を汲みます。

不老水、だそうです。ありがたや・・・

冷水前で

有名な三途の川と太鼓橋です。
太鼓橋は朽ち果てていて、今は渡れないようになっています。
そしてこれが三途の川・・・ 黄色く見えるのは硫黄成分だと思います

きれいに護岸工事がされているので、思ったのと少し違う・・・
(ちなみに、霊場の社務所には大正時代の写真がかけてありました。それは護岸工事前のイメージ通りの三途の川、でした)
昼過ぎには霊場恐山のPに到着
天気も良く、結構な車が停まっていました
お腹がすいたので、恐山のそば屋で

山菜そばを頂きます。

うまかった。
入山料500円を支払い、さっそく恐山に入ります。
恐山は4月いっぱいは閉山、つまり今日(5/1)は今年の開山日なんですね。
開山日なので、さぞ大勢の人がお参りに来ているのだろうとびくびくしていましたが、そうでもなく、実にゆったりとした時間を過ごすことができました。
中はこんな感じ。

ここに見えている2つの小屋はともに温泉で、入山すればだれでも入ることができます。通はタオルを持参して入山するそうです。

一帯が硫黄のにおいが充満しており、地面からはあちこちで硫黄?の蒸気が出ています。

独特の雰囲気ですね。
これは不動明王ですね。
黒く変色した岩?からは蒸気が出ています。
触ると火傷しそうです(火傷しそうなので触っていませんが・・・)
このようなところを1時間ほど、各所にあるお地蔵さまやお堂にお参りをしながら、歩きます。
ちょっとした異世界に迷い込んだ感じがします。曇天や雨天だとさらに異世界感が増すのかもしれませんが。
で、地獄の先にあるのは
ここは極楽浄土を表す宇曽利湖(うそりこ)です。とてもきれいです。
しかし、多量の硫黄が溶け込んでおり水質は強酸性なので、生物は住めません。
極楽浄土なんだけどね
ここは恐山バス停。

むつ市からの定期バスが出ているそうです。
さて、時間はすでに3時過ぎですが、今夜は恐山の宿坊に宿泊しますので、余裕です。
本日開山なので、宿坊は本日から営業開始です。

宿坊は基本、宿泊日の2週間前にならないと予約できないシステムになっており、5/1宿泊の予約開始日が4/21(日)だったので、その日は本当に百回以上電話しました。
なかなかつながらないので、もうダメかなぁ、と半分あきらめかけていたところ、不意に電話がつながり、めでたく予約できたものです。
宿坊は、それは立派な設備でした。残念ながら館内では写真撮影は不可だったので、素晴らしい設備であった、ことだけお知らせします。
宿泊客専用の大浴場があり、こちらはpH2.2の強酸性温泉で、実に良いお風呂でした。部屋もとても広く、窓から恐山をすぐに見渡せる眺望です。
いわゆる精進料理もきれいな器に何皿も料理が盛られ、おいしかったです。
ご飯を頂く前に、唱えごとを5つ、終わった後に唱えごとを1つ、また食事開始と終了は皆で揃って、といルールはありますし、夕食前には副住職による説法なんかもあります。しかしこれらも非日常的で新鮮ではあります。
電波が一切届かない山中、wifiやTVはもちろん無く、10時消灯の温泉につかり、ゆっくりとした時間が流れる、そういう中で一日が過ぎていきます。
おしまい
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Posted at
2024/05/07 18:16:09