IGコイル流用その1
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
6時間以内 |
1
IGコイルもかなりの年数が経過しているので、故障予防のために交換した。純正IGコイルは既に廃盤で、程度の良い中古品の流通も少ない。そこで他車品を流用することにした。
純正IGコイルの一次側抵抗値は1.2Ω(テスターのリラティブ機能でテストリードの抵抗分を引いている)
2
外部抵抗値は1.7Ω(リラティブ機能使用)
3
レックスコンビのサービスマニュアルに記載の数値とほぼ一致している。
流用するIGコイルは一次抵抗値が2.9Ω(純正IGコイルの一次抵抗値1.2Ω+外部抵抗値1.7Ω)にできるだけ近いものを選定する必要あり。
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2気筒同時点火でポイント点火対応、一次抵抗値が約3.0Ωに流用可能なIGコイルとして、ハーレーのスポーツスター用(純正品番31614-83A)を使用することにした。ヤフオクに程度が良さそうなものが比較的安く出品されていたため購入。仕様は3.0Ωで、測定の結果は2.7Ω(リラティブ機能使用)
ホンダCB750用の30510MCC003も検討を行った。純正新品コイルが安く買えることがメリットだが、ハッキリとした一次抵抗値が載っている資料を見つけられなかったことや、コイルの防滴キャップが単体で販売していないこと、また取付レイアウトの関係から導入を見送った。
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コイル寸法1
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コイル寸法2
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コイル寸法3
スポーツスター用純正IGコイルの各寸法は写真のとおり。一次側接続部分のスタッドはインチ規格のため使用ナット、締め付け工具に注意が必要。
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純正IGコイルが装着されていた部分に、アルミアングルを加工して製作したステーを介してハーレー用コイルを装着する。
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以前から鋼材のカット品の購入は横山テクノさんを良く利用していたが、穴あけ等の加工サービスもあるようだ。忙しかったため今回はこのサービスを初めて利用してみた。
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以前から欲しかったブラインドナッターが未使用品で安く出品されていたため購入。機種はロブテックスのバンドナッターHND005。ブラインドナットはAmazonで安く売られている無名メーカーのもの。
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M6のブラインドナットをアルミアングルに綺麗にかしめることができた。今回は専用エビナットではなく無名メーカーのナットを使用したため、事前にカシメしろの計算や空カシメによる潰れ具合の確認を行った。
このブラインドナットの部分にハーレー用コイルをボルトで装着する。
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今回のハーレー用IGコイルの流用に使用した部品。
・IGコイル ハーレー用31614-83A(中古)
・デイトナ汎用プラグコード7mm×2m
・CFPOSH IGコイルアダプター
880025(2個入り)
・NGKプラグキャップSB05F×2個
・TE Connectivity 6mmタブ端子
61365-1×2個
・#10-32六角ナイロンナット×2個
・端末キャップ 直径9mm×2個
・その他取付ワッシャ、ボルト
タブ端子はマルツオンラインで購入した。少数で購入でき送料も安いので助かった。
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プラグコードのカシメ作業にはアイウィスIWS-H1を使用。7mmコード専用で、8mmコードには使用不可らしい。精度も良くラッチの動作も軽いため非常に作業しやすい。
また#10-32のナイロンナットを締めるためディープソケットを購入。滅多に使わないためエスコの安物を購入したが、本体に番手の刻印がないのが少々残念。
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CFPOSH IGコイルアダプター880025は2個入りでゴム製キャップが付属する。
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ゴム製キャップを先に通し、先端被覆を10mm剥いた。専用のストリッパーを持っていないためカッターナイフを使用した。
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芯線を折り返す。
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2番ダイスでカシメる。
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ダイスの中央部に金具をズレないように配置してカシメた。専用工具だけあって綺麗にカシメることができた。
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NGKのプラグキャップは内部にビスが飛び出しているタイプなので、プラグコードを挿入してキャップを捻るだけで簡単に装着できた。1番2番とも純正プラグコードと同じ長さに揃えた。
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プラグコードのゴムキャップは少々キツイが何とか装着できた。
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念のため、タブ端子を取り付けた後のナット部分に、ショート防止用の端末キャップを取り付けた。
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純正IGコイルは外部抵抗を使用していたが、ハーレー用はコイル単体で3.0Ωあるので、外部抵抗を取り外す必要がある。
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外部抵抗を取り外し、コネクタは短絡させて絶縁テープを巻いておいた。
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車体側コネクタをコイルの一次側端子に接続する。極性はないがハーレー純正の接続方向と合わせておいた。
※スポーツスター用IGコイル31614-83Aの一次側端子の極性について、コイル側には+-の表示はない。同種のコイル交換をネットで検索してみると、『一度使用したイグニッションコイルは使用中に磁気的な極性が形成されるため、以前とは逆方向に接続するとコイルがパンクして故障する』という風な情報が載っており、中古品を使用する際には注意が必要であるそうだ。
気になったため、ハーレー用コイルを製作販売しているショップに問い合わせたところ、コイルの接続において極性は無いこと、各販売メーカーからの注意事項でもそのような内容のものは無いこと、一度使用したことによって逆接続でコイルが破損するような恒久的な磁気的極性が形成されるようなことは無いことが分かった。つまり31614-83Aの一次側端子についてはどちらに接続しても問題ないということである。
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