まいどまいど写真の編集作業に時間がかかりやっと今日のブログ更新ですが、
先週末、会社の仲間と福島旅行に行ってきました。
朝6時に自宅を出発
ほんの少し走ったところで

17000kmを迎えた。(この1月2月でずいぶん走ったなぁ…。)
東北道は比較的空いてますけど、途中から二車線なので意外と流れず。
佐野SAで休憩。
栃木名物レモン牛乳?
を飲んだりして。

なんかマミーみたいな味ですね。
いわきJCTから磐越道へ。
磐越道に入ったらそこはもう完全な雪国。
石川や新潟も雪は多いのでしょうが、
会津、裏磐梯は福島の中でもトップクラスの豪雪地帯。
この非日常感はワクワクしますね。
今回の旅の主目的は磐梯山の麓でスノーモービルを体験すること。
目指すは凍結した檜原湖!
そうこうしている間に山間に入っていく…登り傾斜の信号で停止。
発進…ギュイーシュルシュルシュル……
……発進…ギュイーシュルシュルシュルシュル。。。
タイヤがめちゃくちゃ空転して全然登らない。
慣れっこなのか後ろに居た数台の地元カーたちはするすると追い抜いて進んでいく。
ここでAllWeatherモード(以下Aモード)の弱点に気がつく、
AモードはASRの介入感度がかなり敏感で、空転を検知すると2000回転近辺のトルクが乗りはじめたあたりで
回転数がクランプされてしまいます。
しかも156世代と違ってASRがカット出来ないんですね。
仕方ないのでDモードに切り替えて脱出。
ASRが介入しないのであっさり脱出。
うーん気をつけないといけませんね。
あとAモード意外と頼りないなと思いつつも、とりあえずピンチを脱出したあとすぐにAモードに戻して巡航。
一時間ほど走ってちょっと慣れてきたあたりで雪道を楽しめるようになってきたわけですが…
山道特有のカーブの多さ。
カーブでほんの少しだけアクセルを多めに開けてみると
けっこうリアが流れるんですね。
あれ?あれ?

※写真はイメージであり、当たり前ですがそのときの写真ではありません
流れたリアを戻そうとアクセルを戻してもいっこうに慣性が落ちていかない…。
あーなるほどそうだよね雪道だもんねグリップしないものね。
うんうん。と納得する余裕もなくステアリングを反対側に切る。
カウンターを当てる→帰ってくる大きめのお釣り→さらにカウンター。
ここでさっきディスったAモードの名誉挽回。
劇的にカウンターステアをアシストしてくれるジュリエッタ。
流れていたリアをグイグイと戻していき、まっすぐになる車体、回復するグリップ。
まるで自分の腕があるようにも感じますが、完全にコレはジュリエッタの力!
うーん凄い。
これだけリアはガンガンに滑っているのに対向車線には一切はみ出していない。
一応ご指摘を受けそうなので補足しておきますが、
きわめて低速で運転していたにも関わらず、かなり大きいRで、外方向に慣性が入力されているところで
アクセルを開けたためにこのような状態に…。
福島の山道は殆ど除雪されているのですが、
それでも猛烈に降る雪でグリップしない路面は山ほどありました。
ちなみにこのWinterMAXXというタイヤはちょっと得意分野と不得意な分野があるように感じましたが、
これはまた別の機会にレビューにでも書いてみたいと思います。

ナビが指し示す目的地までの距離も残りわずか。
とりあえず怖い思いをしたものの何事もなくたどり着けたとムネをなで下ろす。
ナビ「左折デス」
はいはーい。
ナビが指し示すちょっとだけ小高い傾斜を左折で入る。
が…
が……

完全にスタックしました…。
俗に言う亀というやつです。
深い雪に完全にフロアがついてしまっています。
頭の中が真っ白になるぼく。
どんなに踏んでもタイヤはむなしく空転するだけで、前身も後退もできません。
同乗者たちも降りて押してくれるものの動く気配は一切無し。
コレは…大ピンチなのでは…全部雪のせいだ…と途方に暮れていると、
通りかかる黒のミニバン(たぶんステップワゴン?頭真っ白だったので失念)停止したかと思うと降りてくる大学生くらいの6人の若者たち。
若「大丈夫ですか?」
僕「ちょっとスタックしちゃって…」
若「FFですよね?手伝いますよ」
というやいなや6人で雪を掘り出す。
雪国出身者の居ない我々おっさんがオロオロしているのを尻目にあっという間に駆動輪を掘り起こす。
おっさんたちも必死で掘るものの殆ど役に立たず。
しかも、こちらの車のことまで気遣ってくれて。
「イイ車傷つけちゃうと大変だからここはスコップやめて素手で掘ろう」とかリップ下を素手で掘る。
さらには、「捨てようと思ってたぼろぼろの寝袋があるんでコレ使ってください」と駆動輪の下に寝袋を強いてくれて。
彼らのおかげでなんとかタイヤが寝袋を噛み、バックで脱出。。。
本当に助けてくれるだけでもありがたいのに、
めちゃくちゃてきぱきしてて、「何かお礼させてください」っていうのも断って、
素早く車に乗り込んでいく6人の若者たち。
「気をつけて良い旅を〜」なんていいながら。
長岡ナンバーの車でしたが、
長岡も豪雪地帯ですからこういうスタックする車はよく見かけるのかもしれませんが、
こんなに心優しい人たちもいるんですね…。
さりげなく気遣いの出来る若人たちに助けられたことがうれしいやら恥ずかしいやら。
ひたすらお礼を言うことくらいしかできなかったけど、
この場を借りて…
あのときは本当にありがとうございました。
あのときあなたたちが助けてくれたおかげで、車も傷つかず、時間もお金もロスせず、とても素晴らしい旅の思い出になりました。
そしてようやく雪道の怖さも理解できました。
そのあと雪道を最後まで安全に走ることができたのは、そういう教訓があったればこそだと思います。
車はタイヤがグリップしなければどんなパワーも一切役に立たないし、
雪道は本当にちょっとしたコンディションの変化でグリップしませんでした。
除雪されてない道とされた道の差は天と地ほどあるし、
除雪されていてもすぐに雪が降り積もり、コンディションは悪化します。
そしてどんな車も雪道の上ではとても危険な乗り物になるということと、
普通の道ならちょっとした遊び心で済むことも雪道だと取り返しがつかないことになるということも
良く理解できました。