2022年追記
9年乗って、フルラッピングで色を変えました。
あらためてジュリエッタQVをレビューしてみようとおもいます。
ジュリエッタQVは、1750ccのエンジンを搭載したFFホットハッチです。
235馬力、340Nm(Dynamicモード時)のトルクを発生します。
ジュリエッタQVの良いところは、3つのバランスの良さです
1)スタイリングのバランス
全体のフォルムとしては川の丸石のような丸みがあるにも関わらず面はエッジがほどよくあるバランス
かっこよさと可愛さのスタイリングの絶妙なバランス
これらは個性的でありつつも決して飽きることなく長い付き合いをするには丁度よい濃さの所有感を満たしてくれます。
2)スポーツ性とユーティリティのバランス
まず世界一ちょうどよいアジリティとスピード感を持っているハッチバックであることはこの車の唯一無二の個性だとおもっています。
僕の中で、ジュリエッタQV(ダイナミックモード)より速い車は速すぎるのだと思っています。
要するに、この車絶妙にいい感じの速さなのです。
ダイナミックモードで踏んで遅いと感じる人はまずいないとおもいます(ハイパフォーマンスカーと比較してという意味ではない)
この車日本の道路で走るのに実に丁度よい絶妙な速さを持っています。
なので四人載せてもDynamicビューで踏めば速いのです。トルクが十二分にあり、且つ速すぎないのです。
加えて、この車はハッチバックであり、後部座席に大人も乗せられるユーティリティ性にあふれています。
首都圏郊外で週末に車で買い物をするには決して不足ないラゲッジ容量を持っています。(もっと積みたい、キャンプに行きたいという方はもうすこし大型の車をおすすめしますが…)
3)コストとパフォーマンスのバランス
QVで新車価格435万円、ぼくはこの車を走行距離1万kmで308万円で購入しています。
これを高いとするかやすいとするかは個人の車に使える可処分所得しだいですが、
この子意外とランニングコストが高くはありません。
10年で故障はありませんからそこにかかるお金はそれほど高くないんです。
消耗品がだめになったりはしてますが、
故障はまったくありません。
馬力の割にはただの4気筒ですし、かつてのアルファロメオほど車検、メンテ費用はかかりません。
燃費は、下道で9km/L弱、高速に乗れば12km/L強と今どきの車に比べればたいしたことないですが…。
よくないところ
90年代アルファロメオに期待するようなイタ車特有の艶感、強烈な個性は薄いです。
要するにちょっと地味で薄味なんです。
バランスが良い車って裏を返せばどっちつかずとも言えます。
まとめ
同じ車に長く乗っていると、良いところがときに悪く見えたりもするものです。
好きだと思ったことが鬱陶しく思えたり。
でもね、意外と長く付き合えるものってこんな車なのかもなと思うんですよ。
意外とジュリエッタって奥行きがあって侘び寂びのある車なんですよ。
で、もう一つこの2012年製ジュリエッタだけが持っているとっておきがあります。(2011年もかな?)
それはね、MTモデルなことなんです。
アルファは壊れるっていいますが、MTにするだけでだいぶ壊れにくくなりますし、楽しさもましましになります。
ちなみにペダルはレイアウト含めてイマイチです(特に右H)
もしもジュリエッタを買われるなら
QVのMTモデルをおすすめします(2012年前後のモデルだけになりますが…w)
ちなみに、本国だと1.4LのMTモデルは最後まで生産されていますが、1.75LのQVのMTモデルはたったの3年しか生産されていないはずです…。(中期型からは240馬力に増えるかわりにDCTです)
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2013年記述
7年乗った156を降りてパートナーに選びました。
よく走り、よく曲がり、よく止まるを絵に描いたような車ですね。
セダンユーザーが求めるコンフォート性と高級感、高いスポーツ性の両立というコンセプトはもくろみ通り達成できていると思います。
156のV6と比較するのはかわいそうかなとおもいますが、エンジンの官能性という意味ではもう少しがんばってほしい気もしますが…。