2002年に祖母が104歳で亡くなった。その祖母から聞いた話。
大正時代後期、祖母は本家に嫁いで来た。そこまでは普通の話。
当時、大正時代の後期は、まだ個人で持てる車は無かった。
公用車のみ、町内に1台あった。
どの様に祖父と出会ったのか、どの様な縁があったのかは解らない。
同じ町内(村内)でも、当時は自分の足代りになった物は、牛か馬しかない。
※今の様に市町村の合併が進んでいない時代だった為、「町」ではなく「村」です。
公用車は、村内の村役場に1台だけで、普通に借りたりする事はできない。
もう昭和の時代が近い、そんな時に、本家に嫁いで来た祖母。
普通、結婚する時に、嫁ぎ先へは、牛の背に乗って嫁いで来るのが当時の常識だった。
そんな中・・・祖母は近隣の人が驚く嫁ぎ方をした。
町内(村内)に、1台しかない公用車を借りて、車で嫁いで来た。
まだ、昭和にならない時代に。
祖母は「わしは、町に1台しかない車で嫁いで来たんじゃ・・・」
これを聞いた時にはビックリした。
そして、親父は色々な車を購入して乗ってた。
日産サニー(初代)
トヨタ、パプリカ(トリックの上田教授が乗ってた同型同色)
トヨタ、クラウン(タクシーのお下がり・プロパン仕様)
ホンダ、軽トラック(エンジンがDOHC)
日産サニートラック(中古車)
ホンダ、軽トラック(アクティ・初代)
ホンダ、軽トラック(アクティ・2世代)
ホンダ、軽トラック(アクティ・2世代後期マイナーチェンジ)
トヨタ、コロナセダン(兄弟の形見として)
ダイハツ、ムーブ(?)
そう、姉弟に聞いた話だが、嫁ぎ先のおばあさんから、一言嫌みを言われたそうだが・・・
おばあさん「お前の郷は貧乏だから、お前のおばあは、嫁ぐ時に歩いて来たんだろう、わしは牛に乗って来た。」
それを聞いた姉弟は、何も言わず、実家に帰って来た時に、ポツリと・・・
「嫁ぎ先のババァ、実家の事を知らずに偉そうに言ってた、実家のおばあちゃん、嫁ぐ時に歩いて
来たんだろう、わしは牛に乗って来たって自慢してた(怒)」
でもその後、おばあちゃんは車に乗って来たって聞かされ、大笑いしてた。
Posted at 2018/01/30 20:51:43 | |
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