クルマはかくして作られる４

前作の「クルマはかくして作られる３」から４年！！

自動車評論家の類では唯一尊敬している福野礼一郎氏の最新刊です♪

自動車評論家という肩書ですが、モノを書く文化系というより職人系で独学と経験と取材で圧倒される内容を示してくれ、彼の著書はほとんど手に入れて読んでます。

特に、このクルマはかくして作られるシリーズは私のバイブル的な本で、これまで何度も読み返し、私の車に関する知識はこの本で養ったと言っても過言ではないですね♪

クルマはかくして作られるシリーズ




さて、最新刊の・・・



「クルマはかくして作られる４」



サブタイトルが、レクサスＬＦＡの生産と設計になってますが、内容的には「レクサスＬＦＡはかくして作られる」の方が適した表現だと思いますね。

フェラーリーやランボルギーニといったスーパーカー専業メーカーではなく、世界最大の自動車メーカーのトヨタがレクサスブランドで「レクサスＬＦＡ」を作った！！

スーパーカーの世界に打って出た日本製のスーパーカー、「レクサスＬＦＡ」が、４．８ℓ５６０馬力のＶ型１０気筒エンジン、カーボン複合材を採用した車体構造をはじめとして、たった５００台のために、白紙から企画、考案、設計、開発、生産したというのは凄いことですよね。

この本には、折り込みの「エンジン分解写真/パッケージ図」等のレアな写真や情報もあり、機械フェチ、金属素材フェチ、モノフェチな人は見ているだけでも飽きませんよ（笑）




個人的にビックリしたのは、ＬＦＡのインテリアは豊田合成という協力会社で仕上げられ、内装材の縫製作業はほとんど女性一人でおこなっている事実です。ちなみに、縫製にしようしているミシンも全て日本製ということです。

・・・と言ったような非常にレア（人によってはどうでも良い？）な情報もグッと凝縮された歴史に残る一冊です！（笑）

ＬＦＡが好きな人もそうでない人も、この本を読むと、日本のモノ作りの世界が良く分かり、モノ作りにかける日本人の気骨と心意気が凝縮しているのが良く分かります。

この本を読み終えた頃には・・・


日本人に生まれて良かった♪って幸せな気分になりました（笑）