
一時休刊となり、イラストレーティッドとイラストが多くなって復刊したMotorFan。機械(仕組み?)マニアとしては大変うれしい雑誌です。いつも唯一ひとりきりになれるトイレの中で愛読しております。
今月の特集はトランスミッション。いつも読みながら、頭の中で部品一つ一つがどのように動くのかを想像しているのですが、トランスミッションは難しいですね。以前の特集にあったBMWのバルブトロニックやサスペンションのほうが頭で理解しやすいです。
今回の特集でよく分かったのは日本はCVTやトルクコンバータと遊星ギアのATによる多段化が消費者に好まれているけど、他のEUや米国ではMTと進化型である2ペダルのトランスミッションが中心である点。その理由が伝達効率のよさ(機械的エネルギー損失の少なさ)であることです。
CVTが意外に効率が悪く、アクセルと車速の関係が「ラバーバンド・フィール」と呼ばれ欧米では敬遠されていることも漠然と知っていたのですが、今回の特集で明快になりました。
次期GT-Rでは2ペダルが確実ということですが、ジャトコは欧州並みに2ペダルにシフトしていくのかもしれません。
ちらっと思い出したのが、以前家族が乗っていたいすゞのNAVI-5。調子が良いときは気持ちよくシフトしてくれ、燃費も良くすばらしいロボット変速機だったのですが、頻繁に調子が悪くなり、最終的に壊れました。そして製品も消えていきました。
特集の中では表紙の写真にもあるポルシェに採用されたアイシンのMTの記事のなかの、ポルシェのテストの様子が衝撃的なので引用します。「
片輪を高μ舗装路、もう片輪を氷雪レベルの低μ路に乗せた状態でエンジン回転数を上げて急発進、直後に両輪を高μに乗せてステアリングをいっぱいに切って加速状態のまま最小半径旋回。これを数十回繰り返し」。おそるべしポルシェ、でもそれを乗り切る日本の製造業はさらに恐るべし。
しかしポルシェで本当に氷雪路を走ろうとする人もいるんですね。
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Posted at
2007/05/20 16:14:07