
所有しはじめて2年半、7万4000kmを共にしての感想です。
軽スポーツとしてはどうしても先代TR-XXアヴァンツァートやコペン、同世代のアルトワークスにすらその影に隠れてしまうマイナー車ですが、一言で表すなら「非常に良い」です。
このTRターボの後継となるL250ミラのアヴィRSターボ(FF/5MT)も所有しておりましたが、他グレードと共通のエクステリア/インテリアのアヴィRSに対し、専用の大型フォグ/リフレクター付きエアロバンパー、センターアンテナ、リアスポイラー、オーバル形状のテールパイプを持つ専用マフラーを装備し、見た目以上にホールド性の高いターボ専用シートで他グレードとの差別化もバッチリ。
また、電動パワステのアヴィRSに対して油圧パワステの為ステアリングフィールも良好。
背の低いフォルムは見た目にもカッコよく、高速時でも安定感があってスポーツ走行時のポテンシャルもこちらの方が上です。
それでも先代TR-XXアヴァンツァートと比べると走行性能は下回るのでしょうが、新規格ボディの為見た目以上に車内が広く、初めて乗せた人はたいてい「意外と広い!」と驚いてくれます。フル乗車してもそこまで窮屈には感じません。
また、初代コペンのベースとなったL700ミラのシャシー剛性はノーマルでも高く、車高を下げてもよく動くサスペンションのお陰で乗り心地も快適。
車両重量は740kgと現代の基準で考えると軽量で、低中速トルク重視のパワーユニットのお陰かとても燃費が良いです。
とにかく運転が楽しいクルマなので、納車から半年後に8日間かけて約5000kmの超ロングドライブも行いましたが、高い快適性や走行性能もあって「まだまだ走り足りない」とすら感じたほど。
今や程度の良い中古車はほとんど無く、街で見かけることもとても少ないので、綺麗にイジってある同じモデルとすれ違うとたいていガン見されるか笑顔で手を振ってもらえます。