それはほんの偶然、一通のLINEから始まった。
先週の秩父へのツーリングを企画・実行したにゃきおさんから昨日夕方、残業してやるような仕事もあまりなさそうだし今日は早めに帰るか、と思ったタイミングで届いた
「明日早朝(つまり今朝)、大黒行こうか(笑)」
というLINE。
また何を言ってるんだこの人は(笑)、と思いながらも、今日の午前中は用事もなく(しかも自宅から大黒まで30分弱と近い)、休日でも割と早起きする僕は
「良いですよ」
と一言返した。すると、
「じゃあ5時半くらいに!明日、子供の運動会だから7時すぎには大黒を出なアカンねんけど」
とのこと。さすがに早いなぁ😅とは思ったが、この時期は夜が明けるのも比較的早く気候的にも気持ち良いので、了承の旨、返事。
はからずも、2週連続でにゃきおさんとお会いすることに。
今朝5時半すぎに大黒到着後、既に到着していたにゃきおさんと1週間ぶりの再会。
先週は楽しかったね、とかいろいろ話しつつ、また写真を撮ったり撮られたり。
と、ここまではいつものことだった。
だがここから、僕ら2人ともが全く予想しなかった面白い展開が待っていた。
ふと遠くに目をやると、そこにはシルバーのボディに燦々と朝日を浴びながら大黒に入ってきた、1台のポルシェの姿が。
よく見たら空冷の964タルガ。
お、何とも珍しいクルマとの遭遇だ、と思っていたら、
「あれ、岸田さんのクルマじゃない?元LEON編集長の😲」
とにゃきおさん。
「えっ😲!?」
と僕。
クルマが停まる寸前ににゃきおさんが近付いていく。僕もとりあえず付いていく。
964から降りてきたのは、白髪混じりのオジサマ。
にゃきおさんが声を掛けるが
「何で僕のこと知ってるの?」と照れ臭そうにしながらも答えてくださる、岸田さん。
僕は岸田さんの名前は知っていたものの、この時まで、名前と顔が一致していなかった。
これが岸田さんか。
イタリア人のジローラモをモデルとして抜擢しLEONを立ち上げた、岸田さん。
ちょいワルおやじ他、一世を風靡する数々のキーワードを創り上げた本人。
それまで男性向けの、しかも中年以上を対象としたファッションモデルなど皆無だった中でここに売って出ることで、新たな境地を開いた(拓いた)、やり手オヤジ。
しかし目の前にいるのは、僕らにも気さくに話しかけてくれる、岸田一郎という、ひとりのクルマ好きのオジサン。
にゃきおさんがマシンガンのようにいろいろ話しても、「うんうん、そうだよね」「あれねぇ、イマイチうまくいかなかったんだよねぇ」「よく知ってるね」「そうなんだよなぁ」など、気さくにいろいろ答えてくれている。
僕が思わず質問したことにも、丁寧に答えてくれている。写真を撮ることも、快諾してくださった。
醸し出されるオーラというか、大人の余裕とでも言おうか。
僕も年齢だけは良い大人だが、かなわないな、と思った。
そして、この銀に輝くポルシェ964タルガ。
曰く、半ば譲ってもらうような形で購入したとのことだが、とても状態が良さそうだ。

(朝日を浴び輝くボディが美しい)

(964のタルガはなかなか珍しい)

(やはり3台並べてみても、964はどこか異彩を放っている)
そのあと、にゃきおさんと僕がそれぞれお写真を一緒に撮らせてもらい、にゃきおさんはご帰宅。

(岸田さんのポルシェの前で)

(古いクルマならではの、良い風合いが出ていた)
岸田さんはまたドライブへと旅立つとのこと。
僕もこれにて、帰路につく。
岸田さんを先頭に、大黒の出口を出て横浜方面、都心方面へと分岐するところまで、カルガモ走行のち、解散。
早起きは三文の徳。
この諺は、あながちウソでもないかも知れない。
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2019/05/18 10:59:27