1月のはじめに投稿した記事で、転職予定だと書いた。
あれから1か月弱、転職先は無事決まり、2月からそこで働くことになったため、先週半ばからは束の間の有給消化に入っている。
僕はこれまでにも何度か転職をしているので、有給休暇を消化することは珍しくも何ともないのだが、それまでの業務やしがらみから解放されるこの休みの期間が、個人的には一番好きだ。
そんな有給休暇もあとわずかとなった今日は、入社前の健康診断に行ってきた。
健康診断の内容もそれほど目新しいものではなかったが、診断が午後の早い時間からで朝食を食べることを禁じられていたため、終了後は耐えかねる程の空腹に襲われていた。
そんなヘロヘロな足で向かったのが、東京駅大丸にあるイノダコーヒだ。

(本店イメージ)
ここは京都市内に本店のある喫茶店で、京都や大阪でのチェーン展開が中心のため、関西では比較的名の通った飲食店だ。
「京都の朝はイノダから」というようなキャッチコピーで、関西ローカルのラジオでは長らく広告も流れていたそうだ。
関東には東京駅大丸ほか、横浜駅西口の横浜高島屋に入っている。
なお、ここで敢えて「喫茶店」と書いたのは、ここは「カフェ」という雰囲気とは明らかに違うから。
もっと高尚というか、スノッブな感じと表現しようか、そんな店構えだ(だからと言って、ドリンク類は500円程度から、フードやスイーツ類も500円程度から提供されているなど、決して価格が高いわけではない)。
文豪の谷崎潤一郎や池波正太郎、芸能人では故、高倉健や歌手のASKAほか、著名人にもファンが多い(多かった)そうだ。
ちなみに僕は幼少の頃から、街中のデパートやブティックでの母のショッピングに付き合わされた後、お昼はイノダコーヒで何かを食べさせてもらうということが恒例のようになっていたので、本店やその他の京都市内の店舗には何度も足を運んでいる。
その名残からか或いは懐かしさからか、イノダの味を未だに舌が覚えているし、当時ここで食事をして「美味しい」と感じた幼心ながらの至福のひとときの記憶は、今もとても鮮明に残っている。
そのため、京都に帰省した際、また今回のような自由な時間が出来たときには必ず京都の、もしくは関東のイノダに立ち寄る。
上述のとおり、(記憶しうる限り)口にしたことのあるメニューの味は当時と全く変わっていないので、とても安心できるのだ。
なお、そんな境遇だったので小さい頃はもとより、つい最近まで、イノダに頻繁に訪れることができていた自分がいかに贅沢だったかということに気付いていなかった。
と、能書きが長くなったので話を元に戻す。
今日訪れた東京駅大丸のイノダでは、遅いランチとして京のブランチセットを頼んだ。

(京のブランチセット)
本店などはお昼くらいまでの提供だった記憶があるのだが、ここの店舗では15時まで提供しているそうなので、幸いギリギリ間に合った。
写真奥のお皿に載っている肉厚なハムと、(サラダに隠れてしまっているのだが)ポテトサラダが絶品の一品だ。クロワッサンもスクランブルエッグも手抜きがないのは勿論、言うまでもない。
空腹だったためかなりの勢いで食し、あっという間に平らげた。

(食事をしているときのイメージ)
その後デザートに、コーヒーと、別途オーダーしていたみつ豆を持ってきてもらう。

(コーヒーは、先のセットに付いていたものをデザートと同じタイミングで持ってきて欲しい旨伝えておいたため、このタイミングで提供)
こちらのみつ豆はそれこそ幼少の頃から食しているため食べ慣れており、他にも美味しいみつ豆を出してくれるお店はあるのだが、ここの味が個人的には一番落ち着く。
当然みつ豆だからとても甘いのだが、黒蜜が引き締まった味で、しつこさがない。
また、フルーツ類が甘さを和らげ、爽やかさすら漂うような絶妙な一品だ。なので、有名店のみつ豆と比較してもクオリティの高さは遜色ないはずだ。
そして最後はここのコーヒー(アラビアの真珠という何とも洒落たメニュー名だ)。イノダの看板メニューのひとつとあり、やはりとても美味しい。
とても深い味わいで、砂糖とミルク(に加えて恐らく生クリームも入っていると思われる)とが入ることで、絶妙なバランスを醸し出す。

(コーヒーを飲み終えたあとのイメージ)

(店内からの眺め。日本橋方面)
これらフードとドリンクを全て美味しくいただき、帰路についた。
僕にとって、やはりイノダでの飲食は至福のひとときだ。今も昔も、それは全く変わらない。
2月からは新しい職場で仕事が始まるが、これでまた心機一転、しばらく頑張れそうだ。
Posted at 2019/01/30 23:56:54 | |
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