
そんなワケで、戦国模様だった千葉予選の決勝戦は無事に終了しました。
鳥取米子松陰のようにコロナによる何かがあったワケでもなく、何事もなく普通に最後まで無事に終わって本当に良かったですね。普通って本当に大変です。これも関係者の皆さんの尽力によるものでしょう。
感謝感謝です。
決勝戦は木更津総合(木更津市)と専修大付属松戸(松戸市)。ともにシード校。実力校同士の争いとなりました。先行は木更総。専松はエース深沢が準決勝に続いて連投です。
試合前のワイの予想では木更総はエース島田が準決勝の中央学院戦に登板しませんでしたのでやや優勢かな、と思っておりました。応援したのは地元の専修大松戸ですが。
序盤は木更総ペースで2回に1点、3回にはHRで2点を追加と理想的な試合展開。専松のエース深沢は連投の影響なのか本調子になく4回1死で1塁の状況で降板(ライトへ入る)し2番手の岡本へスイッチ。この岡本が踏ん張ってゲッツーで切り抜けると以降無失点で流れを呼び込んだかなぁ。5回には木更総守備の乱れに乗じて専松が5点を奪って逆転に成功します。
しかし、8回木更総合も粘りをみせる。この辺りはさすがに強豪校ですね~。岡本の前にほぼノーチャンスだったんですが、ワンチャンスを活かして1塁3塁の形を作りづつけ専松バッテリーに重圧をかけ続け同点にもちこんだ攻撃は見事でした。
木更総6-6専松のままで試合は延長へ。延長に入ってからはやや専松が押し気味でしたが、3番手の神子が踏ん張って得点を許さず13回のタイブレーク(無死1,2塁から攻撃開始)となります。13回表は木更総のまずい走塁などもあって、結果的に無得点。ロングリリーフになった岡本は厳しいボール判定などもあったけどよく踏ん張りました。打順の巡りも木更総にはツイてなかったかな。13回は7番からでしたからね。
タイブレークでは圧倒的に有利な裏の攻撃となる専松は無死1,2塁で9番深沢からでしたから、やることは送りバント一つ。送って上位へつなぐという目標がハッキリしていたのが良かった。その深沢の送りバントが3塁線へ絶妙に決まって1塁セーフのオマケ付き。この場面はスローで確認すると完全に送球の方が早くてアウトなんですが、この辺りは高校野球あるあるといった感じです。高校野球にはリクエストがないですし。
序盤、深沢のセットポジションに再三クレームをつけたりしたところで木更総の五島監督の心象がやや悪かったかもしれんね。
この無死満塁で先頭吉岡に打順が戻ります。選抜の中京大中京戦で決勝の後逸をしてしまった選手で元松戸四中出身の選手です。ちなみに吉岡の出身中である松戸四中は今年野球部が全国大会に出場します(吉岡君は江戸川中央リトルシニアの選手で松戸四中野球部ではないと思うけど)
選抜で甲子園に大きな忘れ物をした吉岡の一振りは試合を決める一発となってライトスタンドへ飛び込みました。打った瞬間思わず絶叫してしまう劇的なグランドスラムでしたね。
木更総 012 000 030 000 0 6
専大松 000 015 000 000 4x 10
千葉代表は専修大学付属松戸高校に決定。
優勝目指して溌剌とした野球を期待します。
本日の予選で注目したのは徳島の準々決勝。古豪池田高校がシード校鳴門高校を倒して進出してきました。相手は33年ぶりの準決勝を目指す那賀高校です。池田高校はmax150km/h右腕で令和の阿波の金太郎ことエース篠原ではなく技巧派左腕中山が先発。春の大会ではエースナンバーだった池田の2枚看板ですね。
昔じゃ考えられなかったんですが、今大会はほぼ全ての試合をネットのバーチャル甲子園というサイトのLIVE中継で観ることができます。巣ごもりにはピッタリですw
ありがてぇ ありがてぇ
那賀高の先発は2年生エースの前田。池田はなかなか出塁もままならず序盤は那賀高が押していたように思いましたが、池田の好守備に阻まれ両チーム無得点で迎えた5回の裏。
池田は最初のチャンスに足で相手の守備の乱れを誘って2点先行。往年のやまびこ打線のような連打連打の迫力はないものの、小技を駆使してチーム一丸で攻めてきます。結果的に一時は逆転を許したものの7回8回に畳みかけて再度逆転。そのまま押し切って準決勝にコマを進めました。
エース篠原を温存しながら序盤から中盤にかけて耐えて忍んだ池田高校の井上監督、見事な試合運びでした。この井上監督は1986年の池田高校選抜優勝のメンバーですよね。センター守っていました。
那賀 000 001 200 3
池田 000 020 24X 8
池田高校はもう10年くらい前から地元民協力のもと、いろいろと強化策を講じ地域一丸となって古豪復活を目指しています。なんと寮まで準備して、県外出身者でも池田で野球がしたければ入学可能という環境だとか。まさしく県立高校の限界に挑んでいると思います。
蔦監督の言葉を借りるのであれば『ええか、誰もやったことのないことをやりよるんじゃ。ほやから勝ちよるんじゃ』といったところですね。
しののめの 上野が丘に
花めぐり そびゆるいらか みどりこき
阿讃の峰と きそうなる
これぞ我らが 学びの舎
ひかり ひかり ひかりを呼ばん
讃えよ 池高 輝く 池高
池高 池高 お~お~ 我らが池高
高校野球ファンなら誰もが一度は聞いたことのある池田高校の校歌。
出身校の校歌は覚えてなくとも、池高の校歌は覚えてるというオジさんも多いのではw
久々に聞いて胸が熱くなりました。
今夏いよいよ悲願の選手権出場を果たし大輪の花を咲かせるか。注目です。
2年ぶりの夏の甲子園。本当に楽しみですね。
Posted at 2021/07/22 14:04:02 | |
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高校野球 | 日記