
暑い日が続きますね。私は暑さに負けてお盆休み殆どエアコンの効いた部屋で高校野球を観ながら過ごしました。子どもたちもそれぞれ部活やら友達との用事があったりして家族旅行って感じでもなかったし。しかし高校球児のハツラツプレーに触発されたのか、ちょっとやる気が起きてしまい8/14はチャンプRS号でツーリングに行ってきましたw
んじゃ高校野球はどうしたのかって?。そんなもんワイヤレスイヤホンでバーチャル高校野球の放送を聴きながらのツーリングですよ。ネットは便利です。ラジオとちがってエンジンノイズの影響も受けないし、山の中であろうとも安定して聴けるのがいいですネ。
今回のツーリングでゴールに設定したのはペリカンジョグの試走ツーリングと同じく秩父の滝沢ダム。
チャンプRS号でもループ橋を通りたかったんですよね。
当日は朝8時の高校野球第一試合開始と同時くらいに松戸出発。柏を抜け16号で川越方面を目指してたのですが春日部あたりで雨雲に遭遇。本降りになりそうだったので122号から所沢を目指すコースに変更を余儀なくされたりして時間を無駄に食ってしまいました。その後は雨にあたることなく13時頃には滝沢ダムに無事到着。
途中のガソスタで若い店員さんに『これ本物のチャンプRSスカ?。めちゃくちゃシブいっス』と話しかけられてオジさんちょっとうれしかったですw。
それと秩父方面に向かう299号の芦ヶ久保あたりを通過する際に、大阪桐蔭が小松大谷に敗けてしまい、その衝撃で思わずコケそうになったよw
滝沢ダムには自販機があるので水分補給し、30分くらいプラプラしてさぁて帰るか、とエンジンを始動させる際に気づいてしまいました。キックレバーがクランクケースに接触するくらい歪み?が生じていることに。何だこれ?と思い観察したのですが、よくよく思い出すとこのクランクケースに装着されているキックギアはレース用の加工をされていたエンジンから流用したものなのでシャフトに軽量化のための穴あけ加工がされていたものなのです。装着の際にはこのシャフトの穴に板金ハンダを流し込んで補強してから使っていたのですが、恐らく板金ハンダではキックの圧に耐えきれずシャフトに歪みが生じ、結果的にキックレバーの位置がズレてきている?っぽい。つまりあと何回かのキックでシャフトが折れる可能性が大いうことっスな・・・。
帰路のシュミレーションをするにガソリン残量的には自宅まで最低2回は給油する必要がありそうで、その際には当然エンジンを停止します。まぁしかしガソリンスタンドなら最悪工具も貸してもらえるかもしれんしお願いしれば端っこの方にバイクを置いていけるかもしれん。今持ってる工具は+-のドライバーと六角レンチ、予備のドライブベルトくらい。10mmのラチェットがないとキックレバーは装着できない。それとあとは昼飯の問題が・・・。お店で食事するなら食事中は当然エンジン停止となります。エンジン停めたくなかったらコンビニでオニギリでも買ってバイクのところでアイドリングさせたまま食うしかない。まぁ最悪、道の駅なら故障したバイク置いて行っても何とかなるかなぁ・・・というところもあるので、あと3~4回のキックスタートでシャフトが無事なら無事に帰宅できる算段w
ちなみにセルスタートはできません。エンジンの気密性が上がったせいなのかセルでクランクが回らないんだよね。セルギアは回ってるんだけどクランクを回すことができず。クランクの組付け位置が良くないのかもしれん。手でクランク回した感じ抵抗感はペリカンジョグのエンジンと変わらないんだけど。部品の装着もれてるんかな?と思いペリカンジョグのエンジンと比べたりしたのですが問題もなく・・・。あまり何度も空回りさせてるとクランクシャフトのスプラインがおかしくなりそうなのでとりあえず放置していたんですよね。キックで問題なく始動するんで・・・。しかしそれがアダになるとは・・・。とりあえずこんな山奥では何かあっても何もできないので、滝沢ダムでは普通にキックでエンジンを始動させ持参したマイナスドライバーでキャブレタのアイドルスクリューを調整しアイドリングを高めに設定。昭和の2スト特有の信号待ちで何故か自然に突然エンスト・・・にならないよう小細工して帰路につきます。アイドルを高くすると信号待ちが長くなったらカブることがあるのであまりやりたくないですが、この場合は止むをえません。滝沢ダムから小鹿野→秩父長瀞方面より熊谷市方面を目指して帰路を走ります。

昼食は迷ったんですが結局途中にあった道の駅、両神温泉薬師の湯によって摂りました。

天ぷらうどん美味かったw
そこからgoogleマップの道案内とおりにひたすら進みますが千葉県の野田市内に入り清水公園付近あたりで雨に遭遇。気温の変化に敏感な(?)チャンプRS号は信号待ちでエンスト。雨もあったので路肩に寄せてキックレバー蹴りましたがここでついにシャフトが折れてしまいました。ガソリン残量的にはギリギリ帰宅できる距離だったんだけどうーんこの。スマホで付近の交通手段を調べると野田市駅行のバス停があったのでそこまで押して移動。明かりの元でシャフトの折れ方をみると根本のスプラインは残っている。これはもしかして工具があればレバーをかけることができるのでは?と思い、ホームセンターかガソリンスタンドを目指したかったのですがホムセンはカインズの野田松伏が近い、と言っても3kmくらい離れてるのでたどり着いたとしても営業時間ギリギリもしくは間に合わない公算が大。ガソリンスタンドは近くに全然ない。ということでとりあえず駅方面を目指して歩くことにしました。位置的には東武アーバンパークラインの野田市駅と愛宕駅の真ん中みたいな感じ。地図を確認すると愛宕駅の方向にバイク屋とヤオコーとガソリンスタンドがありそうなので愛宕駅方面に向かうことにします。80エンジンのクランクカバーはキックレバーのところにエアダクトカバーが装着されているので再度シャフトにレバーを掛けるには10mmのナットを外してダクトカバーを取り外す必要があります。つまり10mmラチェットかモンキーレンチがあれば作業に着手はできる。ひたすらチャンプRS号を押して歩くこと1時間くらいでようやくヤオコーに到着。途中のバイク屋さんはお盆で休業されておりました。そりゃそうだよな。ヤオコーに到着すると併設されている100円ショップのセリアで工具を見ますが残念ながら欲しい工具はありません。モンキーレンチくらいはあるかなぁ?と思ったんですけどね・・・。ドライバー各種に六角レンチやペンチはありました。もちろんヤオコー本体や併設のセイムスも確認しましたが10mmナットを外せるような工具は無く、最後の望みをかけて近くのエネオスに移動。念のため給油してからバイクが壊れている旨を店員に伝えて、カバーを外してほしいのですが、と伝えますが、19時以降は作業受付不可とのことで断られてしまいます。現在19:30。たかが30分というところだけどまぁそういう規則だから仕方ない。そうスか・・・と諦めて駅に向かおうと思ったのですが、店員さんがいい人で、保証なしで良ければということでボルト外してくれました。本当にありがとうございました。とりあえずボルト外すだけ外してもらってキックギアのシャフトにアクセスできるようになったのですがやはりレバーがイマイチ噛み込みせず・・・。

店員さんのアドバイスで任意保険で加入しているファミリーバイク特約に一縷の望みをかけて問い合わせしたけど、ファミリーバイクのレッカー移動は対応していないという。ワイはもうここで悟りました。これは電車で帰るしかないなと。ガソリンスタンドから愛宕駅まで再び徒歩で移動します。所要時間は40分くらいだったかな。愛宕駅付近で駐輪できる場所を探し21時手前の電車に乗って自宅まで移動。と思いきや六角レンチがバイクに積みっぱなしなのに気づきアーバンパークラインの途中運河駅で降車し愛宕駅に戻る羽目に・・・。このあたりは疲労もあってちと不用意でした。恐らく30~40分くらいロスした挙句松戸にむかい結局自宅についたのは22時30分過ぎ。最終00時の電車に乗れれば愛宕駅まではいけるため多少余裕がありますが、一刻も早くこの状況を終わらせたいということで汗まみれの服だけ着替えてペリカンジョグ号のクランクケースカバーを外しそのまま駅にむかいます。駅にむかう途中でふと他に工具は要らんやろな?と考えが巡ります。10mm持って行った方がエエか?とかラジオペンチは必要ないか?とか、思い浮かぶのですがとりあえず六角レンチさえあればケース交換ができるはずだという認識のためそのまま愛宕駅へ。電車を乗り継ぎ終電1本前くらいのタイミングで愛宕駅に到着すると駅前の明るい場所にチャンプRS号を移動させ作業にとりかかります。

普通にやればクランクケースカバーの交換なんて10分もかかりません。しかしどうしても嵌りが悪い。なんでやねん?と思いよく見ると、ガスケットの位置決めをするダウエルピンがクランクケースカバー側に残ってしまっています。もちろんエンジン側にも残っておりますのでダウエルピン同士が当たってケースカバーが嵌りません。これにはさすがに一瞬目の前が真っ暗になりました。ガビーンってヤツ。まさかクランクケースカバー側にダウエルピンが残っているとは想定していませんでした。これはペンチかラジオペンチじゃないとつまめませんからね。悩んだ挙句近くのコンビニでイボ付き軍手を買って手で摘んでみましたがさすがにピクリとも動かず・・・。古いオイルで固着しているようです。ブレーキクリーナーとペンチがあればな・・・。すでに時間は0時を過ぎております。始発まで待つか、駅の近くにある中古工具店が翌日開店する10時まで待つかなのですが、ただ待ってるだけは厳しいのでダメ元で閉店準備中の愛宕の駅員さんにバイクが故障してしまった旨お伝えし駅の備品でペンチってありませんか?と相談してみました。ぶしつけな質問にも関わらず一生懸命探してくれたのですが、ドライバーくらいしかないよ~とのこと。まぁそらそうだろう。お礼を申し上げて、バイクを明日まで停めさせてもらうかもしれませんとお伝えしました。そこでしばし考えたのですが、最後の手段はもう一度先ほどのガソリンスタンドでダウエルピンを外してもらうしかない。さっきセリアでペンチ買っておけば良かったな・・・とか思いながらまたも40分くらい歩いてエネオスに到着。受付で事情を説明しダウエルピンを外してほしいと依頼したのですが、店員さんが変わっておりまして派遣の店番の女性1名しかいないため、工具の場所もよくわからないとのこと。まぁそうなるとどうにもならん。諦めて愛宕駅に戻るべく受付を出たところスタンドなのでクルマが1台給油していました。これはもうダメ元で事情を説明し、もし車載工具にペンチがあれば貸していただけないでしょうか?とお願いしてみました。するとドライバーさんはバイク乗りはそういう目にあうことあるよなぁ。。と言いながら快く車載工具を貸してくれました。ガソリンスタンドの端っこで車載工具のペンチを借りてダウエルピンを外しにかかりますが想定以上に固着が厳しく外れません。ダウエルピンごときがこんなになるか?と思いながら叩いたり引っ張ったり色々したのですがどうしても外れず。深夜1時過ぎという時間も時間なのであまり長い時間ドライバーさんを足止めすることもできないと考え、諦めてバイクが置いてある愛宕駅に戻りますと伝えしお礼をすると、それなら愛宕駅まで送っていくよ、との申し出を頂きました。歩き詰めで疲労困憊だっただけにご厚意に甘えることにしました。ほんとに助かりました。車中ではその方も以前はハーレーに乗ってたとのことで出先でのトラブルもバイクではよくあることだよなぁなどとお話しされておりました。しかしダウエルピンの抜き忘れってのはトラブルというか自分の失態だよな・・・。愛宕駅に着くと、始発までボケっと待つのではなく何とかピンを外せないか作業したいので車載工具のペンチをお礼も兼ねて5000円売って欲しいとお伝えしたところ、了解したけどそんなのでお金は受け取れないよ、とのことでペンチを譲っていただきました。
どこまでいい人なんだよ・・・神はいると痛感しました。散々お礼をしてその場で別れ、頂いたペンチを使ってダウエルピンと格闘。

ふと気づくと車載工具とはいうもののよく見るとなかなかいいペンチでインフィニティの車載工具でした。これって先っちょで摘むより真ん中のRになってる部分で摘んだほうがトルクが効きそうだよなぁ?という形状になってることを発見。さらにコンビニで買ったイボ付き手袋を介してグリップ力を強化しながら摘んで回したところ頑なだったダウエルピンが徐々に動きはじめました。お?、勝利への道筋が見えた?。ここから更に力をかけて回しながら引っこ抜くと固着していたダウエルピンがようやく外れてくれました。この時すでに深夜2時手前。ここまで長かったなぁ・・・。これでようやくクランクケースカバーの交換作業が完了し工具に手荷物諸々をリアボックスに積み込んで深夜2時ちょい過ぎの愛宕駅前でキック一閃。チャンプRS号が復活の咆哮をあげてエンジンが始動しました。これでようやく帰れるぜ。ホッとしたのかめちゃくちゃ空腹ではあることに気づいたものの深夜なので既にコンビニか牛丼くらいしかありません。それならということで地元の駅前までノンストップで移動し何かあっても帰れる距離まできたところで漸く晩メシの牛丼にありつくと深夜3時頃にようやく帰宅。試走ツーリングのはずが長い一日でしたが、色々な人のやさしさに触れることのできた日でもありました。しかしなんだかんだと10kmくらいは歩いたので疲れたぜ。
ではまた。
Posted at 2024/08/21 18:56:01 | |
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チャンプRS | 日記