新車で買ったヴィッツも1年たてば、あちこちサビる。
こんなところがサビルのか。
何気なく見ていると、サビが見つかる。ホルツのサビ変換剤を黙々と塗る。
去年、名古屋に行ったとき、
トヨタの博物館を見てきた。なかなかいい展示が多かった。
自動車の製造工程が間近でリアルな動く展示設備で見れるからだ。
名古屋に行く価値は120%ある。
クルマ好きにはたまらない、解説がリアルな展示品とともに満載
でも、そこに創業者の豊田佐吉か豊田喜一郎のことばがあった。
メモってくればよかったが、あまりにも、印象に残ったことばだった。うろ覚えでスミマセン。
それは
「問題がないと確認できるまで商品化しない」
というものだった。
……つまり、
今のトヨタは明らかに創業者の理念、思想を無視しているのだ。
誰でもわかる、
毎年恒例の「リコール祭り」
それが、ヴィッツのエンジンルームや、下回り、タイヤホイールにせよ「サビ」に現れている。
豊田章男って、テレビとかで自慢げに記者会見して強気の人に見えるけど
創業者の気持ち、マインド、ぜんぜん理解していないと思った。
なぜ、ベンツやBMW、アウディ、ボルボのような「端正な」クルマづくりがトヨタはできないんだろう。
ヤマハの楽器作りと似ている。ヤマハのピアノは、スタインウェイやベーゼンドルファをいつまでも抜けない。
いくら、コンピューターで分析しても、ダメなのは、彼らのモノづくりのコンセプトや姿勢が間違っているからだ。
それは、大量生産するため「この程度でいいだろう」と、いう気持ちがはたらくからである。
そして、
働いている社員も、「サラリーマン」であり、「クラフトマン」ではない。
自分の商品を愛している職人なら、「これじゃダメだ」と、根性入れて、納得がいくまで作りこみをする。
でも、
トヨタの章男ちゃんは「クルマは5年もてばいい」と豪語していたそうだ。
創業時の渾身の一作のこのクルマを見ていると、手作りで作られたこの自動車は、今でも、乗りたくなる、「ていねいさ」「端正さ」が満ちあふれている。
なんか、このほうが、今のメルセデスやBMW、アウディ、ボルボとかと肩を並べられる、つくり込みがあったと思う。オシャレで品がある感性だ。
章男ちゃんは創業者の顔に泥を塗った。でも、創業者のマインドは、まったく間違っていなかった。
なぜなら、トヨタの博物館にある、自動織機は、本当にこの時代の日本人が作ったのか?
と思うほどの、精密かつ、完璧な、マシンだった。
ICもコンピューターもない時代、これだけのマシンを作ったトヨタの創業者はすごいと思った。
創業者は工場に住み込むぐらいの意気込みで連日、朝から晩まで設計と開発にいそしんだ。
だから、トヨタはアメリカで勝って行った。
アメリカのドッカーン車に、日本人の職人魂が勝った。
その、
原点を、章男は完璧に忘れている。
ダートレースに出て、遊んでいる暇があったら、創業者のマインドを復活して
「100年壊れない車」を作ってみろ。
1年でサビない車を作れ
Posted at 2017/01/14 07:59:27 | |
トラックバック(0) |
メンテナンス | 日記