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昨日のスーパーGT第2戦決勝。
結果はニュースなどで報じられているので、割愛します。

当日は、1コーナー寄りのグランドスタンドで観戦していました。

レース前には高橋国光さんの追悼セレモニーが執り行われ、黙祷ではサーキット全体が静寂に包まれていました。4万人以上の観客がいるサーキットとは思えない程の静けさで、不思議な感じでした。

レースが始まるとエンジン音、タイヤの焼ける匂いやオイルの匂いがサーキットを包み込み、レース観戦を満喫していました。

そして58周目。
トラブルの車両を避けた3号車がこちらに向かってスライドしてきました。
次の瞬間、衝突音と観客の悲鳴の中、飛び散った細かいパーツがいくつか飛んできました。
気がつくと、周囲は再度静寂に包まれていました。とても重く、何とも言えない静けさでした。

この時、初めてレース観戦のリスクを感じました。正直、恐怖を感じました。
もし、ガードレールに当たってコース側ではなく、上に跳ね返って客席に飛び込んでいたら…。

コンサートと一緒で、向こう側で行われていることをこちら側から観ていました。
でも、この経験でレース観戦の概念が変わりました。
99.9%安全でも0.1%でも危険要素があれば、それは決して他人事ではないこと。
上手く言えませんが、走っている側が命をかけているのであれば、観る側もそれを汲んで見守り、同じリスクを共有していることを知りました。

レース観戦が嫌になった訳ではありません。
これまでより真剣に観戦する心構えが芽生えた一日となりました。