いまだ健在、ハーレーの白バイ。フィラデルフィアに登場する車とかバイク

1993年のアメリカ映画。フィラデルフィア。
衛星放送で見ました。

主演はトム・ハンクス。この作品でアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。
エイズを理由に、弁護士事務所を解雇され、法廷で争う物語。
実話を元にしているそうです。

作品自体は、娯楽映画でもなく、何かの世界観を楽しむ映画でもありません。
あくまでも、社会派ドラマです。
当時のアメリカの世相を反映して、話題になったのだと思います。
80年代のMTV路線映画と90年代後半のCG映画の中間で、シリアスなドラマが人気だったのですね。

車はほとんど出てきません。2台のタクシーを使います。


1986年式 ダッヂ・ディプロマット　クライスラーのミッドサイズ4ドアセダン
ミドルサイズとはいえ、全幅1800mm以上ですので、十分大きいですね。


1983年式 フォード・LTD・クラウンビクトリア
フォードのフルサイズセダン、いろいろな映画によく登場します。
この車の歴史は、フォードLTD→フォードLTDクラウンビクトリア→フォード・クラウンビクトリアと続いていたようです。


ハーレーの白バイです。ショベルヘッド・エンジンです。
ショベルヘッドエンジンは、1966年から1985年まで、長い間作られていました。
このころ、日本のオートバイが台頭し、経営危機でAMF社にハーレーが買収されます。
AMFとは「ボーリングゲーム」の機材で有名なAMFですよ。

アメリカの白バイもカワサキなどの高性能なバイクに切り替わっていましたが、ハーレーは白バイの生産はやめませんでした。


カワサキの白バイといえば、テレビドラマ「白バイ野郎ジョン＆パンチ」が有名ですね。


ハーレーは、いまでも、白バイの新車を販売しています。
これは、やはり、要人警護やパレードなど、自国の白バイでないと格好がつかないからでしょう。


そして、この仕事でハーレーに乗る人向けの「The Motor Officer」というマガジンが、ハーレー社から発行されています。
まさに、文化ですね。


この映画は、だんだんと衰弱していくトム・ハンクスの演技が見所です。そして、彼をサポートするデンゼル・ワシントンも熱演しています。
トム・ハンクスは、次の年1994年にフォレスト・ガンプで、アカデミー賞主演男優賞を連取しています。
役者として、のりにのっていた時期ですね。

ちなみに、この年のアカデミー賞作品賞は「シンドラーのリスト」です。
なんとなく、当時の映画の流行が想像できますね。
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