嗚呼、やってしまった。ベレンコ中尉亡命事件

1976年の今日9月6日。
冷戦中のソ連の最新鋭戦闘機が、演習中に離脱して、日本に亡命した事件があった日。
ベレンコ中尉亡命事件を覚えていますが？





当時、自衛隊も常にこの北方領空をレーダーで監視していて、領空侵犯して近づいてくる1機のミグ25を当然見つけたのですが、F4のスクランブルで探すも見つからず、なんと、函館空港まで低空飛行で飛んできちゃって、強行着陸してしまったのでした。

これは、当時、笑い事では済まされない話で、日本の領空侵犯機の探知能力の欠陥を世界中に知らしめてしまったのです。
関係者には、つらい思いをされたかたもいらっしゃたでしょうね。
しゃれじゃすまないですから。

千歳基地をスルーして、三沢基地の近くまできちゃったんですから、驚きましたね。


それで、早期警戒機E-2Cを急いで購入したのですね。

パイロットのベレンコ中尉は、アメリカに亡命し、ミグ25もアメリカに引き渡されました。


当時、謎の戦闘機と恐れられていたミグ25ですが、米軍によって徹底的に調べ上げて、たいしたことがないとわかると、ご丁寧にソ連に返還されたそうです。


この事件をヒントに作られた映画があります。
1982年のアメリカ映画「ファイヤーフォックス」
クリント・イーストウッド主演

ソ連の最新鋭戦闘機を盗み出してしまう映画。

30年ぐらい前に見ましたが、結構楽しめた思い出があります。