ロボタイズドMTとゼロ・グラヴィティ

故：マイケル・ジャクソンは、ステージで斜め45度にかたむくパフォーマンスをしましたね。
ゼロ・グラヴィティっていうんでしたっけ？
初めて見たときは驚きました。


これは、マイケルが特許をとっているそうです。


ステージから釘が飛び出し、シューズのカカトに釘の頭を挟み込んで、足をささえ、前にたおれます。
結構な筋力が必要だそうです。

このように特許をとると、他の人は、勝手に真似が出来なくなります。
その期間は20年。

逆に20年たてば、だれでも自由に真似して良くなります。
また、特許の内容が公開されてしまいますので、20年待たずに、タネが知れ渡ってしまいます。




企業では、極秘技術はあえて特許をとらない場合があります。
たとえば、コカ･コーラのフレーバーのレシピは、あえて特許をとらず、社外秘にしていいます。

これは、特許をとったら、特許が切れたとたんに、赤の他人がコカ･コーラを自由に製造販売できてしまうからです。


話変わって、車の話。
ロボタイズドMTの基本特許は、日本のいすゞが持っていました。
NAVi-5として、80年代に製品化され、初代アスカや2代目ジェミニにも採用されていました。
しかし、当時の技術ではコントロールが難しく、積極的に販売はしていなかったようです。

ところが、大型トラックとの愛称は良く、トラックや路線バスのATとして展開されました。


この特許が切れて、真っ先に手を出したのが、イタリア人です。
F1でセミオートマをデビューさせると、フェラーリでF1マチック、アルファロメオがセレスピードとして市販化されました。

最近これらロボタイズドMTはかなり普及しましたが、やはり制御が難しいのは今でも同じで、いろいろご苦労されているようです。
ヨーロッパ人はオートマ車に乗らないですから、手に余るのでしょうね。

その点、スズキはうまくいっているのではないでしょうか？