カエル好きのブログ一覧

スタンリー・キューブリック監督
プライムビデオで見直しました
1968年公開。　アポロが月に行く前に作られた映画です。
ぶっとんでます。

この監督、カメラや照明の使い方が、ずば抜けて上手いです。
CGなどなかった時代に、よくこれだけの表現が出来るなと感心します。

そして、底知れぬ恐怖を、独特のタッチで映し出します。


スペースコロニーは、模型、地球は手書きです。


宇宙船はパンナムです。まさか破産するとは、このころ誰も思わなかったのでしょね。


この宇宙船をみてください、スターウォーズより10年ぐらい、前の映像とは思えませんね。


宇宙食はペースト状、テレビはiPadみたいな液晶画面です。


宇宙テレビ電話には、テレフォンカードを入れます(笑)


この宇宙船のコンピューターはHAL9000といいます。
ご承知の通りIBMのアルファベット一文字前の文字をとってHALと命名されています。
1992年1月12日イリノイ州生まれだそうです。コンピューターといったら、東部か西部なんですが、その間のイリノイ州は意外ですね。
ちなみに1992年の人工知能は、せいぜい、ワークステーションで音声認識が出来るようになったくらいです。

2001年に、宇宙の旅はできませんでした。残念！


CGなんか無い時代に、この映像はどうやって作ったのでしょう。これも手書きでしょうか？

物語では、このHALという人工知能コンピューターが暴走してしまうのです。


そこで、HALのメモリーモジュールを抜いてゆきます。少しずつシャットダウンされます。
ちなみに、昔のコンピューターの基板はきつく刺さっており、こんなに簡単には抜けませんでした。
ペンチで引っ張るわけにもいかず、泣きそうになりながら、何度も引っ張って気合で抜くのが作法でした。

1968年にこれを見た人は、びっくりしたでしょう。いまみてもビックリ、でも突っ込みどころもたくさん。
キューブリックの天才っぷり満載の映画です。ストーリーはあまり考えても意味がないかもしれません。
逆に、その辺を考えてみるのも楽しみ方かもしれません。