B-Floraのブログ一覧

　　こんにちは！
　　いよいよ 2016年 最終月です。
　　マイ " メカ勉 " も、ステップ・バイ・ステップで
　　やってきます！
　　

　 ◆NA(自然吸気)

　　
　　◇NA(自然吸気)とは・・

　　ターボチャージャーやスーパーチャージャーなどの
　　過給機を使わずに大気圧で、シリンダー内に吸気するエンジンの
　　区別方法のひとつ。
　　NA(Natural Aspiration)は、無過給と呼ばれることもある。
　　特に自動車においては、このエンジンを自然吸気エンジン
　　と呼んでいる。


　　
　　◇NAの特性は・・

　・一般に同排気量の自然吸気エンジンは、
　　過給機付エンジンに比べて　構造がシンプル！　しかも軽量だ。

　　これは、過給機付きエンジンが、
　　過給機を持っているだけじゃなく、過給機を冷却し、
　　そして潤滑するために、オイルパイプラインを持ち、
　　さらに、排気系統と吸気系統を引き合わせるための
　　構造が必要だから。。
　　
　　その上、過給エンジンでは、
　　NAよりずっと膨大な圧力がかかるため、
　　ブロックは頑丈じゃなきゃいけない。
　　だから、強度を上げるために、必然的にエンジン重量も
　　増加するんだ。

　
　・自然吸気エンジンは熱効率が高く、燃費もよい傾向がある。
　　
　　適度な排気過給は、排気エネルギーをリサイクルしている
　　という点で、原理的には、熱効率が上がっているはずだから。
　　それに、燃費がいい傾向なのは、エンジンの軽さとか、
　　たとえ頑丈じゃなくても、低出力で、軽い車体である点に、
　　負うところも大きいんだね。


　・過給エンジンより、発熱が低い。

　　過給エンジンだと、同体積の燃焼室内で、燃料を圧縮空気で
　　大量に燃やすことができるので、発熱が高くなる・・
　　つまりこれは、熱効率を低下させている、ということ！
　　熱効率は、基本的に、低温と高温の温度差が広いほど
　　良く(大きく)なるからなんだ。。


　・過給エンジンより、圧縮比が高い。

　　過給ガソリンエンジンでは7前後であるのに対し、
　　自然吸気では9以上を持つことが多い。
　　しかし、低い圧縮比であっても、熱効率は低下するんだ。
　　この低圧縮比も、高温によるノッキングを避けるための
　　必要な処置だ。
　
　　ディーゼルエンジンの場合、過給機付きであっても、
　　圧縮比を下げることは少ない。
　　このことが、ディーゼルエンジンの熱効率を高めている。


　・高回転型だ。

　　過給エンジンの場合、吸気を強制的に行うことができる。
　　だけどそれと同時に、排気ガスを吸入空気の圧縮に使うとき、
　　排気ガスの流速を奪ってしまうんだ。
　　
　　このことは、燃焼済みガスの排気をうまくやってない、
　　そう、排気効率が下がった状態を生み出しているんだ。
　　排気効率が下がれば、排気工程でシリンダーが上昇するときに
　　排気ガスから受ける抵抗も上昇する。
　　つまり、エンジンの出力の一部がガスの排気のために消耗される。
　　
　　高回転時のピストンスピードの早い領域では、
　　この効果がよりはっきりする。
　　過給機付きエンジンでは、高回転領域で、トルクが下がる傾向に・・。
　　対して自然吸気では、この性質がない！　
　　高回転まで、もたつくことなくトルクを発揮できる。
　　
　　高回転型NAエンジンの代表格として有名なのは、
　　ホンダ、シビックSiR-II(B16A)、S2000(F20C)など。。

　
　・出力分布が平坦。

　　過給エンジンでは、過給機の内部が回転して過給を始めた後、
　　膨大なトルクを発生する。
　　だから、前述のとおり、高回転でのトルク低下と合わせても、
　　トルクの分布は急峻な山をなすことに！
　　これが、よく "ドッカンターボ " と言われる状態で、
　　アクセルの加減のしづらさを表現しているんだね。
　　これに関しても、NAエンジンでは、そんな特性はない。


　・スロットル(アクセル)操作に対する出力レスポンスに優れている。

　　これは、吸気に過給機を付けないゆえのこと。
　　過給機があると、アクセルを踏み込んだとき、
　　その過給器の内部が回転し、一瞬の時間を要してしまう。
　　
　　NAのレスポンスに優れた特性がもたらしてくれる
　　このメリットこそが・・
　　前述の平坦なトルク特性とあわせて、絶対的な出力としての
　　過給エンジンに対して、一歩劣ることが多い自然吸気エンジンが、
　　スポーティカー、GTカーオーナーにとっては、
　　根強く支持し続けている理由なのだろう・・。



　　　　　　　　　　
　　　　　　＊＊記事めも＊＊
　　
　　今回テキストとして学習に使用したウェブサイト様 (記事の情報源）

　　　　　＊自然吸気 - Wikipedia
　　　　　https://ja.wikipedia.org/wiki/自然吸気　　　　
  
　　　　　　　
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