PLATZから1/72 T-2CCVのキットが発売される!という情報を以前に店頭の新製品情報で見て以来、ずっと発売を心待ちにしていた。
CCV (Control Configured Vehicle) 。
ある年齢層の飛行機好きには思い出深い単語ではないだろうか。
2枚ないし3枚のカナード翼を機体に生やし、従来の機動では考えられない動きを実現する機体。
合衆国ではF-16をCCV研究機としていたが、日本ではT-2試作3号機をCCV研究機として改造、1983年8月9日に初飛行、86年まで各種のテストを実施し、FS-X(F-2)のフライバイワイヤ開発に多大な貢献をした。
高校生の頃に学校の先生と友人たちと先生の赤いレビン(今思えばハチロクだったんだな。もしかしたらハチゴーだったのかもしれんけど)に乗って岐阜基地見学に行った際にちょうど帰投してきたT-2CCVを見る事が出来たのは一生の思い出。見学受付の応対をしてくれた自衛官の方が「今CCV飛んでたっけ?」って確認してくれて、「○○時頃に戻ってきますから楽しみにしてくださいね」って教えてくれたの、嬉しかったなあ。
あの日は離陸するマルヨンとファントムとT-33も見る事ができてマルヨンとファントムのJ79エンジンのとんでもない轟音に驚いたものだ。あと「秋水」の残骸も見学したな。あの「秋水」は綺麗に修復されて今は小牧の三菱重工の史料室に展示されてんだっけか。
とうわけで本題。
先月の24日だか25日くらいにそろそろ店頭に並んでるんじゃなかろうか、とJoshinに行ってみたが売っていない。どうやら「妖怪先買うた」に先に買われてしまったらしい。
仕方がないので帰宅してAmazonで調べたけど3000円超え(送料別)か2400~2500円(送料別)でうまみが無いので別の模型店を回るかと思っていたところ、それから数日後にもう一度Amazonを確認したら本体2010円+送料340円というのを発見。さっそくポチったものが本日届いた。

ボックスアートは岐阜基地の飛行開発実験団所属時の機体が描かれているが、もちろん防衛庁技術研究本部所属時も再現可能。

内箱の裏面にはカラーのマーキング図。
キットはかっちりした凹モールドのスジボリが細かく施されており、往年のハセガワのキットとは時代の流れを感じる素晴らしさ。初飛行から30年以上も経って、こんな素晴らしい内容でT-2CCVの1/72キットが発売されるとは感無量。
もちろんハセガワのキットもT-2/F-1の美しい姿を少ないパーツで再現してる好キットだけどね。

そんなハセガワのT-2CCVのキットも実はコレクションしている。これは95年頃に再販されたもの。ボックスアートは小池繁夫氏の描いた当時のもの。高校生の頃に2つ買ったけど結局完成させられず捨ててしまった苦い思い出を払しょくすべく店頭で見つけて速攻購入したけど、20年くらい積んでいるw

こっちは2014年頃に再販されたもので飛行開発実験団所属時のデカールと箱を一新したもの。
因みにハセガワは2009年頃に限定で1/48T-2CCVのキットを発売していた。


2013年に僕が組み立てたのがこちら。発売から数年後に作ったのだけど、いざデカールを貼ろうとしたらバリバリに割れて使い物にならなかったので赤いラインとCCVの文字はすべて塗装で再現した。
T-2CCVのキットについて、これだけは言っておきたい。
古いハセガワの1/72はTRDI時代の後席カバーのパーツがあるのに、ハセガワ1/48もPLATZ1/72もこのパーツが再現されてないこと。自作してもいいけどこれは用意して欲しかった。特にPLATZさんには。

こないだ買ったRGザクは右足だけ組み立てた。これだけで2日かかって気力が萎えて残りはいつやるか思案中w
とりあえず今夜は新しいT-2のキットのパーツを愛でながら過ごすとしようw
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2016/11/04 22:40:56