それはジュリアの発表で始まった。

日本時間2015年6月25日明朝、イタリアで発表された新型ジュリア...
全てはここから始まった。
98年から乗り続けて来た156、とても気に入って発売当初から乗っていた。その後ツィンスパーク、V6と廃止され、クライスラーのオペル製エンジンに全く興味を持たなくなって、欲しいと思えるクルマも無く、当分はこれで充分と半ば諦めながら156に乗り続けて来た。
ところが、ジュリア新型の噂が立ち始めた数年前、私の心は沸き立った。
そして1年少し前、殆ど完成にたどり着いた新型にフィアットCEOのマルキオンネからの大ダメ出し。「このままではアルファはランチアのような末路を辿る事になる。もう一度1から練り直せ」
その言葉にどれほど期待したことか。フェラーリがチューンするエンジンとは、ひょっとしてアルファ伝統のオールアルミエンジンか?FRの復活!前後重量比50:50!
素晴らしい!素晴らし過ぎる。噂のモンスターQVなんて買うつもりも、買えるつもりもないが、廉価版なら何とか手が届くかも...と考えていた。
17年振りの新車か...いや、日本での発売は2016年、いや、2017年になるかも知れない。私の156は今年の8月で車検切れ...お疲れさまとなる。そのツナギの為に昨年の8月にMITOを家人との共用車として購入した。
準備は万端...これでジュリアが発売されれば、すぐさま発注という段取りとなる。
心待ちにしていた6月24日(日本時間)何処からか解らないがリークした情報で新型ジュリアの後ろ姿の画像が流れた...(*゚Д゚)

何だか精悍さに欠けるリアデザインだ。何だか大味な感じでイタリアンデザイン、いや、アルファらしい繊細な感じが無いように思える...
厭な予感はしたが、フロントを見るまで解らない、きっと全体像で見るとイイに決まっている。マルキオンネが社命を掛けてやり直せとまで言ったクルマだ。素晴らしいに決まってる。
次の日、ボチボチとジュリアに関する画像がネット上に出だした。全容が写った画像にため息が出た。良いため息ではない...
ま、アルファほど写真映りの悪いメーカーは無いから、実際はもっとイイのかも?と、自分をフォローするも、例の真正面からのカットがデカデカと載った時、私の心は完全に折れてしまった。

夢であってくれと何度繰り返したことだろう...でも、これは夢でなく現実なのだ。
このクルマが新型ジュリアとして今後、世界で売られていくのである。何とも無国籍な、何ともアルファらしくないアルファ...デルタグリルがあるからアルファかと思うが、キドニー付けりゃBMWで通る(>_<)
「美人は3日見りゃ飽きるが、ブスは3日見りゃ慣れる」そんな諺?もあるし...ということで3日間、新型ジュリアを眺めてみた(;´Д`A でも、ブスはブスのままだった。2ちゃんねるのスレで、口の悪い輩が「何故、アルファは自民党の石破 茂をモデルにしたんだ!」なんてのを目にして爆笑してしまった。
このクルマの為に156を、そしてあの艶っぽいV6エンジンを捨てられるのか?1週間の自問自答の末、出した答えは「156を根本的に整備し直して、ノーマルで通して来た車体をモデファイし、自分の理想とする156に仕上げる」だった。そして今後のモチベーションを下げない為にもボディを真っ赤に全塗装するという計画。
家人には4,5年は乗るつもりだから、それなりの金を掛けさせてもらうと宣言し、私の156リニューアル計画は始まった。
正しく「ジュリアに傷心」してしまったのだ(´;ω;`)
Posted at 2015/12/11 10:38:39 | |
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