
これは自分の車でなく、会社のスカイラインを乗り回していた頃の思い出です。
1987年に務め先を変えた私でした。当時は例のセリカXXに乗って通勤しておりました。通勤先は設計事務所、ここの所長が大のクルマ好き(^_^;) お得意先との仕事がら、代々日産プリンスのクルマを乗り継いでおられました。
当時のクルマはスカイラインRSターボ(*゚Д゚)シルバーの鉄仮面でした(^_^;) だから、XXに乗って来た私にはすこぶるご厚意を寄せて頂いていたように思います。ま、親子くらいの歳の差でしたし...
そして暫くして、出たんですよー(^_^;) Rの再来と言われた7thのR31のGTS-Rが...国内限定800台ですか?RB20DT-Rと呼ばれるインタークーラー、等長ステンエキマニ、ギャレット製タービンで210馬力を発するモンスターエンジン(今じゃ大した数値ではありませんが)
ブルーブラック一色のなんともストイックなスクエアなボデイデザインの硬派なスカイライン。抽選とは言え当然、職権&長年のお付き合いから、その中の1台をゲットされました(^_^;)
当時、日産は「ニッサン・MAX計画」と言って各販売店の支店進出&改装等に躍起になっていた頃で、その事務所では奈良と三重のプリンスの仕事を請けていました。
三重の日産プリンスの仕事もたくさんあって、数年の間、現場監理に通ったもんです(^_^;)三重本社から四日市東、南、松阪、桑名、鈴鹿東などなど...その辺りは全て私の設計です。(今やかなり整理されて、当時のモノは本社と数カ所しか残ってないみたいですね・汗)毎週1回、所長を乗せて奈良から西名阪~東名阪で鈴鹿、四日市、桑名まで通ってました。
GTS-Rはそれは凄いドッカン・ターボで、一旦効き出すと、あっと言う間にレブリミット近くまで回ってしまって焦るエンジンでした。
当時、こっちはスパイダーを乗る身(笑)こんなパワーが必要なんだろうか...?と思いつつ名阪を言えぬスピードで飛ばしてました(^▽^)で、所長はと言うと、乗り出して20分も経つと助手席でウトウトしだし、30分も経つと「ンガ~ンガ~」と大イビキをかき出す人でした(^_^;)
いやー、この人よっぽど私を信用しているのか、怖いモノ知らずなのか、アホなのか、単なる寝坊すけなのか...運転中に色々考えましたが、最後まで分かりませんでした(笑)
今から考えると、ホント何もなくてヨカッタですが...それはそれは凄いスピードでぶっ飛ばしてたもんです。
一度だけ西名阪を120㎞程度で流してると、何となくハンドルの手応えがオカシク思えたんです。何か嫌な感じがしたので少し落として100㎞巡航してましたら「バツン!」という何とも表現しがたいショックと共に少し車体が右に傾きました。
瞬時に何が起こったのか分かりませんでしたが、サイドミラーにタイヤが転がって行くのが映りました「ひょっとしてタイヤ外れた?(*゚Д゚)」(爆)
急なブレーキングは禁物...じわりじわりとブレーキングして路肩に止めて外に出てみると右フロントのタイヤがありません(*゚Д゚)ホイールとサイドウォールを遺してトレッドがふっ飛んでました。バーストしたんですね...
「Cuts君、どないした..?」とは寝ていた所長の言葉(笑)どないもこないもタイヤ破裂しましたがな(爆)
所長によると前日にタイヤを換えたばかりだと言います。近所の契約しているスタンドで交換したそうですが、何やら1本だけ手間取っていたと言います。これはその辺りに原因があるのかも...飛んだトレッド部分を草むらかき分けて捜す二人(笑)
ありました...綺麗にゴムキャタピラ化されてます(^_^;) その熱いこと熱いこと。
しかしながら、ゼロスクラブの恩恵なのかどうかよく分かりませんが(^_^;)、スカイラインは全く姿勢を崩すことなく走り続けました。凄いな...さすが技術の日産。昔のクルマだったら大立ち回りでドッカーン!だったかも知れません。
しかし、二次的事故に繋がらなかったのが不幸中の幸いでした。バースト時に後ろに居たのは250ccくらいのトレール1台だけ...外れたトレッドを軽快にパスした姿は私がミラーで確認してましたから(^_^;) 今の交通量では恐らくダメだったでしょうね、何しろ30年も前のことですから...
スペースセーバータイヤに取り替えて(高速のタイヤ交換メッチャ怖いんだけど、当然私の作業・笑)恐る恐る三重日産まで走って取り替えました。
その後、トレッドを持ち帰り、ガソリンスタンドに突きつけたものの、自分の処には関係がない、タイヤメーカーの責任だと言って取り合わなかったそうで、この一件で十数年続いたこのスタンドとの付き合いは一瞬にして終わりました(^_^;)当然です。
つづく
Posted at 2016/12/23 16:33:59 | |
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