先月の話になりますが、イグニスの6ヶ月点検時に、ソリオハイブリッドに試乗させていただきました。私自身はハイブリッドといえばトヨタの遊星歯車機構を用いたクルマ(クラウンやプリウス)しか乗ったことがありませんでしたが、ソリオのそれは、まず変速機構にAMTを用いたところがユニークです。御存知の通りソリオにはCVTを用いたマイルドハイブリッド仕様もありますが、フルハイブリッド車にCVTを用いなかったのはスペース的に搭載できなかったからというのもなんか良いです。ありあわせのもので、それなりに良いものを作ってしまう最近のスズキが好きです。
実際に乗ってみるとどうでしょう、イグニスに乗ったときには、正直なんの感慨もありませんでしたが、ソリオは実に面白いと思いました。AMTとは思えないほどスムーズで上質感すら感じます。ハイブリッド対決としては、1世代前のプリウスと較べても積極的に良いと感じるレベルです。少し前にアルトワークスのAMT(AGS)仕様にも試乗させていただいていたので、AMT特有のつんのめり感などの違いもはっきりわかったのが良かったです。ただ、スタイリングが好みではないので、ちょっと買い替え対象からは外れるかなという感じです。

その少し後にカングーの調子が悪くて訪れたディーラーで、トゥインゴの試乗をさせていただきました。試乗したのは0.9LターボのDCT(EDC)モデルで比較的長く試乗させていただいたにもかかわらず、やはりあまりよくわからないという感じでした。ただ、ステアリングのフィーリングは電動パワステの味付けなど極めて自然で良い感じでした。これは同クラスで、ウチの車でもあるイグニスと比べても格段に良かったところです。RRらしく比較的静粛性が高いとは感じましたが、RRゆえの操縦性となると、たぶんある程度飛ばしてみないと良くわからないのではないかと思います。ネガティブな点というほどの事は特にありませんでしたが、アイドリングストップについてはイグニスに比べてしまうとやはり普通の出来としか言いようがありません。再始動時の振動も気になるので、自分で使うならたぶんキャンセルして使うことでしょう。後席についてはイグニスの敵にあらずで、最近の軽自動車と比べても狭さはどうにもなりません。地味に4人乗りというのも軽に対して一切アドバンテージ無しです(ただし、イグニスの後席3人乗りは相当きついので、法的に乗れる乗れないの問題だけともいえますが…。)。ラゲッジルームもリアエンジンの制約から、決して広いとはいえませんし、カングーの代わりになるかといったら、機能的には一切なりません。ただ、キャラクターが立っているんですよね。ポルシェと同じRR(実際は微妙にMRだが)。いまや希少種のMTあり。なんならキャンバストップも。なんだかわくわくする記号が揃っている貴重なクルマなんです。以前C4カクタスがカングーの代わりと言ったとおりの意味でカングーの代わりとなるべき車だと思えてきます。

さて、思いがけずトゥインゴに試乗してひとつ困ったことがあります。それはトゥインゴに乗る生活もありかな、という思いが頭をもたげ始めていることです(笑)。カングー不調の原因を完治させるのにはちょっとした大きな出費が要りそうだということもあります。また、ディーラーさんに久々に営業的な対応をしていただいたのがなんとも嬉しかったというのもあります(我ながらちょろいもんだと思いますが)。ただ、買うなら日本仕様に無いMT+キャンバストップかなという思いがあり、悩ましいところです。しばらく悩むと思いますが、思いに叶う仕様が出るようでしたら即契約してしまいそうな勢いではあるのです。
ブログ一覧 |
その他のクルマ | クルマ
Posted at
2017/01/21 23:48:44