今日このことを書こうか悩みました。
日曜日に鈴鹿で行われたスーパー耐久レース中に死亡事故が起き、そのドライバーは私がGAINERでこのお仕事をするようになってから、サーキットで会えば『みかちゃん』と気軽に声をかけてくださる方でした。
昨日もレース前、ピット裏でメカニックさんと話をしているときに奥様とお会いして、お久しぶりですとお話したばかりでした。
レース中はピットビル3階ポスピテラスの一番1コーナーに近いところで観戦していました。
35番がまず煙を吐いて、200m位で一度火が付き、1コーナー入り口でもっと大きく炎が上がり、自らコースアウトさせていったように見えました。
その後まず1台がオイルに乗り、1コーナーをまっすぐにコースオフしてクラッシュ。
続いて63番がコースアウト、クラッシュしてしまいました。(当たったところは砂埃で見えませんでした)
このクラッシュにおいて、オイルをまいたドライバーにはなんの責任も無いと思います。
部品が破損したことによって、おこったオイル漏れ事故です。
炎が上がったときは、彼も危険だったはず。
もしこの車両が燃えていたら、35番のドライバー自身も大変な事になっていたかもしれないのです。
GAINERが参戦しているSUPER-GTの場合、装備品類は徹底しています。
規格にあったものでないとNGですし、もちろん
ハンスも絶対装着です。
でもS耐ではハンスは義務ではないので、GTドライバーの中でもハンスがあまり好きじゃないので、S耐の時は装着してないってドライバーもいるのは確か。
しかし、毎年必ずGTメディカルドクターからハンスの重要性やピット内の二酸化炭素濃度の注意、熱中症に対する注意等必ず講習を受けるのです。
それは安全にレースを行うためなんです。
モータースポーツってスポーツなんです。
確かに危険度は他のスポーツと比べても高いかもしれません。
命を掛けてレースに出ているドライバーは誰もいないでしょう。
だれでも『死』は怖いものです。
レースをするからって、死とレースを簡単に直結しないで欲しいんです。
レースをする側、見る側とでは、たぶんいろいろな意見があって当然だと思います。
私も昨日から今日にかけて、そのことについて知人と話をしました。
お互いの思いはそんなに違わないと思います。
ただ少し見る方向が違うんだと思います。
今プロのレーシングドライバーになってる人はどうしてレーシングドライバーに憧れたのでしょうか?
サーキットに両親と来て、友達と来てかっこいいなぁって思ったからじゃないでしょうか?
一度で良いからサーキット走りたいなぁって思ったからじゃないでしょうか。
ドライバーも危険と隣り合わせとは思っていますが、死と隣り合わせとは思っていないはず。
今回の悲しい事故で、もう一度ドライバー自身が、自分自身を事故から守るためにはどうしたらいいか?!
安全に対して『なれ合い』になっていないか?!
今一度プロもアマチュアも考えなければいけないと思います。
2度と同じ事を繰り返さないためにも・・・・。
これからレーシングドライバーを目指そうと思っている方には危険とかばかりではなく、他のスポーツでは経験できないことが本当にあります。
サーキットを走ってみればわかります、レースを経験してみればわかります。
OSAMUさんも本当にレースを楽しんでおられました。
昨日メカニックに、車良くなってきたよ~楽しいわ~って言ってられたそうです。
OSAMUさんのご冥福をお祈りいたします。
*この文章はTeamとは関係ありません。私個人の意見として書かせていただきました。
1日1ボチッとよろしくお願いいたします。

Posted at 2012/10/22 03:33:49 | |
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