僕が幼い頃、我が家の車はスバル360でした。
その後も父はR2、初代レックスとスバル車を何台か乗り継いでいました。
ある日、家にある古いアルバムを見ていると、そこにはスバル360の写真が何枚かありました。(中には弟が天井によじ登っているものも(笑))
それらの写真をよく見ると、フロントフードにスリット(穴)のあるものと無いものとがありました。
この疑問を解決しようにも、父は18年前に他界していますし、僕の記憶ではスバル360の次の車はスバルR2で、父が2台の360に乗り換えていた記憶はありません。
母に聞いても覚えがないそうです。
じゃあ、なぜ2種類のスバル360の写真があるのか?
そんなことが、ずっと頭の片隅にありました。
そんな中、今日、クラシックカーフェスタIN尾張旭というイベントがあり、そこにはスリット有り無しの2種類のスバル360が!
そこで思い切って、近くにいらっしゃったオーナーさんたちに話しかけてみると、細かな変更は何度かあったものの、大まかに見てスリット有りが中期型、スリット無しは後期型という事で乗り換えている可能性が高いことを指摘されました。もしかしたらフロントをぶつけてフロントフードだけを取り替えたかもしれませんとも。
その話をお聞きして、何か長年の疑問が一気に解決したような気になりました。
まさかこんなところで長年の疑問が解決するなんて!
比較しようにも博物館にあるスバル360は、そのほとんどが通称デメキンと呼ばれる前期型のみで比べることができなかったのです。
その後オーナーさんから「よければ乗ってみますか?」と言われスバル360の運転席へ。
すると一気に40数年前の元気だった父や祖母の記憶がよみがえってきました。
車体は小さくても、その中にはあの頃の思い出がたくさん詰まっていました。
オーナーさんたちには何度かお礼を言って、その場を後にしましたが、その後は涙が溢れでて仕方がありませんでした。
本当に今日はとてもいい思い出になりました。
スバル360のオーナーさん、貴重なお話を聞かせていただいてありがとうございました。
Posted at 2019/10/20 22:03:46 | |
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