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Norick3のブログ一覧

2026年06月13日 イイね!

RAVENOL DXG 5W30 5Lについて

RAVENOL DXG 5W30 5Lについて



○○様

お世話になっております。

ご提案をいただきましたDXGですが、今後徐々に追加させて頂く事が決まりました。

8月末頃到着の便にて日本に到着致します。

正式な価格は現在調整中ですのでまた決まり次第ご連絡させていただきます。

よろしくお願い致します。

ラヴェノールジャパン

とお返事を頂いた。
とりあえず、単価次第だが結局纏めて買ったほうが安いので、20リットル単位で買おうと思う。

これはありがたい。
ドイツ製オイルは基油がグループ4以上しかSyntheticを名乗ってはいけない。
つまり、消費者に正々堂々と開示する姿勢な訳だ。
Posted at 2026/06/13 13:51:45 | コメント(0) | トラックバック(0)
2026年06月09日 イイね!

MOTUL 8100 Power



8100シリーズの中で、かなり分かっている人向けのオイル

MOTUL 8100 Powerは、かなり評価できるオイルである。

特に、BRZ ZD8やGR86 ZN8のFA24に使うなら、かなり現実的な選択肢に入る。
私はこのオイルを、単なる「高い輸入オイル」とは見ていない。

MOTULの中でも、8100 Powerは立ち位置が分かりやすい。

300Vほど競技寄りではない。
8100 X-clean系ほど欧州車規格寄りでもない。
ECO-liteやECO-cleanほど燃費・環境規格寄りでもない。

その中間にある、現代車向け高性能ストリートオイルという位置づけである。

公式スペック上の評価

MOTUL公式では、8100 Power 5W-30はAPI PERFORMANCE SP対応とされている。
また、5W-30は「High Performance - ESTER engine oil inspired by motorsport」と表現されており、エステル系の高性能オイルであることを前面に出している。

0W-20についても、MOTUL公式ではHigh Performance 100% Synthetic - ESTER、API PERFORMANCE SP対応とされている。

ここは重要である。

MOTUL 8100 Powerは、単に「全合成油です」とだけ言っているオイルではない。
エステルを明確に訴求している。

もちろん、エステルが何%入っているのか。
PAO主体なのか。
グループ3主体にエステルを配合しているのか。
そこまでは公式ページだけでは完全には見えない。

しかし、少なくともMOTULは8100 Powerを、通常の省燃費オイルではなく、モータースポーツ由来の高性能ESTERオイルとして売っている。

この姿勢は評価できる。

8100 Powerの良いところ

8100 Powerの良いところは、現代エンジンに必要な要素を外していない点である。

API SP対応。
LSPI対策。
後処理装置への配慮。
E85などのバイオ燃料への互換性。
高性能ストリート向けの油膜性能。

このあたりをバランスさせている。

特にFA24のような直噴+ポート噴射の水平対向エンジンでは、古い考え方のレーシングオイルを入れればよい、という話ではない。

現代の直噴エンジンでは、LSPI対策は無視できない。
低速高負荷で異常燃焼が起きれば、エンジンに対するダメージは大きい。

その意味で、API SP対応の8100 Powerは使いやすい。

300Vのように「性能は高いが、使い方を選ぶ」オイルよりも、街乗り・通勤・高速巡航・ワインディングを含む一般ユーザーには現実的である。

5W-30はZD8/GR86にかなり合う

BRZ ZD8、GR86 ZN8で考えるなら、私は8100 Powerの中では5W-30を評価する。

理由は単純である。

FA24は油温が上がりやすい。
特に夏場、吸気系、サブコン、マフラー、エキマニ、ECUセッティングまで進めるなら、0W-20だけで押し切るのは気持ち悪い。

純正指定が0W-20だからといって、すべての使い方で0W-20が最適とは限らない。

街乗りだけ。
短距離だけ。
冬場だけ。
燃費優先。
完全ノーマル。

この条件なら0W-20でもよい。

しかし、油温を見ているユーザーなら話は変わる。

高速巡航。
高回転まで引っ張る。
ブリッピングやヒールアンドトゥを多用する。
夏場に油温が上がる。
吸排気やECUで熱量が増える。

この条件なら、5W-30の方が心理的にも機械的にも納得しやすい。

8100 Power 5W-30は、その用途にちょうどよい。

300Vほど過剰ではない。
安物のSP/GF-6Aオイルよりは高性能寄り。
RAVENOL DXGほど基油開示は明確ではないが、国内入手性は高い。

かなり現実的な選択である。

0W-20は冬・燃費・純正寄りならあり

8100 Power 0W-20も悪くない。

むしろ、0W-20指定車に使う高性能オイルとしてはかなり魅力がある。
API SP対応で、エステル系を訴求している0W-20というだけで、量販店のよく分からない0W-20よりは明らかに趣味性が高い。

ただし、FA24で夏場も踏むなら、私は0W-20を常用の第一候補にはしない。

0W-20は悪ではない。
ただし、使い方を選ぶ。

冬場。
純正状態。
街乗り中心。
燃費重視。
油温が安定している。
高回転を多用しない。

この条件なら8100 Power 0W-20は良い。

しかし、夏場に油温が上がる。
高速で4速まで引っ張る。
油圧を常に見ている。
今後マフラー、エキマニ、ECUまで考えている。

この条件なら、0W-20より5W-30を選びたくなる。

300Vとの違い

MOTULといえば300Vという人も多い。

確かに300Vは強い。
MOTULの看板であり、エステル系高性能オイルとしての存在感も大きい。

しかし、日常使用のBRZ/GR86なら、必ずしも300Vが正解とは限らない。

300Vは競技寄りである。
サーキット、短い交換サイクル、高負荷、高回転、高油温。
そういう環境でこそ意味が出る。

一方で8100 Powerは、300Vほど尖っていない。
その代わり、日常使用とのバランスが良い。

通勤で使う。
高速も走る。
たまに踏む。
油温も油圧も気にする。
でも毎回サーキットを走るわけではない。

この使い方なら、8100 Power 5W-30の方が合理的である。

300Vは「攻めたオイル」。
8100 Powerは「ちゃんと高性能なストリートオイル」。

この違いで見ればよい。

RAVENOL DXGとの比較

RAVENOL DXG 5W-30と比較すると、評価は少し難しい。

RAVENOL DXGは、PAOやGTLなど基油情報の見え方がかなり良い。
基油の透明性という意味では、私はRAVENOL DXGを高く評価する。

一方で、MOTUL 8100 Powerは国内入手性が強い。
楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングなどで買いやすい。
5L缶も流通している。
FA24のオイル交換量にも合いやすい。

この「買いやすさ」は非常に大きい。

エンジンオイルは、いくら理想的でも入手が面倒だと続かない。
毎回個人輸入。
送料が高い。
納期が読めない。
欠品する。
これでは維持管理として弱い。

その点、MOTUL 8100 Power 5W-30は現実的である。

基油開示のRAVENOL。
入手性と実用性のMOTUL。

こういう比較になる。

欠点は価格と基油の見えにくさ

8100 Powerにも不満はある。

まず価格である。

国内通販では、5Lで1万円台前半から中盤になることが多い。
安いオイルではない。
MOTULというブランド代も含まれている。

次に、基油の詳細が完全には見えない。

エステルを訴求しているのは良い。
しかし、エステル主体なのか、PAOも多いのか、グループ3が主体なのか、公式情報だけでは判断しにくい。

ここは、RAVENOLのように基油の種類をかなり明確に出すメーカーと比べると弱い。

私は「100%化学合成油」という表記だけでは評価しない。
VHVIでも販売上は全合成扱いされる時代だからである。

MOTUL 8100 Powerは良いオイルだと思う。
だが、基油の中身まで見たい人間からすると、あと一歩情報が欲しい。

交換サイクル

BRZ ZD8、GR86 ZN8でMOTUL 8100 Power 5W-30を使うなら、私なら交換サイクルは次のように考える。

街乗り・通勤中心なら、5,000kmから7,500km。
油温が高め、夏場、高速巡航多めなら5,000km。
峠や高回転を多用するなら3,000kmから5,000km。
サーキットを走ったら、走行後の状態を見て早めに交換。

FA24はオイル量が約5L入るので、軽自動車や小排気量ターボよりは油量面で余裕がある。
しかし、水平対向で油温管理を考えるなら、無駄に引っ張る必要はない。

高いオイルを長く使うより、良いオイルを適正距離で替えた方がいい。

8100 Powerは、そういう使い方に合う。

私の評価

MOTUL 8100 Power 5W-30は、かなりバランスが良い。

API SP対応。
エステル系訴求。
MOTULブランド。
国内入手性。
5L缶の使いやすさ。
300Vほど過剰ではない。
FA24の街乗りから軽いスポーツ走行まで対応しやすい。

一方で、基油の中身が完全に見えるわけではない。
価格も安くはない。
RAVENOL DXGのような基油開示型オイルと比べると、理詰めで選ぶ時に少し弱い。

それでも、国内で普通に買えて、FA24に安心して入れられる高性能オイルとしてはかなり優秀である。

結論

MOTUL 8100 Powerは、BRZ ZD8 / GR86 ZN8のFA24にかなり合う。

特に5W-30は、夏場、吸排気変更、高速巡航、油温上昇を考えるユーザーには現実的な選択肢である。

0W-20は冬場や純正寄りの使い方ならあり。
5W-30は通年・保護重視なら本命。
300Vはサーキットや短期交換前提なら上位候補。

私の評価はこうである。

MOTUL 8100 Power 5W-30は、国内で買いやすい高性能ストリートオイルの中ではかなり上位。
RAVENOL DXGほど基油開示は強くないが、入手性と実用性ではMOTULが勝つ。

つまり、理想を追うならRAVENOL DXG。
現実的に買って使い続けるならMOTUL 8100 Power 5W-30。

この評価でよい。採点するなら、MOTUL 8100 Power 5W-30は85点。
ZD8/GR86用としてはかなり強いです。減点は、基油の詳細開示がRAVENOLほど明確ではないことと、価格がやや高いことです。
Posted at 2026/06/09 22:10:54 | コメント(0) | トラックバック(0)
2026年06月09日 イイね!

紫色のオイルは本当に高性能なのか




ROYAL PURPLEは、エンジンオイル好きなら一度は気になるブランドである。

名前の通り、紫色のオイル。
アメリカ製。
高性能オイル。
Synerlecという独自添加剤技術。
いかにも「効きそう」な雰囲気がある。

ただし、私はこの手のオイルを雰囲気だけでは評価しない。

エンジンオイルで見るべきなのは、ブランドイメージではない。
見るべきは、基油、規格、用途、情報開示、そして自分の車に合うかどうかである。

結論から言うと、ROYAL PURPLEは悪いオイルではない。
むしろ、性能志向のオイルメーカーとしては十分に評価できる。

ただし、私の基準では「手放しで最高」とは言わない。
理由は、基油の中身が見えにくいからである。

ROYAL PURPLEの良いところ

ROYAL PURPLEの良い点は、用途別のラインナップが比較的はっきりしているところである。

大きく分けると、

通常使用向けのHigh Performance Motor Oil。
高性能ストリート向けのHPS。
過走行車向けのHMX。
競技向けのXPR。

このように、使い方に応じた製品分けがされている。

これは評価できる。

何でもかんでも「レーシング」「高性能」「100%化学合成」と言って売るメーカーよりは、はるかにまともである。

特に通常ラインのHigh Performance Motor Oilは、現行のAPI SQ、ILSAC GF-7Aに対応する方向で作られている。
つまり、現代の直噴エンジン、低粘度指定、LSPI対策、触媒保護、燃費性能を無視していない。

ここは重要である。

現代車に使うなら、まず見るべきは「高そうな添加剤」ではない。
API SP、API SQ、ILSAC GF-6A、GF-7A、dexos1などの現行規格に対応しているかである。

この点で、通常ラインのROYAL PURPLEは現代車向けとして筋が通っている。

HPSは魅力的だが、万人向けではない

ROYAL PURPLEで特に有名なのがHPSである。

HPSはHigh Performance Streetの略で、名前の通り高性能ストリート向けのオイルである。
Synerlec、ZDDP、油膜、摩擦低減、保護性能を前面に出している。

この方向性は嫌いではない。

むしろ、古めの高性能車、改造車、油温が上がりやすい車、ある程度短い交換サイクルで管理するユーザーには合う可能性がある。

ただし、注意点がある。

HPSは「現代の純正指定オイルの完全上位互換」と考えるべきではない。

ZDDPを多めに振った高性能オイルは、エンジン保護の面では魅力がある。
しかし、現代車では触媒、排ガス装置、直噴エンジンのLSPI、純正指定規格との整合性も考える必要がある。

つまり、HPSは「分かっている人が選ぶオイル」であって、何も考えずに入れるオイルではない。

オイルに詳しくない人が、紫色で高そうだから入れる。
これは違う。

XPRは完全に競技寄り

XPRはさらに尖っている。

これはストリート用というより、競技用、過酷使用用のオイルである。

サーキット、ドラッグ、耐久、ハイパワー車など、使う場面が明確なオイルである。

こういうオイルは、街乗りで「一番高いから一番良い」という発想で選ぶものではない。

競技用オイルは、冷間始動、長期使用、燃費、触媒保護、日常使用での総合バランスより、極限条件での保護や出力を優先する場合がある。

つまり、XPRは目的が合えば強い。
目的が合わなければ過剰である。

BRZ ZD8やGR86 ZN8で、街乗り、通勤、高速巡航、たまにワインディング程度なら、XPRを常用する必要性は薄い。

本気でサーキットを走る。
油温が明確に上がる。
交換サイクルを短くする。
触媒や保証より保護性能を優先する。

そこまで条件が揃って初めて検討するオイルである。

問題は基油の透明性

私がROYAL PURPLEを評価しきれない最大の理由は、基油の情報開示である。

ROYAL PURPLEは高性能オイルである。
これは分かる。

しかし、PAO主体なのか。
エステルをどの程度使っているのか。
グループ3を主体にしているのか。
PAOを添加的に使っているのか。
そのあたりが、製品ページだけでは明確に見えにくい。

ここがRAVENOLや一部の欧州系オイルと比べた時の弱点である。

私は「化学合成油」という言葉だけでは信用しない。
グループ3のVHVIも、販売上はSyntheticと呼ばれることがある。
しかし、私の感覚ではVHVIは高度水素化鉱物油である。

本当に見たいのは、PAOなのか、エステルなのか、GTLなのか、VHVIなのか。
そして、それが主体なのか添加程度なのかである。

ROYAL PURPLEは、添加剤技術や性能訴求は強い。
しかし、基油の中身については、ユーザー側が判断しにくい。

ここは辛口に言えば、情報開示型のメーカーではない。

Synerlecは魅力だが、魔法ではない

ROYAL PURPLEといえばSynerlecである。

金属表面の潤滑性を高める、油膜を強くする、摩擦を減らす。
こういう方向の独自添加剤技術として売られている。

こういう技術自体は否定しない。
添加剤はエンジンオイルの性能を大きく左右する。

エンジンオイルは基油だけで完成しているわけではない。
清浄分散剤、摩耗防止剤、酸化防止剤、摩擦調整剤、粘度指数向上剤、消泡剤など、添加剤パッケージで性格が変わる。

だから、Synerlecのような独自技術を持っていること自体は評価できる。

ただし、添加剤は魔法ではない。

どれだけ添加剤が優れていても、粘度選定を間違えれば意味がない。
交換時期を引っ張りすぎれば性能は落ちる。
用途と規格が合っていなければ、車に対して最適とは言えない。

「Synerlec入りだから何にでも最強」という考え方は危険である。

ZD8/GR86に使うならどうか

BRZ ZD8、GR86 ZN8のFA24に使うなら、私ならこう考える。

街乗り、通勤、高速巡航、長期保護を重視するなら、まずは現行規格に対応した通常ラインの5W-30を見る。
純正指定や触媒、直噴、LSPI対策を考えると、API SQやILSAC GF-7Aに対応している通常ラインは理屈が通る。

ただし、国内での入手性、価格、情報開示まで含めると、あえてROYAL PURPLEを最優先にする理由は弱い。

ZD8/GR86で私が重視するのは、油温上昇時の粘度保持、油圧安定、LSPI対策、清浄性、そして基油の透明性である。

この条件で見ると、RAVENOL DXG 5W-30のようにPAOやGTLを明記しているオイルの方が、判断材料は多い。
MOTUL 8100 Power 5W-30も、国内入手性と実用性の面では強い。

ROYAL PURPLEは悪くない。
しかし、ZD8/GR86用として「これを選ぶ決定打」が少ない。

選ぶなら、ブランドへの信頼、Synerlecへの期待、アメリカ系高性能オイルが好きという理由になる。

それは趣味としてはあり。
だが、合理的に選ぶなら、基油情報がより明確なオイルと比較してからでよい。

ROYAL PURPLEの評価

私の評価はこうである。

ROYAL PURPLEは、性能志向のブランドとしては十分に信用できる。
用途別ラインナップも分かりやすい。
通常ラインは現代規格への対応もあり、HPSやXPRも目的が明確である。

一方で、基油の透明性は高くない。
PAO主体なのか、エステルをどの程度使っているのか、VHVI主体なのかが見えにくい。

ここが最大の不満点である。

エンジンオイル好きにとって、基油の開示は重要である。
「高性能です」「独自添加剤です」「紫色です」だけでは、私は納得しない。

結論

ROYAL PURPLEは、雰囲気だけのオイルではない。
きちんと高性能志向で作られているブランドである。

ただし、基油の中身を重視する人間から見ると、少しモヤモヤが残る。

ブランドイメージ、Synerlec、アメリカ製高性能オイルという魅力はある。
しかし、PAOやエステルを明確に評価したい人にとっては、情報が足りない。

私の結論はこうである。

ROYAL PURPLEは「好きなら使ってよいオイル」。
しかし、「基油まで見て合理的に選ぶなら、最優先ではないオイル」。

特にBRZ ZD8やGR86 ZN8のFA24で使うなら、通常ラインの5W-30は候補に入る。
HPSは改造車や短め交換前提なら検討。
XPRはサーキットや競技用途が明確な場合のみ。

紫色のオイルだから凄いのではない。
高いから凄いのでもない。
自分のエンジン、使い方、油温、油圧、交換サイクルに合っているか。

結局、そこを見るべきである。私の採点なら、ROYAL PURPLEは75点です。
性能ブランドとしては信用できる。ただし、基油開示の弱さでRAVENOLや一部欧州勢より評価を落とす、という位置づけです。
Posted at 2026/06/09 22:01:01 | コメント(0) | トラックバック(0)
2026年06月07日 イイね!

100%化学合成油という言葉を信用するな。見るべきはPAOか、エステルか、VHVIかである。

かなり辛口に言うと、日本市場の「100%化学合成油」は、PAO/エステル主体を保証する言葉ではなく、VHVI/Group III主体でも普通に成立している表現。

典型例

メーカー / 銘柄 表記 中身の読み方 評価

ENEOS X PRIME 5W-30 100%化学合成油 SDSでは「潤滑油基油70〜80%」「鉱油80〜90%」と記載 かなりグレー。消費者はPAO系と誤認しやすい
AZ CEB/CEG系の一部 100%化学合成油 商品名に「VHVI 100%化学合成油」「VHVI+エステル」等と明記 中身はVHVIだが、開示姿勢はかなりマシ
Castrol EDGE系 全合成油 / Full Synthetic 日本公式は「全合成油」を強調するが、基油のPAO/エステル主体保証ではない 表現マーケティングの元祖格
純正系オイル全般 化学合成油 / 全合成油 多くはコスト・規格適合重視のGroup III/VHVI主体と見るべき 実用品。ロマンはない


ENEOS X PRIMEは、公式の商品説明で「100%化学合成油エンジンオイル」と明記している。
一方で、ENEOSが公開しているX PRIME 5W-30のSDSでは、成分として「潤滑油基油 70質量%以上80質量%未満」、さらに通知対象物として「鉱油 80質量%以上90質量%未満」と記載されている。

つまり、ENEOS X PRIME 5W-30は、表では100%化学合成油、SDS上では鉱油主体と読める。
かなりアウト寄り。

AZは少し違う

AZは「VHVI 100%化学合成油」「VHVI+エステルオイル 100%化学合成油」「PAO+エステルオイル 100%化学合成油」など、商品一覧の時点で基油系統をかなり露骨に書いています。

だからAZは、
VHVIを化学合成油と呼んでいる点は気に入らないが、隠してはいない
という評価になる。

これはカストロールや元売り系よりかなり誠実。
「VHVIだけど100%化学合成油です」と自分で言っているから、消費者が見抜ける。

カストロールは表現の問題が大きい

Castrol公式はEDGEを「全合成油」として説明し、高温下・過酷条件下での保護性能などを訴求しています。
ただし、公式ページ上で「PAO主体」「エステル主体」と明確に保証しているわけではない。

ここが嫌らしい。
「全合成油」と言えば、普通の消費者はPAO/エステル系を想像する。
でも実際には、Group III/VHVIでもその表現が使える市場になっている。

こう分類する

信用できる表記

「PAO配合」では弱い。
「PAOベース」「PAO主体」「PAO + Ester」「Group IV / Group V」と明記しているものだけ評価対象。

疑って見る表記

「100%化学合成油」
「全合成油」
「Synthetic」
「Full Synthetic」
「高品質ベースオイル」
「独自合成技術」

これらは、単体では何の保証にもならない。

結論

VHVIを“化学合成油”として売っている代表格は、ENEOS X PRIME、Castrol EDGE系、純正オイル系、カー用品店向けPBオイル系、そしてAZの一部。

ただし評価は分けるべき。

悪質寄り
ENEOS X PRIMEのように、表で100%化学合成油を強く打ち出し、SDSでは鉱油主体と読めるもの。

まだ許せる
AZのように、VHVIと明記したうえで100%化学合成油と書いているもの。

最初から実用品枠
トヨタ・ホンダ・スバル・日産などの純正オイル。これは性能規格を満たすためのオイルであって、基油ロマンを求める商品ではない。
Posted at 2026/06/07 12:13:21 | コメント(0) | トラックバック(0)
2026年06月06日 イイね!

私がカストロールを評価せず、RAVENOLを評価する理由

エンジンオイルに必要なのは、広告ではなく判断材料である

私はエンジンオイルメーカーの中で、カストロールを高く評価していない。

かなり率直に言えば、カストロールの姿勢は好きではない。

理由は、単に「性能が悪い」と言いたいからではない。一般的な街乗りで使う分には、カストロールのオイルでも問題なく使える製品はあると思う。

しかし、私が問題にしているのは性能そのものよりも、エンジンオイルにおける「Synthetic」という言葉の価値を曖昧にした象徴的なメーカーだと感じている点である。

本来、化学合成油と聞けば、多くのユーザーはPAOやエステルのような、分子設計された高性能な基油を想像する。

しかし現在では、グループ3の高度水素化鉱物油、いわゆるVHVIを主体としたオイルであっても、「全合成油」「フルシンセティック」「100% Synthetic」と表現されることがある。

ここに私は強い違和感を持っている。

もちろん、グループ3そのものが悪いわけではない。

現在のVHVIは非常に性能が高く、一般的な街乗りや純正指定用途では十分な性能を持っている。省燃費性、酸化安定性、清浄性、コスト面を考えれば、現代の市販オイルに広く使われている理由も分かる。

しかし、私から言わせれば、VHVIは結局のところ高度水素化鉱物油である。

原油由来の鉱物油を高度に精製し、不純物を取り除き、分子構造を整えたものだ。性能が高いことは認める。しかし、PAOのように分子設計されたグループ4基油とは、出発点も思想も違う。

それにもかかわらず、ラベル上では同じように「フルシンセティック」と表現される。

これでは、消費者が中身を正しく判断しにくい。

私は、エンジンオイルの配合をすべて公開しろと言っているわけではない。

これはコーラの作り方と同じである。

コカ・コーラとペプシコーラは、どちらも「コーラ」である。しかし、実際に飲めば味も風味も違う。甘さ、香り、後味、炭酸の感じ方も違う。

だからといって、消費者は「香料が何%、甘味料が何%、酸味料が何%入っているのか」まで知ろうとしているわけではない。

エンジンオイルも同じである。

添加剤の細かな配合比率まで公開しろとは思わない。そこはメーカーごとのノウハウであり、企業秘密であって当然である。

清浄分散剤、摩耗防止剤、摩擦調整剤、酸化防止剤、粘度指数向上剤などを、どのように組み合わせるか。それは各社の技術力そのものだ。

しかし、基油が何であるかは別問題である。

PAOと書いてある場合、それがPAOを基油としたオイルなのか。
それとも、VHVIを主体とした基油にPAOを一部添加しただけのオイルなのか。

ここは消費者にとって非常に重要である。

「PAO配合」と「PAO based」は、意味がまったく違う。

前者は、VHVI主体のオイルにPAOを少量入れていても表現できる可能性がある。
後者は、少なくともPAOをベースオイル設計の中心に置いていることを示している。

私は添加剤の配合レシピを知りたいわけではない。

知りたいのは、そのオイルの土台である。

基油がPAOなのか。
エステルを使っているのか。
それともVHVI主体なのか。

ここが分からなければ、「全合成油」「フルシンセティック」という言葉だけでは判断できない。

エンジンオイルにこだわるユーザーが知りたいのは、単なる宣伝文句ではない。

ベースオイルは何か。
PAOなのか。
エステルなのか。
VHVI主体なのか。
HTHSはどの程度なのか。
NOACKはどの程度なのか。
高温時に粘度をどれだけ維持できるのか。

こうした判断材料である。

その点で、私がカストロールを評価しにくい理由は明確である。

カストロールは、私の中では「Synthetic」という言葉の意味を曖昧にした象徴的なメーカーである。技術的な透明性よりも、マーケティング上の表現を優先してきた印象が強い。

もちろん、カストロールの全製品が使えないと言いたいわけではない。
一般用途では十分に使える製品もあるだろう。

しかし、グループ4以上のベースオイルにこだわり、エンジンオイルを単なる消耗品ではなく、エンジン保護とフィーリングを左右する部品として見る立場からすると、カストロールの姿勢には共感できない。

一方で、私が評価しているのがRAVENOLである。

RAVENOLの良さは、単に高性能なオイルを作っていることだけではない。

ユーザーが自分で調べ、納得して選べるだけの判断材料を出していること。
ここに大きな価値がある。

RAVENOLは、多くの製品でPAO based、USVO、CleanSynto、各種規格、承認、技術データを比較的明確に示している。

たとえば、RAVENOL DXG 5W-30は、PAO basedであり、さらにGroup Vベースオイルの採用も示されている。API SP、ILSAC GF-6A、dexos1 Gen3にも対応しており、現代の直噴エンジンに必要な性能も押さえている。

これは、FA24のような現代エンジンに使うオイルとして非常に大きい。

FA24は、単純に油膜が強ければ良いという古いエンジンではない。
AVCS、OCV、直噴制御など、現代的な制御に強く依存している。

だからこそ、PAO系の安定性だけでなく、API SPやGF-6Aのような現代規格への対応も重要になる。

RAVENOL DXG 5W-30は、そこを両立している。

PAO basedであることを示しながら、現代直噴エンジン向けの規格にも対応している。
油膜だけの古典的な高性能オイルではなく、現代エンジン用のPAO系オイルとして設計されている点が魅力である。

もちろん、PAO basedと書かれているからといって、PAOが100%であると断定することはできない。

そこは冷静に見る必要がある。

しかし重要なのは、RAVENOLが「何を売りにしているのか」を技術的に示そうとしている点である。

消費者が求めているのは、企業秘密の開示ではない。
納得して選ぶための最低限の判断材料である。

その意味で、基油を曖昧にせず、PAO basedやGroup Vといった表現を出す姿勢は非常に誠実だと思う。

これは製品への自信がなければ、なかなかできない。

私がRAVENOLを評価する理由は、まさにここにある。

広告で「すごい」と言うメーカーではなく、ユーザーが自分で判断できる情報を出すメーカーだからである。

エンジンオイルは、安ければ良いものではない。
高ければ良いものでもない。
有名なら良いものでもない。

大事なのは、自分のエンジン、自分の使い方、自分の走行環境に合っているかどうかである。

その判断をするためには、メーカー側の情報開示が必要になる。

私は、消費者目線で評価できるエンジンオイルメーカーとは、単に高性能なオイルを作るメーカーではなく、ユーザーに判断材料を与えるメーカーだと考えている。

その点で、RAVENOLは非常に評価できる。

PAO based、Group V、USVO、HTHS、NOACK、流動点、各種規格。
こうした情報を確認しながら選べることは、オイルにこだわるユーザーにとって大きな価値がある。

一方で、「全合成油」「フルシンセティック」という言葉だけを前面に出し、中身の判断材料が少ないメーカーは、私は積極的に選びたいとは思わない。

私がカストロールを評価しない理由。
私がRAVENOLを評価する理由。

それは、単なる好き嫌いではない。

エンジンオイルを選ぶ消費者に対して、どれだけ誠実に判断材料を出しているか。

そこに大きな差があると思っている。
Posted at 2026/06/06 16:36:47 | コメント(0) | トラックバック(0)

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Norickです。よろしくお願いします。 車歴紹介 2005~2013.11 DC2 インテグラ タイプR 98spec サーキットにストリ...
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