2019年07月28日
理由
ずっと昔からぼくは「ポルシェが好き」と言い続けている。フェラーリでもランボルギーニでもマクラーレンでもなくポルシェ。
これはあくまでぼくの考えでしかないんだけど、クルマに限らず道具ってのは使ってこそ、使ってこそ本当の意味で自分のものになると信じている。
その点、ポルシェ、こと911なら普段使いにも使える器用さを持ちながら並み居るスーパーカーと肩を並べられるスーパーな性能を持っているトコロがポルシェに惹かれる理由。それは930でも964でも993でも同じ年代のスーパーカーになら横並びなのである。
仕事で991のGT2RSを動かす機会があった時も、「あっ、GT2RSでも普通に乗れるクルマなんだ」と拍子抜けしてしまった。PDKはギアの繋がりも自然だしバケットシートとロールケージが付いてること以外はカレラやターボとも勝手が変わらないクルマだと思う。極端なことを言えば911なら例え700psでも普通に使えてしまうことが凄さだと思っている。もはやRRであることのネガも長年の熟成でネガと思わせない出来だし、なんならRRであることに拘り続けた集大成とも言えるしスポーツカー好きにとってゴールのような存在のクルマの一つなのである。
今までの人生の遍歴で乗ってきたクルマはロードスター3台にRX-7が1台。RX-7が乗りたくて予行演習として最初にロードスターを買い、途中でRX-7を買い足し、「あっ、あんまりロードスターとRX-7って本質は変わらないじゃん。ランニングコストも低いし腕磨けるしカッコいいしロードスター最高じゃん。」と気づき、ロードスターを立て続けに3台乗り継いで今のND5RC。
ロードスターとRX-7って形こそ違うけれどもどちらも本質が初代からずっとブレない、変わらないんだと言うことに気がついた。軽量なボディに出来のいい足回り、優れた重量バランス。ロードスターとRX-7の本質がそこなのだ。それをSA22CからFD3S、NAからND、ずっと貫いていることに価値があるのではないか、と。RX-7なんてホイールベースやトレッドが違うけど本当のところはずっと同じシャーシを使い続けてると言われているくらいだ。その本質が全く揺らがない芯の強さがロードスターやRX-7を好きな理由。
話をポルシェに戻すと911もRX-7やロードスターと同じで変わらないことに価値があるクルマなんだと気付いた。マツダがRX-7やロードスターでやっていることをポルシェは911で何年も前からやっていたんだ、そしてクルマの本質が揺らぐことなく技術が熟成され磨き上げられていくことが強みになる、とわかっていたからポルシェもマツダも変わらないことに価値があると信じてキープコンセプトを貫いてきたのだと思う。
芯の強いクルマは今も未来も生き残れる、その答えが911やRX-7やロードスターにあると信じている。そんなことをRX-7とロードスターを二台同時に所有していた時に思った。それからはポルシェに対してリスペクトする気持ちとスポーツカーがなんたるかを表した911をモノにしたい、という気持ちが芽生えた。
「変わらない」という芯の強さを持つクルマの頂点がぼくの中ではずっと911。
ブログ一覧
Posted at
2019/07/28 13:56:26
今、あなたにおすすめ