現在思ふ事

現在のコロナの状況下で
そぐわない内容でもあります。
スルーして頂いてもけっこうです。

さてさて。
先日
以前勤めた會社の
元同僚から連絡がありました。

内容は
「コロナ状況下で會社からの解雇予告が出た。」との事です。
その會社にも同僚にも
オイラは何も感情も湧きませんでした。
酷いと思われる方も
いらっしゃると思ひますが
オイラが在籍してた時の話をします。

当時
オイラはその會社の営業課長でした。
オイラは新規顧客開発の仕事がメインでした。
どうやらこの業務が合ってたみたいで

年間最低50件の新規顧客開発しており
周囲からは「新規開発の神」などと
呼ばれてました。

會社を興した會長と息子の社長。
會長はやはり苦労して
會社を興しただけあって
カリスマ性があり
また
オイラの仕事を認めてくれて好きでした。

社長の方は
會長も息子には甘いみたいで
買ってもらった
964 ポルシェ ターボを乗り回し
船舶免許を持ってて船や
ジェットスキーを乗り回す
まぁハッキリ言って「バカボン」ですね。
クルマの話はするけど
嫌いなキャラでした。

当時
社長が管轄してた
別の部署で
ある會社で物品を
販売するプロジェクトを計画してて
ウチの會社のメインバンクも
GOサインを出してて
その會社に
数千萬の保証金を用意しました。
ある日
社長に呼ばれて
「どうしても外せない會合があるので」
代わりに
その會社の説明會に出てくれと言われました。

オイラも全く門外漢の部署の話ですから
断ったのですが
業務命令だそうで
要は銀行とゴルフコンペを優先したのです。

その説明會に参加して
その業界の老舗の會社が参加しており
たまたま
そこの部長が知人だったのです。

説明會が終わり
「ちょっとお茶でもどぉ」と誘われ
付き合うと
「フォリちゃん。あの會社に納めるの？」と聞かれて
「社長が進めてて。
オイラは説明會に参加しただけですよ」
と云うと

部長が
「ウチは見送るから」と一言。
この一言で
営業のカンでピンときました。

社に戻ると
まだ社長が帰ってなくて
幸い會長がいたので
「老舗のあの會社は見送るそうです」と報告すると
「そうか‼️。社長と検討してみる」とかえってきたのでホッしました。
しかし

実際には社長が
「銀行が大丈夫って言ってるんだから」と
進めたそうです。
そして半年後
見事に「計画倒産」して保証金も
戻っても来ないです。

この話は伏せられて
社員には伝えられなかったです。

オイラは部長から
飛んだ話は聞かされてましたが

會長に報告して
それ以降何も無いので
大丈夫と
考えてなかったのですが

そしてその半年後
東日本大震災が発生して…

それから2カ月後
社長に呼ばれ
いきなり
解雇予告もなく
ただ2カ月分の給料を渡され
オイラは解雇されました。　

理由は會社が危ないとの事です。
大震災はありましたが
オイラの部署は影響があまり無かったのです。

「あの會社に保証金入れたのですね。折角部長が教えてくれた情報をムダにしたのですね。」と言うと
社長がキレながら
「うるせぇ。銀行がOK出したんだ。オレのせいぢゃあねぇよ」と

オイラは
この時以来
會社が全く信用出来なくなりました。
そして
カン働きが強くなったのか
危ない會社がどうかの判断が
出来る様になりました。

何故この時期に
新潟から松山へ移住したのか。
察して頂けると思ひます。


話は長くなりました。
その同僚いわく
會長は
もう亡くなったそうですが
「フォリオを斬ったのは間違いだった。
社長の元に付けたかった。」と
言ってたそうです。

ふざけんな
勝手な事抜かしてんなや。

最期に
その同僚に言いました。
「解雇予告されるだけまだマシだよ。
あのバカぢゃあ倒産して当然。
まぁ頑張って下さい」と
電話を切りました。

冷たいですかね。


でもね。
現在まで
独りで
くぐり抜けてきたんだよ。
オイラは