備忘録　

若い頃。
アルファ　１５５ ８ヴァルヴを乗ろうと
(最期の純血の４気筒DOHC)



ルノー５TURBO　Ⅱに乗ってた友人に相談したら、彼が出入りしてた鈑金の店を紹介された。

なんかニコニコして優しそうな社長で、
あっという間オークションでクルマを見つけた。
とんとん拍子でアルファ　１５５に乗る事になった。
ずいぶん氣前も良く、ミニカーとかくれたりとかしてたのだが・・・
だんだん、この人なんでこんなにするのかなと疑問と不安になってきていた。

そんなある日
友人と一緒に店でしゃべってると
バーキン７に乗った初老の人がやって来てた。
どうやらその人は『９６４　カレラ　２』が欲しいとの事で、バーキンを下取りにとの話だった。
どうやら話がまとまって、まぁ人の話だし良かったねぇと思ってた。

それから２ヶ月後
友人がそのバーキンに乗ってきた。
『バーキンに乗り換えたの⁉️』
オレが聞くと
『違うよ。コレも自分のモノになるんだ』
そう答えたのだ。


いくら独身とはいえ
５　TURBOにバーキン　それに日常のアシにアルト　ワークス
オマケに５は修理ちうだった。

『オマエ　カネ大丈夫なのか⁉️』
友人とはいえ、オレより３つ年下。
夜勤がある工場勤務とはいえ心配になって聞いた。

返って来た答えにオレは驚愕した。

『鈑金屋の社長からガレージを作ろうと持ち掛けられた。店に出入りしてる〇東建託の支社の部長を紹介されて、ガレージの見積に『５の修理代とバーキンの代金』を乗せて、住宅金融公庫(当時)から1000萬ツマめばOKだからって言われて、作ろうと思ってさ』
この計画のためかどうかは分からないけど
バーキンはかなり安く下取りしたとの事だった。


『恐ろしいヤツだな‼️』


オレはこの時
鈑金屋の社長の本性が分かった。
氣前良くポンポンとモノをくれて感覚をマヒさせて言う事を聞かす。

つまり友人はフォワグラ(金)をとるために肥らされたガチョウなったってことだと

『ソレ発覚したら、タダぢゃあ済まないよ。止めなよ。』

そう言ったけど、オレの言葉は届かなかった。さんざん鼻薬をかがされて、欲にまみれた友人は、疑いもせず社長にオレの事を話して、その店を出禁になった。

ツーリングでその店に出入りしてたの人達に会うと迷惑そうにされ、そしてハジキにされた。

あの時の悔しさは今でも残ってる。


その友人はどうなったかというと

知り合いの話だと
『ギリギリのところでソイツの親父が止めさせた』との事だった。

そりゃそうだ。
詐欺で捕まるからね。

もしソイツがガレージ作ったら
いったい幾ら抜かれたのだろうね。
下取りでさんざん叩いたバーキン。
５の修理代って言っても工賃なんかたかが知れてる。
５００～６００萬位抜くつもりだったのぢゃあないかなと思う。

ソイツとはもうそれきり縁も斬った。
その鈑金屋も⁉️
もう店もなくなっている。
本人が反社に拉致されたことがあるとオレに自慢してたけど
夜逃げでもしたかね⁉️。
健康に不安があったからなくなったか⁉️
まぁ生きてても・・・
どうでもいい事だけどね。


友人は失ったけど
おかげで良い勉強になったよ。